アルスアルマル 中身。 アルスアルマルの前世(中身の声優)は誰?年齢や身長等プロフィールまとめ!

アルスアルマルの前世(中の人)がニコ生主の碧依と特定!

アルスアルマル 中身

彼女はジャラジャラと硬貨の入った革袋を鳴らすと、そのまま自分の懐にしまう。 「いや、ほんと。 すみませんでしたあああああああああっ」 「エクスー、今までも色々あったけどさすがに今回の件はマズいんじゃないのー」 「今回は本当に反省していますので、猛烈に反省してますから」 「ええーっ? 私には熱意全然伝わってないんだけど。 本当に反省してる?」 「すみません、この通り。 許してください。 ほんとに反省してますから。 謝りの声がギルド内に響く。 微かに体も震えてきている。 どうやら自分が失言してしまったのを理解したのだろう。 シイナはそんなエクスを見てニヤニヤしながら、更に話しを続ける。 それはもう、物凄い勢いだった。 「おい、誰が頭上げていいって言ったよ?」 「はい、失礼しました」 だが、そのエクスの上がった頭を、すかさずアルスが下げさせる。 さすがのエクスも今のアルスに言われたら、言うことを聞くしかない。 ただ、実を言うとアルスはもう心の中ではエクスを許し、一切怒っていない。 単純にシイナと同じく、今の立場の弱いエクス相手に一方的にマウントを取れる状態が楽しいだけだった。 「エクス先輩。 今も僕に悪いことしたって、思ってます?」 「いやー、ほんとアルスさんには悪いことをしたと思ってます。 マジですよ、マジ」 「じゃあ、僕の仕事の手伝いするのも当然ですよね」 「手伝いたいのは山々なんですが、僕にも生活というものがありまして、しかもどんな依頼なのかも詳しく知らないし。 下手すると危険も伴うんじゃないですか? そんな訳のわからない依頼を考えもせずタダで受けるのは、一流の冒険者としてどうかと思うんですよ」 「僕の見立てだと、先輩は一流じゃなさそうなんで大丈夫です」 「いやいや。 アルスさんは知らないでしょうけど、僕マジで強いですからね。 ちゃんと聞かせてくださいよー」 アルス・アルマルによる一方的な先輩いびりは留まるところを知らない。 それはまるで水を得た魚を体現しているような、白熱ぶりだった。 だが、誰もその行為を止めようとする者はいない。 ようやく止まったアルスのいびり。 そして、若干泣きそうになっているエクスの顔。 二人の間に入ったのは元Sクラス冒険者の受付嬢シイナ。 彼女はアルスが話し終えるのを待っていたが、もう限界だった。 「っていうか、お腹すいてきたからお昼行こう、お昼。 話の続き、食べながらすればいいでしょ」 シイナはエクスを助けよう何てこれっぽっちも思っていない。 彼女は単に腹が減っただけだった。 *** シイナの提案により、エクスとアルスはギルドを出て飯屋で昼食をとることになった。 少し遅めの昼食、周りに客は少ない。 三人は丸いテーブルを囲い座っていた。 そして、その三人の表情は三者三様だった。 「いやー、何食べようかな。 悩むなぁ」 ウキウキな様子でシイナは飯屋のメニュー表を開き、昼食を何にしようかと嬉しそうに悩んでいる。 先ほどまで話していたエクスの不手際など完全に頭から消え去り、今は昼食のことしか考えていない。 だが、シイナほど悩んでいなかったようで、注文する品を決め終えるとすぐにメニュー表を閉じた。 出された水をチビチビと少しずつ飲みながら、肩身を狭そうにしているだけだった。 その光景があまりに不憫で不可解だったようで、気付いたアルスがすぐにエクスへ尋ねる。 そんな彼女を見て、エクスはもう少し大きい声で言うのだった。 「だから無いんですよ、お金が。 一文無しなんです。 先輩、金がないから僕から盗ったんですもんね」 「そーですよ。 どうせ僕は貧乏人です。 アルスさんとシイナさんは美味しい昼ご飯を食べればいいじゃないですか。 僕はそれを水飲みながらずっと羨ましそうに眺めてますから。 二人ともそうやって僕をイジメていれば気が済むんでしょう?」 