鶴見篤四郎。 ゴールデンカムイのアニメは声優陣が豪華!登場人物の魅力&担当声優まとめ【第七師団】|えぞめぐり

【ゴールデンカムイ】鶴見中尉は過去にロシアで妻と過ごしていた?【ゴールデンカムイ】

鶴見篤四郎

この項目には、:2004 で規定されている文字が含まれています()。 ゴールデンカムイ ジャンル ()、()、 () 、、 、 漫画 作者 出版社 掲載誌 レーベル 発表号 38号 - 発表期間 2014年 - 巻数 既刊22巻(2020年6月現在) その他 監修 : 監修: Eugenio Uzhinin、熊野谷葉子 監修:山田祥子 監修:中村章吾 アニメ 原作 野田サトル 監督 シリーズ構成 キャラクターデザイン 音楽 アニメーション制作 製作 ゴールデンカムイ製作委員会 放送局 ほか 放送期間 第一期:4月 - 6月 第二期:10月 - 12月 第三期:10月 - 話数 第一期:全12話 第二期:全12話 - プロジェクト ・ ポータル ・ 『 ゴールデンカムイ』は、によるの。 末期の・を舞台にした、をめぐる漫画。 『』()にて、2014年38号(2014年発売)から連載中。 累計発行部数はコミックス第22巻の発売時点で1,300万部を突破している。 あらすじ 終結後のとある冬、元陸軍兵の 杉元佐一は、幼馴染の 梅子の眼病の治療費を得るためで砂金を採っていたところ、が秘蔵していた金塊のことを知る。 直後に杉元は明けのに襲われ、窮地をアイヌの少女・ アシㇼパに救われる。 作中より5年前、アシㇼパの父・ ウイルクを含むアイヌを殺害し 金塊を奪った男・ のっぺら坊 は、 の獄中から仲間に金塊の在処を伝えるべく、同房の囚人たちの体に金塊の隠し場所を示すを彫り、脱獄させた。 その「 刺青人皮」は獣の皮のように剥がし、全てを集めて暗号を解く必要がある。 杉元は治療費分を得ること、残りの金塊をアイヌの手に戻しウイルクの仇を討つことを条件に、アシㇼパと行動を共にすることになる。 同じく金塊を狙う陸軍 に所属する・ 鶴見篤四郎は、日露戦争で活躍しながら報われなかった師団員のため 北海道征服を目論んでおり、その軍資金を必要としていた。 しかしその理想にはついていけない造反組がおり、その中で生き残った 尾形百之助は第七師団を離脱、 二階堂浩平は鶴見との取引に応じ原隊復帰する。 脱獄囚の中にはで死んだはずの がおり、彼もまた、かつての盟友・ と合流し、入れ墨の囚人のうち何人かを仲間に加え、尾形を用心棒とし、 を再興するために金塊を追い求めていた。 杉元とアシㇼパは捕らえた入れ墨の囚人で脱獄王と呼ばれる 白石由竹を仲間に加え、各地に散らばった囚人を追いながら鶴見ら第七師団や土方一味 と交戦したりアイヌと交流を行ううちに、互いの絆は深まってゆく。 さらに杉元一味は、ウイルクの友人で「一緒に日本に来た」というアイヌ・ キロランケを同行者に加える。 彼は「のっぺら坊こそがウイルクである」と語り、一味は真偽と金塊の在処を確かめるべく、網走監獄へ向かうこととなる。 その頃、土方はのっぺら坊とその仲間はのと見当を付けていた。 第七師団の兵士で元の 谷垣源次郎は、杉元一味との交戦のあと、アシㇼパの(アイヌの村)で治療を受けていた。 そこに、女占い師・ インカㇻマッが現れ、「アシㇼパの連れ3人のうちの1人が裏切る」と予言する。 その心労でアシㇼパの祖母が寝込んでしまったことから、谷垣はアシㇼパを無事連れ帰るべく、インカㇻマッ、コタンの孤児 チカパシとともに杉元一味の後を追う。 第七師団は剥製師に偽物の刺青人皮を作らせ、杉元一味と土方一味はそのことを突き止める。 第七師団にまとめて襲われた杉元一味と土方一味は結託し、さらに谷垣らも合流。 お互いさまざまな思惑と猜疑心で探り合いをしながらも、のっぺら坊から全ての答えを得るため、一同は協力して網走監獄への潜入を行う。 その網走監獄の 犬童四郎助典獄は囚人を秘密裏に硫黄山使役することで得た資金で武装していた。 土方一味の協力で網走監獄でのっぺら坊と対面する杉元・アシㇼパ・白石だが、独房に居たのっぺら坊は影武者であり、父・ウイルクではなかった。 土方の目的は杉元からアシㇼパを引き離して確保することと、杉元らを囮として本物ののっぺら坊を見つけ出すことであった。 そこへインカㇻマッから情報を得ていた第七師団が駆逐艦に乗って現れ、のっぺら坊とアシㇼパを確保することを目的として網走監獄を襲撃する。 犬童は本当ののっぺら坊の元へ向かい、尾行してきた土方と戦い敗れる。 杉元はのっぺら坊がウイルクだと確認したが、アシㇼパと対面を果たす前に狙撃され、杉元もまた狙撃される。 のっぺら坊(ウイルク)の死により金塊の謎を解けるのはアシㇼパだけになった。 傷心のアシㇼパはキロランケ、白石、尾形と へと向かった。 それを知った杉元と谷垣は樺太行きを決意し第七師団と結託、第七師団からは先遣隊として 月島基と 鯉登音之進が同行する。 また、杉元は荷物に紛れてこっそり谷垣の後を着いてきていたチカパシ、の リュウとも樺太で同行することになった。 アシㇼパ一行はウイルクの足跡を求めて樺太を北上する。 杉元達はヤマダと知り合い、 山田座長が元陸軍将校で、曲馬団の巡業で得たロシア各地の情報を日本陸軍の 特務機関に流しているで、そのためにロシア政府から命を狙われていることを知った。 山田座長から「パルチザン(キロランケ)の目的は、かつての仲間が収監されている 北樺太(ロシア領)最大の アレクサンドロフスカヤ監獄(亜港監獄)ではないか」と告げられ、そこを目指す。 