オレフィン 系 エラストマー。 技術資料

エラストマー利用のメリット・デメリット|スチレン系エラストマー加工・成形ならスイフ産業へ

オレフィン 系 エラストマー

[画像のクリックで拡大表示] 三井化学は,結晶部と非晶部をnmオーダーで構造制御することにより,耐熱性,耐傷つき性,ゴム弾性をすべて向上させたオレフィン PP:ポリプロピレン)系「ノティオ」を開発,2005年11月末より発売することを明らかにした。 透明性にも優れることから,電子・光学分野で使う各種保護フィルムやシール材への用途を見込んでいる。 また,PPの改質材として使うことにより,透明性を損なわずに各特性を向上できる。 特に,食品包装材の高機能フィルム,自動車や建材向けの表皮材,産業用のチューブなどの用途を開拓するという。 ゴム弾性の指標である圧縮永久歪についてもエラストマーの中では高い値を示すSEBS(水添スチレン系熱可塑性エラストマー)と同程度まで上げることができた(図1)。 特性向上を達成できたのは,従来のオレフィン系熱可塑性エラストマーが非晶性の部分が「海」,結晶性の部分が「島」の海島構造だったのに対し,結晶部と非晶部の「ナノネットワーク構造」を持たせることに成功したためだ,と同社は言う(図2)。 まず重要なのは,結晶部が「島」ではなく10~50nmレベルのらせん状の結晶単位が互いに連結して「網」が全体を覆っているような構造を持たせたことである。 剛直な網が全体を「規制」することで高い耐熱性を持たせることができた。 この網状の結晶構造は,原子間力顕微鏡で確認できたとする(図3)。 通常,結晶化度を高めて耐熱性を上げるとゴム弾性は下がる方向に働くが,「ノティオ」では,結晶部の内部に非晶部をnmレベルで組み込み,それが周りをを取り囲む非晶部と連結する,という巧みな構造を作り出すことで両立させた(図2)。 さらにこの非晶部では,分子同士が絡み合って耐傷つき性を上げている。 こうした構造を持たせることができたのは,「第一にメタロセン系の特殊な触媒を独自開発したこと,第二に重合などの合成プロセスに工夫を加えたこと」が理由だとしている。 各種熱可塑性エラストマーの中の位置づけとしては,PPというよりもスチレン系のSEBSに近い。 価格は詳細はまだ明らかにしていないが,既存のオレフィン系よりは高く,スチレン系程度になるとしている。 現在,例えば自動車産業などではリサイクル性など環境負荷の観点より,PP系に材料を揃える動きがある。 PP系でより高い耐熱性とゴム弾性率を求める用途には向いていると見られる。

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熱可塑性エラストマー TPE の物性と種類 熱可塑性エラストマーは TPE(Thermo Plastic Elastomer)と言われ、 常温ではゴム、高温ではプラスチックの物性を持ちます。 ゴムは加硫されたあとは、伸ばしても元に戻ろうとする性質を持ち、プラスチックは高温では流動性を持つため、型に流し込んで成形を行うことができます。 TPEの製造工程には加硫工程がなく、 シンプルに射出成形機で成形を行うことができます。 ゴムと異なりリサイクルが可能なため、 ゴムの代替素材としての需要が伸びています。 当社では、 6メーカー、15グレードを取り扱っています。 ゴムとの加工方法の違い ゴム 粘土状に原材料を良く練り合わせ、金型に挟んで焼いて固める。 熱可塑性エラストマー ペレット状の原材料に熱をかけて溶かし、金型に注入し、冷やして固める。 熱可塑性エラストマー TPE の利点 「熱可塑性」のエラストマーが開発されたことによって以下のような利点が生まれました。 1 加工時間の大幅な短縮、加工費削減、大量生産が可能に 2 ゴムに比べて 金型の自由度が大きく、複雑な形状でも高精度を実現 3 通常のプラスチックの加工設備がそのまま使用できる 4 ゴムに比べて簡単に着色が可能、調色も容易であるため美しい外観が得られる 5 熱で溶けるため、リサイクルが容易 当社では、一般的に加工が難しいと言われる 硬度30以下の柔らかいエラストマー素材の成形にも対応しています。 お気軽にご相談ください。 エラストマー成形技術 2色成形 ダブルモールド 2色成形では、 異なった材料同士を組み合わせて一体に成形します。 基本となる金型を回転させ、多段階で樹脂を注入していきます。 1台の成形機で安定して2色成形を行うために、過去の経験を活かした樹脂素材をご提案させていただきます。 インサート成形 インサート品 主に金属 を金型内に装填した後、樹脂を注入し、樹脂とインサート品を一体化させて成形します。 複数部品の組み立てを成形段階で行うことができます。 熱可塑性エラストマー(TPE)の主な種類と材料記号 熱可塑性エラストマーにも化学的構造、配合、製造方法などの違いにより種類があり、それぞれ異なった物性を持っています。 熱可塑性エラストマーは、「ハードセグメント」と「ソフトセグメント」を構成する2種類のプラスチックから成り立っており、主に それぞれの構成比によって硬さを調節しています。 ソフトセグメントを構成するプラスチックにもいろいろな種類がありますが、「ハードセグメント」の物性が支配的であるため、ハードセグメントを構成するプラスチックの種類によって分類されます。 ・塩化ビニル系熱可塑性エラストマー TPVC ・ポリウレタン系熱可塑性エラストマー TPU ・ポリアミド系熱可塑性エラストマー TPAE TPA ・ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー RB 製品用途により、最適な素材と加工方法をご提案させていただきます。

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オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)の特徴|比重、耐熱温度、耐薬品性、用途

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ポリオレフィン系のTPEであるTPOは、比重が軽く、耐熱性、耐候性、耐オゾン性に優れた熱可塑性エラストマーです。 耐熱性はエステル系TPEに次ぐ強さを持ちます。 また耐寒性にも優れます。 欠点としては、耐摩耗性や常温での耐屈曲性、耐油性、圧縮永久ひずみに不足する点などがあげられます。 用途は自動車部品、包装フィルム、家電部品、建築部品などに使われます。 オレフィン系熱可塑性エラストマーの物性、加工性、ハードセグメント、ソフトセグメント、用途などの情報 TPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)の物性 ゴムの種類 ポリオレフィン系 記号、略号 TPO 生ゴムの性質 比重 0. 9から8. 2 加硫ゴムの物理的性質 引張強さ(MPa) 3. 4から15. 5から2. 4から1. 7%) 主な用途 自動車用部品、絶縁材料、家庭電化製品、土木用建材 分子構造 ソフトセグメント EPDM、EPM ハードセグメント PP 熱可塑性エラストマー(TPE)の主な種類と材料記号 砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。 製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。 このサイトについて 研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。 「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。 わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。 砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。 toishi. info@管理人.

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