「じゃあ、先輩の分は僕が払うんで何か注文しちゃっていいですよ」 「わかってますよ。 どうせ僕は水だけ飲んで腹を膨らませているのがお似合いなんですよね。 アルスはそんなエクスの様子を見て若干困惑気味に目を細めながらも、きちんと伝わるようにもう一度言い直す。 この人いい人過ぎ。 実は神様仏様レベルで、いい人じゃないですかー」 次の瞬間、エクスはまるで一気に血の巡りが良くなったかのように復活した。 その表情と身振り手振りでいかに自分が感激しているかアピールする。 「もうこれはアルスさんに足向けて寝れないですね。 僕はもうアルスさんを敬って生きていきます。 だが、当のアルスはさすがに小っ恥ずかしいのか頑なにそれを否定していた。 アルスはそんなエクスに無理矢理メニュー表を渡して、強制的に黙らせる。 そうして彼女は一息つこうとするが、今度はシイナが口を開く。 「アルスー、エクスにおごるなら私のもー」 「私知ってますよ。 シイナさん結構いいお給料頂いてるんですよね? 自分の分は自分で払ってください」 「えー、マルマルのケチー」 「誰がマルマルですか」 アルスはシイナの提案を却下した。 「アルスさん、この店で一番高いやつ頼んでもいいですか?」 「おい、ぶっとばすぞ」 アルスは続いてエクスの提案も却下した。 *** 「それじゃあ、例の密売組織に関する話しをするから。 食べながらでいいから聞いて」 シイナは昼飯を食べながらも、突然任務についての話しを始めた。 同じく昼飯を食べていたエクスとアルスはその唐突なタイミングに多少戸惑っていたようだが、とりあえず口の中の物を飲み込みこんだ。 「あ、そうだ。 そうしてください」 本来なら余計な仕事を増やしたエクスにタダで依頼を手伝わせ、成功報酬を独り占め出来る予定であったアルスだったが、彼女はそれを自ら放棄する。 彼女は依頼が成功した場合、その報酬をきっちりエクスと二等分すると約束したのだ。 これにはさすがのエクスも思うところがあるらしく、神妙な顔つきでアルスの顔を覗いていた。 その代わり絶対に依頼を達成させますからね。 先輩も手を抜かずに、しっかり依頼の内容を聞いておいてください」 「わかりました。 この依頼、僕が責任を持って達成させますので。 一緒に頑張りましょうね、師匠」 「だから、師匠呼びやめろ」 良い笑顔のエクスに師匠と呼ばれ、アルスはまた嫌そうな顔をした。 そして、そのやり取りを見て話が纏まったのを確認すると、シイナが再度依頼の話を始めるのだった。 「まあ、アルスはともかくエクスが何も知らないから一から説明するわ。 この町でも売られていないか調べてくれって依頼があったのが、始まりだったんよ」 「中毒性? もしかして、麻薬とかですか?」 中毒性のある物と言われ、エクスはすぐに麻薬を連想する。 だが、シイナはすぐに首を横に振った。 「ううん、違う。 そして、少し面倒くさそうな顔をしてから、再び話を始めた。 「なんでもこの牛乳飲むと美肌効果が現れて、顔のシミも消えて、年齢が十歳若返るって言われてるらしい。 それで多くの女性客が集まってるんだけど、人気な理由がそれだけじゃなくてさっき言った通り中毒性も含まれてるからね。 牛乳を調べて貰ったら、後から何か加えてる形跡があったらしいから、何かしら混ぜてるんでしょ」 「へーっ。 肌に利く牛乳ですか。 「あ、なんか牛乳は色んなところで仕入れているらしいから、ヘルエスタ王国は関係ないって。 エクス残念ー、推理外れ」 「なんだ、産地偽装までしてるのかよ」 エクスは自分の考えが外れて、落胆したのか脱力する。 そんなエクスを横目で見ながらも、今度はアルスが口を開いた。 「けど麻薬だったら摂取するのは大人だけですけど、牛乳となると小さな子供まで飲む可能性がありますからね。 これ早くどうにかしないとマズいですよ」 「そう、アルスの言う通り。 どの程度の中毒性があるのかまだわかってないし、早めに処理しないとマズいのよ。 あー、そうそう。 それで思い出した。 もし、鉢合わせするようなことがあったら上手いことやっといて。 