キロランケはウイルクと自分の若い頃を知る ソフィアと会えば、アシㇼパが金塊の鍵を思い出すだろうと考えてアシㇼパを樺太まで連れてきた。 亜港監獄にはソフィアが収監されており、彼女を脱獄させることもキロランケの目的だった。 が凍るとの上を渡り、まで徒歩で行き来が出来るようになる。 海が凍るのを待ってキロランケら4人は燈台に残されていたロシア軍の爆薬を使い、亜港監獄の塀を爆破した。 アシㇼパはキロランケの通訳でソフィアと話したことにより、ウイルクに言われていたことを思い出す。 それに気付いた尾形に鍵を教えてくれと言われるが拒否。 毒矢で尾形を誤射してしまうが追いついた杉元が尾形を救う。 キロランケが谷垣・月島・鯉登と戦闘になり、三人により倒される。 それをソフィアは流氷の影から見ていた。 制作背景 作者の野田は、10年近いアシスタント生活を経て初連載となる前作『』を開始したが、読者からの反応がないため編集長から「時間を無駄にして欲しくない」と連載終了を告げられ全6巻で完結。 反省点を意識しつつもヒット作で見返してやるという意気込みを原動力に本作の制作が開始された。 野田の曽祖父が日露戦争に出兵したであったことから、かねてより関連する作品を描きたいという希望を抱いていたところ、担当編集者から「北海道を舞台にした猟師の作品」を持ちかけられ、当初は日露戦争帰りの若者を主人公にした「狩猟マンガ」として構想された。 しかし狩猟だけではネタ切れが早いと思われたため、道史の中から野田が興味を惹かれた 「熊害 ( ゆうがい )」、「土方歳三」、「脱獄王」、「埋蔵金伝説」、「アイヌ」といった様々な題材を拾い上げて組み入れていき、本作が練り上げられていくことになった。 特にアイヌに関しては、これまでのマンガで取り上げられることが少なかったため、読者にとって新鮮であろうと考え、また取材に協力してくれたアイヌの人々から「可哀想なアイヌではなく、強いアイヌ」を描くことを期待されたこともあり、迫害や差別といった暗い背景ではなく、「明るく、おもしろいアイヌ」を描いていけば、読者に受け入れられていくと確信していたという。 料理に関する要素が強いことに関しては、作品構想の始めのテーマが狩猟であったこともあり、獲物を生活に活かしていく中で、料理描写は必然と考えられたためとしている。 本作の背景資料として北海道在住の写真家や野田の兄妹が撮影した写真を利用している。 作風 この節にはが含まれているおそれがあります。 問題箇所をしして、記事の改善にご協力ください。 議論はを参照してください。 ( 2020年2月) 明治末期、((明治37年)2月8日 - (明治38年)9月5日)終結直後 の北海道周辺を舞台とした、をめぐる漫画。 また・日露戦争・などのロマン要素のほか、・要素、などのの紹介要素も併せ持つ。 タイトルの「ゴールデンカムイ」とは、( Golden)と()を組み合わせた造語である。 では「GOLDEN KAMUY(、)」「GOLDEN KAMUI(、など)」、では「黄金神威」()、では「」と表記される。 作中では当時のアイヌの文化が豊富に描写・紹介されており、アイヌ語の表記に関しては、のも使用されているが、公式ツイッターやアニメのテロップなどでは「アシ(リ)パ」・「カムイモシ(リ)」のように括弧書きで表示されることもある。 評価 を丁寧に描いているとしてでも人気になっており、の職員は「文献や資料をよく調べている。 文様も細かく描写されており、見応えがある」「全国の若い世代にアイヌ文化に興味を持たせるきっかけをつくったという点で貢献度は非常に大きい」と評価している。 アイヌの料理や狩猟など風習・文化がリアルに表現されており、の理事長は「よく描かれている」と評価している。 2015年からは漫画関連のランキングや漫画賞に名前が挙がるようになっている。 キャスト出典: 杉元一味 杉元佐一 (すぎもと さいち) 声 - キャッチフレーズ - 不死身と呼ばれた男 本作の主人公。 元、元特別支援隊隊員()。 軍帽にマフラー、顔を縦横断する裂傷痕 が特徴の20代前半の青年。。 好物は、塩をかけた脳、苦手なものは。 鬼神のような戦闘力と強運、生への凄まじい執念、医師が見放す重篤な負傷でも翌日には治癒し戦場を駆ける驚異的な回復力から「 不死身の杉元」の異名で一目置かれ、第七師団にもその名を知られている。 また戦場で負った夥しい傷跡が顔を含め全身に今も残る。 なお出征前の髪質はストレートだが、出征後は髪質が変わり少し癖毛となっている。 除隊後も当時の陸軍の制式装備である、、で武装している他、や、等、軍役時の官給品を使用している。 特に軍帽はほぼ常時被っており、入浴中も外すことはない。 射撃の腕はあまり良くなく本人も自覚している。 そのため持ち前の度胸を生かした銃剣による突撃や敵の刃物を奪って使うなどの接近戦を得意とする。 戦闘力は高いが、不意打ちを食らったり圧倒的な戦闘力を持つ羆などと戦ったりする状況も多いため、頻繁に負傷する。 仲間からは度々心配されているが、本人は全く気にしていない。 普段は気さくで茶目っ気もあり礼儀正しい。 敵でない相手には穏やかで優しく情にも厚い。 その一方、敵対者には躊躇なく前兆なく殺戮を行なう残忍さの二面性を併せ持つ。 「殺人狂ではないが殺されるくらいなら殺す」と語り、生命の危機に際しては「俺は不死身の杉元だ!」