危ない危ない、伝え忘れるところだったわ」 「シイナさん、しっかり仕事してくださいよ」 危うくシイナが重要な報告事項を忘れるところだったので、アルスは呆れていた。 対してシイナはいつものように笑っている。 日常的にしでかしているような感じだった。 「それと後もうニつ、アルスも知らない重要な情報があるんよ。 アルスも少し表情が真剣な物に変わっている。 密売組織の名前。 組織をまとめるボスの情報。 つまりこれからエクスとアルスが戦う敵の名前であり、貴重な前情報だった。 二人が真剣になるのも当然のこと。 それらがシイナの口から語られる。

次の

天宮こころ【中の人・前世紹介】

アルスアルマル 中身

アルス・アルマル 📕 基本 の呼称 丸 年齢 駆け出しの。 のは色々と大変らしく、その息抜きとして配信活動を行っている。 ーー よりーー 「」所属の。 後半に加入。 とこちらのを行き来して配信活動を行っている。 一度聞いたら病になってしまうらしいもちもちの持ち。 がしゃがんだだけでもるお年頃なのでよくと笑い続けのを誘う。 いつも手に持っているの名は「あいでんてぃてぃ」。 得意のはとのことだがまだ駆け出し度々暴発させている。 自身はどちらかといえばのだと自嘲するもののであるく、 方の言動に含んだ意図への理解がく、上手にしてくれるという評価の通り、やを交えてのやりとりやとの駆け引きがを博している。 普段はその反応をやクションにて発揮させているがその価を発揮するのは 芸。 自分からはあまり仕掛けにいかないが売られたには嬉々としてを仕掛け、であろうがライであろうが容赦なく牙をむく。 ついには【番組】 みっくすあっぷ 2第一回放送において、芸のを授与された。 と同じく容姿がやや頭が大きくてまんまるなことから、他ライやから「」「みたいな顔しやがって」「ア・マル」といったに弄られている。 顔の大きさはのyi氏認。 本人と夢のを行った際には、配信画面が2人の顔でぎゅうぎゅう詰めになってしまった。 ちなみにの名である丸は元はがで飼っていた()から流入したもの。 が荒れてもみんなぷっくぷく膨らんでるみたいで可く見えるといった理由から。 アルスのはいしん 内容は、、、たまに。 好きなはなど人を倒して床ペロさせるものとまったり系の、あと。 、 配信で見せる手慣れた動きは全に経験者であり、勝つためには調整も行う。 の初回配信では黛とするかたちでなんと9時間連続配信を敢行。 以降も他ライからはは帯の、丸達からは睡眠というよりもはや睡眠時間とも謳われるなど、帯から明け方にかけて行われる長時間に及ぶ配信はの代名詞となっている。 もう寝ろとか言わないで!諦めてで見てくれぇ! 「この時間(午前)はにとっては」とするほどに逆転した生活を送っている模様。 と々のでは時差があるのでしょうがないね。 ともあれや記念配信ではの時間帯なので安心して欲しい。 予め苦手であると明言しつつも、 に強要され行った配信では悲鳴を聞かせてくれた。 アルスの交流・コラボ ・の、とは「 」というを組んでいる。 しがちだった頃にはが留学に立ち会えなかったこともあり黛に構ってもらうことが多かった。 で黛が系のをかまし、それを即座に理解したがを入れる、という流れが多く見られた。 に対しては可がったり、護しようとすることが多い。 一方で、からは時に辛辣なを食らったりゆえにお顔を食べられそうになったり裏でされたりとんでもねぇ扱いを受けることも。 はにて。 ゆえの気安さからか得てして普段よりックスした様子のの一面が見られる居場所である。 ・『』の配信中にて、(発端は不可抗ではあるものの)アゲしてきたとなことから組を組むことになる。 一応、の方がであるはずがなぜかと慕われる(?)ことに。 基本的にはのにがツッコむことがお決まりになりつつある。 1対1で通話したことはまだ一度もなく、すべてのやり取りはのみで行われており、による不思議で素敵な冒険譚がを呼んでいる。 アルスの関連動画 アルスの関連項目• (子)• (の)• (尊敬している芸の).

次の

【宝鐘マリン】早く結婚したほうがいいと思うわ

アルスアルマル 中身

——————————————————— 今作での設定 エクス…7年生。 グリフィンドールのクィディッチチームのエースチェイサー。 三大魔法学校対抗試合の代表選手。 アルス…6年生。 レイブンクロー生だが、エクスが2年次に魔法動物学を再履修した際に授業が被り、その縁で(というかなぜか懐いたエクスがかまってくるので)度々行動を共にする。 ——————————————————— 「ミスター・アルビオ、パートナーは決まりましたか?」 「……どうしても見つけないとダメですか?」 「どうしてもです。 本校代表選手であるならばきちんとパートナーを連れてパーティーに出席なさい」 「えぇ……こんなの聞いてないって……」 「何か仰いましたか?」 「い、いえ!プロフェッサー」 ホグワーツ魔法学校代表選手として三大魔法学校対抗試合(トライ・ウィザード・トーナメント)に出場し、第一の課題を難なくクリアしていたエクス・アルビオは、第二の課題を前に試合辞退を深刻に考え始めていた。 対抗試合を記念してクリスマスにダンスパーティーが開かれ、選手であるエクスも強制的に出席させられることになったためである。 既に耳にタコができそうなほど寮長にダンスのパートナーを見つけるように言われ続けているのにもかかわらず、エクスはまだその相手を決めていなかった。 相手が全く見つからない、というわけではない。 エクスのもとに自分を是非パートナーにと志願する女生徒は大勢押し寄せていた。 精悍な顔立ちに屈強な体格、グリフィンドールのクィディッチチームでエースチェイサーとして活躍しているとくれば、女生徒がエクスを放っておくわけなどないのだ。 ただ、エクス自身は女性にそれほど興味がなく(かと言って男性に興味があるわけでもない。 単純に他人と行動をとることをしないのだ)、全ての誘いを断り続けてきた。 ダンスパーティー自体にも興味がなかったため、上手いこと抜けられないかと画策し続けていたのだが、とうとう痺れを切らしたらしい寮長から呼び出しをくらってしまった。 寮長室から出たエクスは頭を抱えながらとぼとぼと宛てもなく校内を歩く。 今日中に相手を見つけなければ、クィディッチの試合への参加を1ヶ月禁止すると寮長に脅されてしまったのだ。 それだけは嫌だと、エクスは必死にパートナー候補を脳内で探す。 クラスメイト、チームメイト、寮の後輩。 ダメだ、全員パートナーいそう。 グリフィンドールなんて陽キャの巣窟だっだ。 前もろくに見ずにふらふらと歩いていると、いつのまにかエクスは湖畔にきていた。 冬が近づき、気温が下がるこの辺りはこの時期人気がない。 一人で考え事をするのにはもってこいだった。 適当な木に背中を預け、座り込む。 グリフィンドールの知り合いは全滅だろう。 スリザリンは嫌だ。 授業が被っているハッフルパフの子は顔見知りではあるがダンスをするようなタイプじゃない。 レイブンクローの知り合いは…… 「……せんぱい?」 「うおっ!?」 気配もなく突然目の前に現れた少女、アルス・アルマルに、エクスは情けない声を上げる。 エクスの声の大きさに驚き、アルスは目を丸くして「どうしたの?」と首を傾げる。 「びっくりしたぁ……どうしたんですか、師匠」 「それそっくりそのままお返しするよ、せんぱい。 こんなところでどうしたの」 「いやぁ、考え事してて」 「ふうん?」 アルスは風に流される髪を手で押さえてエクスを見下ろす。 そのままくるりと身を翻し、湖へと近づく。 エクスはすっかり忘れていたのだが、この時間、アルスはお気に入りの水生生物の様子を見に湖を訪れる。 