と自らを鼓舞する。 一方で狩りで殺し損ねた鹿の必死に生き抜こうとする姿と自分を重ね狼狽したり、度々戦場での記憶がフラッシュバックし本当の自分に戻れていないと語ったりする等を抱えている。 辺見和雄に何人殺したか覚えているかと聞かれた際に「顔が見えるほど近くで殺した奴は顔だって忘れない」「忘れないでいるのが自らの償いである」と語る。 アシㇼパに対しては常に「アシㇼパさん」と呼び敬意を払い、相棒として互いに認め合う関係である。 の農村出身で、自分以外の家族はに罹患し死亡。 感染拡大防止のために無人となった実家を放火、予てから密かに想い合っていた梅子に暫しの別れを告げ逐電、天涯孤独となる。 その後、陸軍に入隊。 ではとして夜間に参加、続くでも奮戦し死地から生還。 旅順のに居るところを野間に目撃されている。 激戦で戦死者も多かった日露戦争で多大な戦功を上げ生還しただが、気に入らないに瀕死の重症を負わせたため、 の資格を剥奪された。 眼病を患った梅子の夫で、において戦死した寅次の遺言を受け、治療費用を手早く得るために 後、独り北海道へ渡り砂金採りをしていたある日 、アイヌの金塊の噂話を男から聞き、当初は与太話と疑うも成り行きで証拠の一部を見たことで事実と確信。 羆に襲われたところを突如現れたアイヌの少女・アシㇼパの機転と手助けで命拾いする。 アシㇼパから金塊に携わった父に降りかかった惨事を聞き、目的は異なれど過程は同じとして共に力を合わせ北海道各地を巡る探索行が始まった。 梅子に思いを馳せつつ、追尾を振り切り命を狙う者共を捻じ伏せ斃し、旅の道中にて珍味・美味の馳走に与り堪能する。 網走監獄襲撃時、本物ののっぺら坊と接触しウイルクであることを確認するが、金塊に関する情報を得る前に両者とも狙撃される。 咄嗟にウイルクの体を盾にしたことで即死は免れたが、左のこめかみ付近に被弾、家永の外科手術で命を取り留める(その際、脳の一部が欠ける。 手術時に家永に脳をつまみ食いされた)。 以降は左側頭部に額当てを装着し、その上から軍帽を被っている。 また網走監獄襲撃時における戦闘で左脛に二階堂の仕込み散弾銃を受けて怪我をしており、ズボンの上からも補強具を付けている。 アシㇼパを追って谷垣・月島・鯉登と共に樺太へ渡り、にて自身の生存をアシㇼパに向けて喧伝すべく曲馬団「ヤマダ一座」の公演でハラキリ芸に挑戦する。 芸の練習中に鯉登とのいがみ合いが拗れ、鯉登の誤解により本番でハラキリ芸用の細工刀が真剣に摺り替えられたものの、公演中にロシア人の刺客に山田座長と間違えられて襲撃されたため、真剣で撃退し結果的に事なきを得た。 名前は日露戦争に出征した作者の曾祖父・杉本佐一に由来する。 アシㇼパ (アイヌ語: Asirpa) 声 - キャッチフレーズ - アイヌの愛娘 本作のヒロイン。 10代前半の利発で天真爛漫なアイヌの少女。 父親譲りの緑が散った濃紺色の瞳を持つ。 とのの父と北海道アイヌの母の血を引く美少女ながら、頻繁に変顔をする。 作中では主に北海道の自然とアイヌ文化を紹介する案内役を担う。 幼名は エカシオトンプイで「祖父の尻の穴」の意、上のは 小蝶辺 明日子(こちょうべ あすこ)。 とアイヌ語の。 父・ウイルクからはに通うことを進められていたものの通っておらず、「迂」など読めない漢字がある。 作中ではアシㇼパのリはアイヌ語ので表記されている。 好物は塩をかけた脳。 外見と年齢に反して、理知的で賢く豪胆な性格。 「新しい(アシㇼ)年(パ)」を意味するアイヌ名を「未来」と解釈し、信仰や慣例を重んじた上で古い因習に捕われず現実的かつ合理的で柔軟な思考も持ち併せた「新しい時代のアイヌの女」を自負する。 もうすぐだが、本人はアイヌの古い因習として入れ墨を嫌がっている。 弓矢の名手にして狩猟の腕も高く北海道の気候や動植物、アイヌの文化・風習・料理に精通し、その都度、同行者に教授している。 羆や大人に対して物怖じしないが、唯一ヘビが苦手である。 年長のらに野生動物の脳髄生食を気前良く振る舞い世話を焼いているが、無礼・背任・失態を働いた者に容赦無い制裁を加える。 反面、歳相応の幼さも見せる。 杉元が携帯していたやなど粘性がある茶色い物体は全て「オソマ()」と見做して嫌悪していたが、味噌の入ったを食べてからは好物となり、事あるごとに杉元にねだっている。 アシㇼパが脳みそを食べさせた描写のある相手は、杉元・白石・牛山・尾形。 出生直後に母が病死、父の狩猟に共として連れられ幼少期を過ごし、一人で羆を毒弓で仕留めたこともある。 父を失った後も、本来ならアイヌの娘が担うべき仕事や嗜みをせずに野山を駆けていた。 山中で羆に狙われていた杉元を持ち前の知識と技術で救い、アイヌの隠し金塊の話を聞かされた際に父が犠牲者の一人と打ち明けたところ、杉元に協力を要請され行動を共にすることになる。 金塊探しのための囚探索中に、殺害されたはずの父が金塊強奪犯の「」であると聞き、真実を知るために網走監獄へ向かうことを決意する。 危険と窮地を潜り抜け、黄金を巡って取り巻く奸謀に翻弄されつつ助け合い、旅の牽引者として狩猟に勤しみ仲間たちの馳走を拵える。 入れ墨の暗号を解読できる唯一の人物とされるが、彼女自身は入れ墨を見ても心当たりがなく、彼女自身が金塊に興味ないことも相まって、のっぺら坊に金塊を託された理由を図りかねていた。 網走監獄襲撃でのっぺら坊=ウイルクが死亡した後は、自身の知らない父の過去やのっぺら坊となった経緯、父が金塊を託した意図を知るべく、キロランケに伴って樺太へと渡る。 