今日も手元には特性の餌を持っていて、水辺でしゃがんでそれをひょいと湖に放り入れる。 瞬間、水面にバシャリと水柱が立ち、小さくも丸々と太った生物がパクリと餌を丸呑みにして、また水に潜る。 それを見届けてアルスは満足げに笑う。 「なに、また教授に怒られちゃった?」 「ちが……わないけど、違います」 「なんだそれ」 「怒られてはないです」 「呼び出されたんだ」 「いやまあ……そうとも言います、ねぇ……」 アルスはクスクスと笑う。 その姿に不満を覚えたエクスは、少し口を尖らせて立ち上がる。 「納得いかねぇ」 「なにが?」 「興味もないパーティーに出ろって呼び出されてさ、それを師匠に笑われるとか」 「パーティー? クリスマスの?」 「そう、それ」 「あー、なるほどね」 相手が見つからないわけね、と水面に顔を向けたまま、アルスは少し考えるように呟く。 なんでも見透かされているようで、エクスは少し居心地が悪くなり、頭を掻く。 「そもそもせんぱい踊れるの?」 「バカにしてるんですか? それくらい踊れますよ」 「へえ? ちょっとステップ踏んでみて」 「……いや、ワルツは一人で踊るもんじゃないんで……」 「それ踊れないってことじゃないの?」 「え、なんで俺今日こんなにバカにされるん?」 不服だ、とエクスがアルスに歩み寄る。 背中越しにエクスが近づくのに気づいてアルスが立ち上がって振り返ると、エクスはアルスに左手を突き出していた。 「……なにこれ」 「証明してあげますよ、俺が踊れるってこと」 「あっちょっと!」 そのままエクスはアルスの手を取り、右手でアルスの体を引き寄せる。 いきますよ、と小さく呟いて、アルスの歩幅に合わせてステップを踏み始めた。 「わ、わ、ちょっと」 「ワン・ツー・スリー、ワン・ツー・スリー」 「待って待って、足こんがらがる」 「師匠の下手くそー」 「あぁ? 聞き捨てならねぇなぁ」 エクスの突然のリードに、アルスは困惑したまま足を動かす。 ただ、負けず嫌いが功してアルスが必死にステップを踏んでいるうちに、次第に2人のリズムがあっていく。 「お、うまいうまい」 「ふん、どうよ」 「さすがに図に乗りすぎ。 踊れるようになったの俺のおかげじゃないですか」 「違うよー、ボクが天才だからだね」 「はいはい」 余裕が出てきて、少し会話を挟みながら二人はその場でステップを踏み続ける。 悠々と踊っているようで、エクスは内心ハラハラしていた。 選手として寮長直々にダンスを教えてもらっていたものの、自分が教える側になれるほどうまい自覚はなかった。 しかも、エクスとアルスの体格差は大きく、多少踊りにくい。 アルスの腕はかろうじてエクスの肩に触れているくらいだし、歩幅の差も大きすぎて何度か互いに足を踏みつけそうになっている。 それでも気付けば二人なりに息の合ったワルツを踊っている。 それのなんと心地いいことか。 「……あぁ、そうか」 「ん、なに?」 不意にエクスの足が止まる。 反動で体がふらついたのをエクスに支えられながら、アルスが不思議そうにエクスを見上げる。 その瞳をまっすぐ見つめて、エクスが口を開く。 「師匠、俺のパートナーになりません?」 「……はい?」 きょとんとした顔で聞き返すアルス。 が、数秒を開けてその丸々とした顔がみるみるうちに赤く染まっていく。 慌てて手を離し、エクスから距離をとってアルスが早口に叫ぶ。 「な、ななな、なに言ってんのせんぱい!突然そんなこと!」 「えぇ、そんなに突然かなぁ」 「とっ突然でしょ!そっそもそも、なんでボク!?」 「師匠ならいいかなぁって」 「そんな決め方ぁ……?」 