樺太を北上する最中、様々な出会いやキロランケ、父の旧知であるソフィアが語る父の過去などから、忘れていた父との思い出を断片的に思い出しつつある。 父のアイヌ名を忘れていたことについては、アイヌ惨殺事件とレタㇻとの別れが重なったことによる、狼関連記憶の封印による。 野田のブログによると、小樽近辺にあったとされる村で生まれ育ったという設定とされる。 携帯している小刀(メノコマキリ)のモデルはアイヌ文化奨励賞を受賞した貝澤貢男 の手による物で、が運営するアイヌ資料館「ユーカラの里」で本人から購入したとしている。 足に履いているのは。 白石由竹 (しらいし よしたけ) 声 - キャッチフレーズ - 愛され脱獄王 強盗と度重なる脱獄で収監されていた入れ墨の囚人の1人。 坊主頭に長いもみあげが特徴。 好物は酒、飴、白米、苦手なものは鹿の脳ミソ。 通称「 脱獄王」の名の通り、関節を自在にさせて狭い隙間を出入りできる人間離れした身体能力、脱獄のための周到な小細工を作り体の中に隠し持つ器用さ、入獄した施設の特徴や死角をいち早く見抜く優れた観察力を持ち、また口先ひとつで必要な情報を引き出したり、言いくるめたりするなどコミュニケーション能力も高いため、いざという時の潜入技と脱出術に加え役としての能力を発揮し暗躍する。 入れ墨を彫られた他の囚人たちの多くと顔見知りのため、役や新たに登場する囚人の解説役を担うことも多い。 反面、脱獄中でありながら下心がもとで官憲の前に自ら姿を晒し、捕縛されるなど思慮が浅い面もあり、言動も場当たり的で博打や酒に目がない軽薄な性格である。 戦闘力が皆無なこともあり、しばしばアシㇼパらに役立たず扱いされる。 作中では主にギャグパートにおけるの扱いで、欲をかいて頻繁に粗相を起こす典型的な助平の与太郎として描かれる。 また、作中に登場する動物に頻繁に頭を噛みつかれる。 で、そのために尿が二股に割れたり、性行為のあとに痛みがあることがある。 少年時から素行不良でに収容されては脱走を繰り返し、成年になってに収監されてからも前歴から看守達の間から札付きと警戒されていた。 同房の画家で偽札犯・熊岸長庵の描いた絵の女性・ シスター宮沢(声 - )に恋をし、彼女を求めて全国各地の監獄(前橋監獄、金沢監獄、秋田監獄、京都府監獄など)に服役しては脱獄を繰り返していたため「脱獄王」の渾名が付いたことに加えて服役期間も延び、人生の大半を獄中で過ごし、最終的には脱獄不可能と言われた網走監獄に収監されることとなった。 小樽の森で杉元達に捕まり逃亡を図るも、追っ手の杉元共々真冬の川に落下、凍死間際の状況で火を熾す手段が無い中、隠し持っていたを提供することと引き換えに解放される。 その後、小樽の師団兵舎に杉元が監禁された際に、彼を探していたアシㇼパと再会。 生存していた杉元に感心し、金塊の分け前を貰うことを条件に救出に協力した。 以降、杉元らと行動を共にするようになる。 また、土方陣営に対しても、街で偶然鉢合わせた牛山と紆余曲折を経て接触し、強引に協力体制を結ばされる。 第七師団から逃げるためにを越えた際、で錯乱状態に陥ったため、アシㇼパからに取り憑かれたと思われた。 杉元も当初は完全に信用しているわけではなかったが、網走監獄襲撃時には自分に代わってアシㇼパの側につくよう依頼するほどの信頼を得ることになる。 網走監獄襲撃後はアシㇼパと共にキロランケ、尾形と樺太へ渡る。 杉元の遺体を近くで直接確認したという尾形の言葉に驚愕するも、アシㇼパには杉元が死んでいる気がしないという心情を吐露した。 脱獄する時は一人で逃げるという信条があったが、ロシア領内で指名手配犯であるキロランケと一緒にいる危険さに気付いた際にはアシㇼパも逃亡に誘うなど、変化も見られる。 モデルは「昭和の脱獄王」の名で知られた。 キロランケ アイヌの項のを参照。 尾形百之助 第七師団の項のを参照。 谷垣源次郎 第七師団の項のを参照。 インカㇻマッ アイヌの項のを参照。 チカパシ アイヌの項のを参照。 ヴァシリ その他の登場人物のを参照。 土方一味 (ひじかた としぞう) 声 - 、(若年期) キャッチフレーズ - 新撰組鬼の副長 実在した人物。 元副長の軍志士。 通称「 鬼の副長」。 銀白色の長髪に顎髭をたくわえ、既に齢は70を越しているが、眼光鋭く血気劣らぬ若々しい様子からの肉を喰らい不老不死になったと噂されるほどである。 一方で気配を隠し、一介の老人を装って行動することもある。 好物は。 史実では()のにて戦死しているが、本作では戦況の悪化したから秘密裏に落ち延び、素性を隠し政治犯の模範囚として長らく月形樺戸集治監に幽閉されていたという設定になっている。 作内では土方を幽閉した典獄・犬童によって後に網走監獄へ移送された。 入れ墨の囚人たちの脱獄を主導した主犯格で、金塊の噂を聞いた一部の若い達が囚人24名の身柄を強引に移送した際、軍刀を奪取して屯田兵らを殺害、脱獄を成功させてその正体を明かす。 かつて志半ばで潰えたの構想を踏襲するが如く、「のっぺら坊」と一致する何らかの目的に向けて周到な計画を企て、銀行を襲撃し活動資金を得ると共に手始めに第七師団撃砕を目論み、密かに杉元一味の動向を追いつつ行く先々で刺青人皮の情報と同志を募る。 その真の目的は、ロシアの南下に伴う日本侵略を防ぐため、ロシアに程近い北海道を「緩衝国」として独立させ、移民を募って多民族国家を築き北方の護りを委ねることにある。 銀行強盗で愛刀・ を奪還した他、を装備している。 「のっぺら坊」と深くかかわっている囚人であったことから、杉元・土方一味の全員から怪しまれている。 また、永倉からは死地を求めているのではと考えられている。 (ながくら しんぱち) 声 - 、(若年期) キャッチフレーズ - 新撰組最強剣士 実在した人物。 新撰組元隊士で、渾名は ガムシン(我武者羅な新八)。 普段は落ち着いた好々爺だが、新撰組時代の血の気の多さと隊内最強と謳われた撃剣の技量、奥義「龍飛剣」 は健在で、老境になって尚、抜刀するや昔の血が滾り、複数人に囲まれようと一切の反撃を許さず、瞬時に斬り捨てる一流の。 好物はウナギの。 史実では4年()のの後に新撰組と袂を分かちへ帰参、明治期にのへ移り住み、警察官僚・の招きでの剣術師範を(明治15年)から4年間務めた。 作中では看守への剣術指導の関係で年末に樺戸集治監を訪問した際 、かつて袂を分かった土方と鉢合わせ、彼がずっと虜囚で収監されていたと知る。 この時の樺戸集治監・典獄が犬童四郎助であり、犬童の移動とともに土方が網走監獄に移送させられることを知る。 土方の網走監獄脱獄後は、家主の亡くなった親戚の家屋や資金、ロシア商人から試供品として入手した銃火器を土方へ提供し、同志として共に行動している。 実際の永倉は明治維新後、妻の実家に婿養子に入り改名しているため、作中の時代に名乗ったのは「杉村義衛」である。 牛山辰馬 (うしやま たつうま) 声 - キャッチフレーズ - 不敗の柔道王 入れ墨の囚人の一人。 額のを貼り付けたような四角いも通さぬ硬さのと柔道耳が特徴の巨漢。 かつて10年間無敗のとして最強の座に君臨していた、通称「 不敗の牛山」。 好物は、。 建物の壁を難なくぶち破り、馬や羆ですら足払いで投げ飛ばすなど、常人離れした怪力と強靭な肉体を持つ。 現役時代は毎日10時間を超える鍛錬を欠かさず行い、死人が出るほど過酷と言われた網走監獄の刑務作業に対しても稽古に及ばないと退屈していた。 普段は温厚で紳士的で仲間想いだが、裏切り者には容赦ない。 また定期的に性交しないと理性を失い、人の姿をしている者なら見境無く力に任せて犯そうとする獣のような性欲の持ち主でもある。 女好きではあるが普段は分別を弁えており、相手のいる女性にまで手を出すことはなく、見境を無くすのは性欲を抑えられなくなった状況に限られる。 柔道師範の妻に欲情し姦通したことが原因で受けた一門の制裁を返り討ちにし、師を殺害し上門下生10人に重傷を負わせた咎で服役していた。 脱獄後に潜伏先を掴んだ土方と一戦交えて金塊の分け前目当てに手を組み、周辺を探っていた同房仲間の白石を取り押さえ、土方と密約させることに成功する。 その後に、互いの素性を知らず札幌にて杉元一味と遭遇、柔道耳を切掛に組み合った彼の強さを気に入り会食に誘い、酒席でアシㇼパに紳士の陰茎の見定め方を講義したことから彼女に「チンポ先生」と呼ばれ慕われる。 樺戸集治監近くのコタンでは偽アイヌを圧倒し、その膂力も持って羆さえ撃退、その強さを見たアイヌの女たちから秋波を送られ本人も乗り気だったが、杉元に止められた。 モデルは「不敗の牛島」の名で知られた。 家永カノ 「のっぺら坊」と入れ墨の脱獄囚の項のを参照。 尾形百之助 第七師団の項のを参照。 都丹庵士 「のっぺら坊」と入れ墨の脱獄囚の項のを参照。 門倉 網走監獄の項のを参照。 キラウㇱ アイヌの項のを参照。 第七師団 北海道を本拠としに本部を置く。 通称「」。 かつてと呼ばれた組織を前身とした部隊で、戦争帰りの将兵が多く、瀕死の重傷であっても反撃を試みたり、不意な襲撃にもすぐに対応するなど、個々の能力は高い。 日露戦争時、第七師団は4個の のほか、やなど約2万人の兵で構成されていた。 ()は3個の、大隊()は3個の、中隊()は4個の()を持つ。 作中では「第七師団」といった場合、師団全体よりも鶴見ら歩兵第27聯隊を指すことが多い。 鶴見篤四郎 (つるみ とくしろう) 声 - キャッチフレーズ - 反逆の情報将校。 所属の小隊長で。 両目の周囲の皮膚が剥け、常に製のをした異様な姿の男。 装備は。 アイヌ埋蔵金を付け狙う第七師団における主導者であり、師団内の反乱分子の主犯格。 好物は和菓子、苦手なものは酒類。 前面の欠損との一部の損傷のため、感情が亢ぶると何らかの体液が額から漏れ出る体質に加え、奇矯で突飛、残忍な言動が目立ち、頭に血が上りやすい。 自身の怪我については極めて前向きで男前が上がったと称し、笑いのネタにすることもある。 その反面、巧みな話術で他者の身の上話を聞き出したり相手の心情に寄り添って魅了したりする人心掌握術に優れ、そのカリスマ性に部下たちの中には彼に心酔する者も多い。 手下は物語開始時点で100人ほどで、小隊の定員数より多い。 網走監獄強襲には63人の部下を引き連れていた。 歩兵第27聯隊長である 淀川輝前中佐(声 - )の弱みに付け込み、不完全ながら歩兵第27聯隊の事実上の指揮権を握る。 また、鯉登父子を取り込み陸軍ながら犬猿の仲とされる海軍の雷型駆逐艦を自身の目的のため動かせる。 本土の生まれ。 元は裕福な育ちでの演奏も習得している。 後、()から、のある第七師団 ・札幌のへ転属、情報将校としてロシアに行く。 転属前の階級は少尉。 日露戦争のにおいて、二〇三高地攻略に反対し、献策したが全て揉み消され、やむなく自らを先頭に吶喊攻略。 