エクスの発言にどこか落胆したらしいアルスが俯く。 様子がコロコロと変わる様を面白いなと思いながら、エクスは空いた距離を埋めるように前に進む。 「ボク、みんなの前で踊るのとか嫌なんだけど……」 「そんなん俺だって嫌です」 「せんぱい一人で踊ってきてよぉ」 「師匠も道連れですよ。 弟子をほっとくなんて良くないです」 「じゃあ今から師匠とか弟子とか関係ないということで」 「そんな寂しいこと言わないで……」 くぅん、と大型犬が鳴くような声でエクスは呟く。 それに息を呑んだアルスは、目を四方八方に泳がせ、頭を抱えて数秒ウンウンと唸ったのち、おずおずと顔を上げた。 「……ぼ」 「ぼ?」 「……ボクで、本当にいいの?」 「はい。 じゃなかったら誘わないんで」 「そ、そう?」 「はい」 「そう……」 アルスは胸の前で指をいじる。 こういう状況はあまり慣れていなかったのだ。 エクスはいつだって神出鬼没で、突然想像の斜め上をいくようなことを言い出してはアルスを振り回す。 それでも、『二人で人前でダンスをする』なんて、仲の良い男女のするようなことは一度だってなかった。 いつだって『せんぱい』と『師匠』だったのに、ここに来て『パートナー』という言葉が加わるとは もちろん、『ダンスの』という言葉は付くのだが。 「ん、じゃあ当日はよろしくお願いしますね。 逃げちゃダメですよ? 僕は逃げますけど。 」 「っはぁ!? ふっざけんな?」 「はーこれで寮長に呼び出し食らわずに済むー」 「一生呼び出されてろ!」 マントを翻し、手のひらをひらひらと振ってエクスはその場を立ち去る。 どこか楽しげなのは、寮長の呼び出し地獄から解放された安堵なのか、アルスとの約束への期待なのか。 一人残されたアルスは、エクスの自由さに呆れながらも、さあこれから当日まで大変だとクローゼットの中身を必死に思い出していた。 ——————————————————— クリスマスパーティー当日。 三校の生徒がみな校内で浮き足立っていた。 ドレスにほつれはないか。 タイは曲がってないか。 化粧は派手すぎないか。 コサージュは忘れてないか。 ステップを間違えずに踊れるのだろうか。 あの人は誰と踊るのか。 あの子は今どこにいるのか。 エクスもまた、慣れない正装に身を包み、場酔いしそうなほど混雑した廊下で硬直していた。 もともと大勢の中では話せない人間であるエクスにとって、パーティーは恐怖のイベントでしかなかった。 せめて数少ない親しい友人のそばにいられたらと辺りを見渡せば、みなパートナーと談笑をしており、とても近づける雰囲気ではない。 アルスの姿もまだ見当たらず、不安と緊張でエクスは吐きそうな思いをしていた。 選手とパートナーの皆様、お集まりください。 そうした声が廊下のどこかから聞こえる。 どうやら出番が近づき、いつのまにか集合の時間となっていたようだった。 しかし、アルスはそれでも見つからない。 パーティーを取り仕切る教授にその旨を伝えると、女性は準備に時間がかかりますからね、と笑う。 普段は化粧っ気のない師匠だ、何に時間がかかるというんだ、と頭に疑問符を浮かべていると、不意に廊下の端がざわつくのが聞こえた。 振り返ってみると、人の群れの一角で、誰かを通すように道が開かれていく。 少しずつ、少しずつ近づいてくるらしいそれは、人の頭の間からは見えないほど背が低く、エクスの前にたどり着いたことで、ようやくそれがアルスだとエクスは気づいた。 「お、またせ……せんぱい」 頬を赤く染めたアルスが、目を逸らしながら挨拶をする。 エクスは挨拶を返そうと口を開くも、その唇からは何の音も出てこなかった。 