小隊長として二〇三高地山頂にを突き立てた。 続くで頭部に砲弾の破片の直撃を受け大怪我を負い、野戦病院に搬送。 以後、額当を付けるようになる。 日露戦争には勝利したものの、多くの戦死者を出したことで参謀長でもあった花沢中将は自害、勲章や報奨金はおろか陸軍のなかで第七師団は冷遇されるようになる。 こうした背景から鶴見は戦友や戦死者遺族の窮状を救うため自らが指導者となり北海道に軍事政権を実現させるべく軍資金として刺青人皮及びアイヌ埋蔵金を追う。 しかし日露戦争終結前からアイヌの金塊を狙う「計画」を持っていた描写がある。 よく背景に描かれる花は(の原料)。 北海道の寒冷地に適した芥子の栽培を進めており、農地を広げるべく金策に走っている。 アイヌ殺害事件の遺品を回収、所持している。 軍服の下には「33人を殺害した津山」という殺人犯の刺青人皮製の自作肌着を身に纏い、常に情報を収集して師団内の造反者を炙り出し、江渡貝に製作させた贋物刺青人皮を用いて金塊を追う他の存在に揺さぶりをかける。 ロシアとのパイプがあり、キロランケ・尾形に関して「皇帝暗殺の実行犯が日露の国境を越える」「密入国犯はに紛れるだろう」とロシア側に伝える。 鯉登が14歳の夏に鹿児島市を訪れ、の墓参りをしている。 鯉登平二を取り込むため、部下たちに16歳の鯉登を狂言誘拐させ、その対応のために函館の鯉登邸を尋ねた際には「 月寒の特務機関から派遣された」と語る。 尾形百之助 (おがた ひゃくのすけ) 声 - キャッチフレーズ - 孤高の 、孤高の凄腕スナイパー。 歩兵第27聯隊。 300メートル以内であれば確実に頭部を撃ち抜くほどの凄腕ので、2000メートル先までの射撃も可能 かのような発言もしており、とても目が良い。 また隙を突いて敵対者の小銃のを瞬時に抜き取り無力化させるなど白兵戦にも長けている。 時折不敵な笑みを浮かべるが基本的に無表情で飄々とし腹の中が探りにくく、鶴見をして「敵に回すと非常に厄介」とまで評され、またその時々の状況に応じ独断で先んじて陣営を変わることも辞さないため「野郎」とも呼ばれる。 が縦長風になるなど作中でたびたび 扱いされる。 温泉入浴中など、どんな状況でも用心深く銃を傍に置き、目を離して銃を盗まれた谷垣や、銃を雑に扱って壊した杉元に嫌味を言うなど、銃に関しては一家言ある様子。 脱走兵(扱い)ではあるが軍服は脱がず、その上にフードの付いた風の外套を羽織り、を着用している。 好物は、苦手な食べ物は。 元第七師団長・花沢幸次郎とそのの間の息子。 母はで、父と本妻との間に男子ができたため、赤ん坊の時に母子ともに捨てられ で母方の祖父母に育てられた、自称・バアチャン子。 少年期に、母にあんこう鍋以外のものを作って欲しいと思い、祖父の古い銃で鳥を穫るようになるが、母はあんこう鍋を作るのをやめず、彼に目を向けることはなかった。 陸軍に入隊後、同じ第七師団に配属された異母弟・花沢勇作と出会い、交流を持つようになる。 軍律上は上官である勇作から「兄様」と呼ばれていたが、尾形自身は「両親から祝福され愛されて育った子供の行く末」と見ていたようである。 なお元第七師団ではあるが所属小隊の違うキロランケ も、尾形が「師団長の妾の子」であるということを知っており、師団内では公然の事実であった。 尾形は第七師団の一部の人間から「山猫の子供は山猫」と言われていた。 「山猫」 とは「」を指すである。 日露戦争終結後、鶴見中尉の指示の元、第七師団長の父をに見せかけ殺害。 その際に「父に捨てられ頭がおかしくなっていた母を入りので殺害したこと」「日露戦争・二〇三高地にて腹違いの弟・勇作を密かに狙撃したこと」を告白、いずれも自分たち母子に対する父の愛情からの反応を期待しての行動であったと語っていたが、当の父からは「出来損ないの倅」と言われる。 だが、皮肉にも彼の容姿は父親似である。 鶴見は「失った 軍神の代わり」として第七師団内で尾形を祭り上げようとしていたが、尾形自身にその気はなく内心では鶴見の口車に乗っていなかった。 鶴見からの造反を目論み、師団に無断で単独行動していた矢先に杉元・アシㇼパと遭遇。 杉元と戦い右腕を折られ退却する途中、杉元の攻撃により昏倒し、川へ転落。 滑落中に岩にぶつかり顎骨が割れる。 極寒の川から自力で這い上がりで死ぬ寸前の所を鶴見の隊に救助され、手酷い負傷を被り衰弱甚だしい中、入院先で意識朦朧ながらも刺青人皮を追う存在を第七師団へ伝える。 この時の負傷が元で、以降は左右下頬に縫合痕が残る。 また入院中に髪が伸びツーブロックのになったため、初登場時とはやや印象が変わっている。 入院中に尾形襲撃犯(杉元)を捜索していた造反組の班( 玉井(声 - )・ 野間(声 - )・ 岡田(声 - )・谷垣)が行方不明になった。 尾形は密かに病院から抜け出し、二階堂浩平と共に杉元を捜索中、襲撃現場に一番近いアイヌのコタンにて谷垣を発見する。 玉井が谷垣の造反組への引き込みに失敗し、造反計画を知った谷垣が玉井・野間・岡田の三人を殺したと判断した尾形は、谷垣の口封じを試みるも失敗する。 また鶴見配下の三島らに尾行されていたこともあり鶴見への造反が露呈。 直後に現れた鶴見の部隊を排除し逃亡したため、として扱われている。 逃走後、刺青人皮の噂を聞きつけて茨戸の宿場町に現れ土方らと対峙、その抗争に乗じて刺青人皮を入手し土方と取引し、彼との共闘を承諾させる。 夕張において鶴見の部下を奇襲、その目的を把握しつつ追跡するも一歩及ばず、土方・杉元一味の旅の同行者となる。 