淡いブルーのドレスに身を包み、白銀のボブのサイドを編み込みにアレンジして花飾りをつけたアルスの姿は、廊下がざわつくのも納得するほど可憐だった。 普段のアルスの丸々と膨れて元気な姿とのギャップに、エクスは言葉を失う。 アルスもまた、エクスを直視できずにいた。 普段は寝起きのままの自由な頭を、今日はワックスで前髪をかきあげたスタイルに固め、キリッとした眉が惜しみなく外界に晒されている。 顔のあどけなさが消え去っており、もともとの体格の良さもあって、眉目秀麗という言葉が似合う様になっていた。 普段の間抜けな姿を微塵も感じさせないエクスの格好に、アルスは何を言えばいいのかわからない。 そうしてカチカチに固まっている二人に、教授が「ほら行った行った」と背中を押してホールへと誘導する。 ほかの選手たちも後に続いて、ホールの中央へと向かう。 急かされるままにエクスはアルスに腕を差し出し、アルスはぎこちなくその腕に自分の腕を通す。 ホールの中で待っていた生徒らに拍手で迎えられ、手と足が一緒になって2人は中央へと歩く。 「ひっ……見られてる……」 「うわぁ……帰りてぇ……」 「ぼ、ボクも……」 引きつった顔で、二人はまっすぐ前だけを見つめて呟く。 ホールのどこにも、腕を組んだ相手にも目が向けられない。 何もかもが不慣れな状況で、二人は早く帰りたいと心の中で叫んでいた。 しかし悲しいかな、選手らの到着に合わせてホールにはオーケストラによるワルツが響き始める。 選手たちによるダンスの始まりの合図であり、パーティー開会の合図であった。 「せんぱいっ、始まった!」 「っ、はい!」 アルスの声に弾かれたようにエクスが答える。 ワンテンポ遅れた分を取り戻すように、エクスがぐいっとアルスを引き寄せる。 その瞬間、ふわりと漂ったほのかに甘い花の香りにエクスの胸が高鳴り、動きが止まる。 急に動きがとまったのに反応しきれず、アルスの身体はふらりと前に傾き、ぽすりとエクスの胸にもたれかかった。 エクスもアルスも一瞬で顔に熱が集まる。 一連の出来事に頭が真っ白になる二人。 しかし、そう遠くない場所に立っていた教授の咳払いによって二人は現実に引き戻された。 今は選手代表として、ホグワーツ代表として、ダンスを披露する使命をエクスは負っている。 アルスもそれを了承した責任がある。 ならば、どれだけ居心地悪くてもこの一曲だけは全うに踊らなねば。 二人は急いでダンスへと意識を戻し、振り付けを必死になって思い出す。 ワンテンポもツーテンポも遅れて二人はようやくほかのペアに合わせて踊り出した。 ——————————————————— 二人が正気に戻ったのは、開会直後の一曲が終わって、しばらく経ったあとだった。 二人とも気を失っていたというわけではない。 動揺しすぎて一周回って無意識の境地へと到達し、身体だけが曲に合わせて動いていたのだった。 いつのまにか二人は人気の少ない廊下の壁に背中を預け、肩で息をしていた。 「……あれ、僕ら何してたんでしたっけ」 「……えぇっと……踊った、んだっけ?」 「なんか、記憶にないんですけど……」 「ボクも……」 少しだけ落ち着いて、二人はポツポツと言葉を交わし始める。 運動不足ぎみなアルスはともかく、体力自慢のエクスが疲弊しているのは、それほどまでにダンスパーティーという場がエクスにとって精神と体力を削るものだったことを如実に表している。 慣れないことはするもんじゃない、やはり逃げるべきだったと、エクスは心の中で愚痴る。 「……あー、もう無理。 ドレス脱ぎたい。 いつものフード被りたい」 アルスのその言葉を聞いて、エクスはアルスへと視線を向けた。 