また、アシㇼパがのっぺら坊の娘と知って以降、アシㇼパに関心を寄せている様子。 土方の用心棒である一方、出自が複雑であり目的も不明瞭であるため、土方からは怪しまれている。 なお月島は「陸軍の反乱分子である仲間を売り、自らの出世を目論む、本部の飼い猫」と推測しているが、これについて尾形本人は肯定も否定もしていない。 また網走監獄襲撃直前、土方に問われた際には軍に関わる気がないような発言をしている。 江渡貝邸潜入時に(大型甲) を所持、 試作機のことを知っており、配備前の三八式歩兵銃 の仕様を把握しているなど、武器・装備に詳しい。 網走監獄ではキロランケと手を組み、ウイルクと杉元を狙撃した。 ウイルクはキロランケの指示による狙撃だったが、杉元を撃ったのはウイルクから情報を聞いた可能性を考慮した、尾形自身の判断によるもの。 樺太に渡島後、キロランケに伴って北上する途中、エゾシカと間違えて現地のの飼を撃ち、ウイルタ民族との接触の機会を作った。 キロランケの計画通り、ウイルタ民族に偽装してを超えた直後、国境守備隊のロシアの狙撃兵・ヴァシリから「三八式歩兵銃の持ち主」が狙撃されるものの、案内のウイルタ民族と前日から銃を交換してベルダンM1870を所持していたため命拾いした。 狙撃戦には勝利するが疲労で熱を出した際には、頭部から血を流す勇作の幻覚を間近に見ている。 流氷上で杉元が近付いてきたことによりアシㇼパとの対話を諦めて自らに弓を向けさせ、右目を失う傷を負う。 ロシア語話者であり、鯉登狂言誘拐に参加した。 谷垣源次郎 (たにがき げんじろう) 声 - キャッチフレーズ - 阿仁マタギ 一等卒。 歩兵第27聯隊。 生真面目で誠実な青年。 筋肉隆々で胸毛が濃く、たびたびシャツのボタンが千切れ飛ぶ。 右頬にはレタㇻ狩りの際、杉元に付けられた裂傷痕がある。 元と言うこともあり射撃の腕は確かで、馴染みのない北海道の山中でもその知恵と技術、経験を活かす。 好物は、苦手なものはしいたけ。 かに座、A型。 出身で陸軍入隊 前は故郷でマタギをしていた。 ある日、マタギ仲間でもある義弟・の住まいが全焼し、焼け跡からは胸に刺し傷のある谷垣の実妹・ フミ(声 - )の焼死体が発見される。 谷垣は賢吉の犯行と断定し、復讐のため行方を追う最中、賢吉が第七師団に入隊 したとの噂を耳にし、故郷を捨て自らも第七師団へ入隊。 屯田兵村を捜すも北海道では見つからず終いであったが、日露戦争・二〇三高地にて瀕死の重傷を負った賢吉と再会。 彼の口から真実を知り 、復讐心だけで家族と村を捨て兵士となった今までの行動が全くの無意味で利己的だったことに懊悩、自身の役目を見失う。 ちなみに、賢吉を発見するきっかけとなった人物は杉元だが、互いに気づいた描写はない。 玉井伍長の班にて野間・岡田ら4人で尾形加害犯捜査の任に就き、不審なアイヌ少女(アシㇼパ)を単独で追跡・保護しようとした時、突如現れた白銀の雄狼(レタㇻ)による牙の一振りで右足を砕かれ失神。 行き倒れていた所を二瓶に手当され、行動を共にする内に己の身の処し方の選択に迫られ、軍から抜けマタギとしてやり直すことを選び、二瓶の白狼狩りに同行する。 二瓶は「感情とは"匂い"となり発せられるもの」で「殺気が強いと獲物(狼)に気付かれるのかもしれない」と語る。 それを聞いた谷垣は「マタギには獲物を狙う際に自分の気配を消し木になりきる"木化け"という言葉がある。 今の話に木化けの本質を見つけた気がする」と答えた。 二瓶と杉元の交戦にてアシㇼパの身柄を抱えての移動中、不注意から(狩猟罠)によるを受けるも、アシㇼパの応急処置により一命を取り留める。 二瓶の死亡後、アシㇼパの意向でコタンへ運ばれ療養していたが、杉元を追ってコタンを訪れた尾形らに玉井らを排除した嫌疑をかけられ対峙、二瓶の猟銃を手にマタギ出の知恵と経験を活かし撃退、直後に現れた師団兵の 三島(声 - )から鶴見が尾形らを泳がせていたことを知る。 しかしその三島もすぐ尾形に射殺されたため、軍に戻ることは無かった。 なお鶴見は彼の行動を黙認しているため、尾形と異なり脱走兵扱いではない。 尾形を撃退後はを羽織りアシㇼパのフチ(祖母)の世話を受け静養生活を送る。 谷垣の傷が癒えたころ、コタンにインカㇻマッが訪れ、「アシㇼパの連れの男の中にアシㇼパを裏切る男がいる」と占った。 大事な孫娘に振りかかるであろう禍事を案じ寝込んでしまったフチを安心させるため、自分の命の使い道を悟り、世話になった恩返しに孫娘を無事送り届けると約束してインカㇻマッ、チカパシと共に出立する。 二人からは「谷垣ニㇱパ(旦那)」と呼ばれる。 尾形からは玉井らを殺害し鶴見の手先として自身を追っていると誤解されていたが、後に姉畑の件で尾形と合流した際、玉井らの死を目撃した杉元の証言によって、尾形の誤解は解かれた様子。 また姉畑の件で子熊の檻に監禁されて以降、時折「子熊ちゃん」と呼ばれる場面もある。 鍋を食べて前後不覚になった際、インカㇻマッとする。 利用されているのかと疑いつつも彼女に惹かれており、網走監獄突入前には、時がきたらアイヌのプロポーズをしたいと告げた。 網走監獄襲撃時は、地元アイヌに扮して見回りを欺き、監獄出入口で待機していたが、杉元とウイルクが狙撃され重傷を負ったと知るとアシㇼパに脱出を促しつつ2人を救出に向かう。 2人を救出後、監獄出入口でインカㇻマッが腹部を刺され倒れているのを発見し動揺する間に、鶴見率いる第七師団に身柄を確保された。 