ドレスを着たアルスはいつもと違って腕と胸元を晒し、身体のラインがくっきりと見えていた。 普段の学生服ではあまり意識したことのなかったアルスの『女の子らしさ』にエクスは動揺する。 いつも師匠師匠と慕って話しかけに言っていた後輩は、こんなにも華奢で、こんなにも可憐な少女だったのか。 なぜ今まで全く気にも留めていなかったのだろう、とどこか他人行儀でエクスは考え込む。 「……せんぱい?」 アルスを見て黙り込んでしまったエクスに、アルスはどこか不安を覚えて声をかける。 アルスから見ると、エクスは今まで見たこともないような真剣な眼差しでアルスを見つめていた。 その姿は正装していることもあって、エクスをよく知らない女生徒であれば一目惚れしてもおかしくないほどキマっている。 本当にこの男は自分の知っているエクスなのか、とアルスは心がざわつくのを感じた。 「……ねぇ、師匠」 静かにアルスを見つめていたエクスが、そっと優しい声でアルスを呼ぶ。 その声にアルスの胸がドキリと高鳴る。 「な、なに?」 「……その、なんというか」 エクスの目が泳ぐ。 エクスがアルスを呼んだのはほぼ衝動的なもので、何か明確な用があったわけではなかった。 ただ何か、何かがしたくて。 それがわからなくてエクスは必死に言葉を探す。 「……その、あれだ」 「……どれ?」 「うーん……なんだろ」 「ごめん、それはボクにもわからない」 何もわからないことを隠すことなく言葉にするエクスに、アルスは呆気に取られる。 どんだけ外面はカッコつけていても、どれだけ別人のように見えても、中身はいつもと変わらないアホなせんぱいだった。 それが今の会話からわかって、アルスは安堵してクスリと笑みを溢す。 それを見てエクスが口を尖らせる。 「何笑ってるんすか、師匠」 「いやだって、せんぱいが真剣な顔してるのに、バカっぽいこと言い出すから……ふふっ」 「は? こんな日にもバカ呼ばわりされないといけないんですか」 不服だ、と思ったところで、エクスの頭にふと自分がアルスをパートナーに誘った日のことが過ぎる。 身に纏ってる衣服は違えど、今は普段通り、あの日と変わらぬ落ち着いた調子で会話ができている。 ようやく、居心地のいい雰囲気が二人の間に漂っている。 この雰囲気が好きであの日師匠を誘ったんだったな、とエクスは思い出した。 「師匠、踊りませんか?」 「……え、どしたの急に」 「いいから」 「えっ、ちょ、何?」 エクスがぐいっとアルスの腕を引く。 動揺していてエクスにされるがまま身体を引き寄せられたアルスは、困惑の表情でエクスを見上げる。 「師匠、前踊ったときからちょっとでもダンス上手くなりました?」 そうエクスがアルスを挑発すれば、アルスの顔から困惑が消え、いつもの負けん気の強さが戻ってくる。 「……なにをぅ、さっきホールでボクの足を思いっきり踏んづけてたのは誰だっけ?」 「さあ、そんなことありましたっけ」 「あっこいつ!」 「ほらほら師匠、踊りますよ」 「こらっ話を聞け!」 エクスはアルスが喧嘩腰で話すのを受け流しながらステップを踏み始める。 さすがに練習したのか、アルスはしっかりとエクスのリードに反応して動く。 それを「うまいうまい」とエクスが褒めると、アルスはあの日と同じように調子に乗る。 師匠はやっぱり単純だなぁ、とエクスが呟けば、アルスはぽこぽことエクスの胸を叩いて抗議する。 そうして軽く喧嘩するように踊るのがエクスにとっては嬉しくて、アルスにとっては楽しくて、いつの間にか誰もいなくなった廊下で二人は疲れ果てるまでクルクルと踊り続けた。

次の