鶴見がアシㇼパ追跡の先遣隊を派遣する際、自ら志願し、杉元・鯉登・月島と共に樺太へ渡ることになる。 その目的は「アシㇼパをフチの元まで送り届けること」で、自分と杉元だけがアシㇼパに信頼されていると語っている。 だが流氷上でキロランケに遭遇した際には我を忘れて襲撃し、結果的にキロランケを殺すことになった。 月島基 (つきしま はじめ) 声 - キャッチフレーズ - 第七師団の良心 、死神の右腕。 歩兵第27聯隊。 鶴見の側近。 目元のしわと低い鼻が特徴。 任務にストイックな男で団員の中では比較的温厚で常識人。 を習得している。 背は高くない が、喧嘩や白兵戦は強い。 好物は。 新潟・出身。 父親が悪い噂の多い島中の嫌われ者だったため「人殺しの息子」「悪童」などと呼ばれ島に居場所がなく、の に入隊した。 しかし唯一、のようなクセっ毛の女性・ いご草ちゃん(本名不明)とは心を通わせており、へ出征前にいご草ちゃんと駆け落ちを約束する。 しかし帰郷後、彼女は行方不明で島では月島戦死のデマが広まっていた。 いご草ちゃんがデマを信じ自殺したと考え、激情に任せデマの出処であるし死刑囚となる。 死刑を受け入れに服役していたが、第二師団で上官だった鶴見から「実はいご草ちゃんは生きており、縁談がまとまり両親と共に関東に居る」と聞かされ、生きる気力を取り戻す。 また近く起きるであろうに備え第七師団・札幌に転属が決まった鶴見は、月島をロシア語の堪能な信頼できる部下と称して連れて行きたいと考え、その鶴見の方便のため全く喋れなかったロシア語を死んだ気になって習得した。 9年後の日露戦争・奉天会戦の戦場で偶然会った同郷の兵士から「いご草ちゃんの遺体が月島の実家から発見された」と知らされ、激情に駆られ鶴見に詰め寄っていた最中、共にロシア軍の砲撃を食らう。 咄嗟に鶴見を庇い両者とも重傷を負ったが、野戦病院に運ばれる際にの作った橇を譲られたため 、両者とも無事治療を受けられた。 鶴見の弁によれば「いご草ちゃんの遺体が月島の実家で発見されたのは、月島の刑を軽くするための偽装工作」であり「いご草ちゃんが関東で生きているのは本当だ」とのことだが、月島にいご草ちゃんのことを告げた同郷の兵士は鶴見と通じているような描写もある。 この一件で、鶴見は月島の忠義心が揺らがぬものと確信した一方、月島自身は激情に駆られ行動したことを後悔している節がある。 上官である 和田大尉(声 - )に鶴見の射殺を命じられるが、逆に和田を射殺。 前山一等卒(声 - )と共に贋物刺青人皮制作を委託した剥製所に詰める任務に就くが、場を離れた隙に尾形から襲撃され前山は射殺される。 襲撃の最中に持ちだされた贋物刺青人皮を死守・確保すべく、追跡の手から逃れるために炭鉱内へ逃げ込み炭鉱爆発に巻き込まれる混乱の中、辛うじて確保し炭鉱から脱出、鶴見に極秘の伝言を伝える。 小樽での囚人(坂本・お銀夫婦)狩りに際し、新任少尉を補佐するベテラン軍曹として鯉登の補佐を担うことになるも、鶴見を前にすると対話不能状態になってしまう彼に、一々会話の通訳をさせられ心中辟易している。 網走監獄襲撃後、杉元、谷垣、鯉登と共に、鶴見の命で樺太先遣隊としてアシㇼパ捜索に向かう。 鶴見から現地における一行の判断を任されており、変わり者ばかりのメンバーに手を焼きながらも、持ち前の技能で一行をサポートしている。 函館での鯉登狂言誘拐に参加している。 二階堂兄弟 (にかいどう) 声 - 一等卒の。 歩兵第27聯隊。 浩平が先に、洋平が後に生まれた。 兄弟仲が良く、兄弟共に嗜虐欲や殺人衝動が強い。 鶴見中尉に対する忠義心は薄い。 浩平が、洋平がを使用しているため足元を見れば区別できるが、コマごとにゲートルの種類が変わってることもある(第33話「呪的逃走」では浩平が短ゲートルを使用しているが第34話では巻ゲートルに変わっている)。 洋平 (ようへい) 浩平と共に娼館街で入れ墨の情報を探っていた杉元を攻撃して連行し、兵舎内に拘禁した杉元を殺さないよう厳命されていたにも関わらず、杉元の挑発に怒り独断で拷問の上で殺害しようとする。 しかし杉元と二人切りになったとき、白石により既に枷を解かれていた杉元に声を挙げる間も無く返り討ちにされ死亡、さらに臓物を抜き取られ、彼の兵舎脱柵の偽装に利用されてしまう。 浩平 (こうへい) キャッチフレーズ - 復讐の双子片割れ 杉元に洋平を殺されてからは杉元に復讐心を抱き執着している。 好物はみかん。 常日頃から兄弟共に行動していたが洋平の死後、造反組の仲間である尾形の谷垣追跡に同行。 谷垣が仕掛けた囮に気を取られ、襲撃してきた羆に爪で叩きつけられ、頭皮をめくられ左耳を削り取られる。 尾形の援護射撃で何とか生還するも、直後に反乱分子の動向を追っていた鶴見の隊に捕縛され、造反の疑いで右耳を削がれる拷問を受けるが、「杉元を殺させてやる」という取り引きに応じて 小宮(声 - )が仲間であると告げ、鶴見の下に戻る。 削がれた耳は常に携帯し、それを洋平に見立てて会話するという奇癖が生じており、たびたび鶴見の癇に障っていたが、江渡貝によってしつらえ直された耳付きの革製ヘッドギアを装着するようになる。 鶴見の左耳が洋平(実は自分の耳)に似ていると言い、片方では可哀相なので欲しがる。 鶴見が死亡した時は左耳をくれてやると約束を取り付けている。 夕張での贋物刺青人皮の証拠隠滅時、杉元への執着が仇となり土方の一撃で右足を失う。 その後は鎮痛剤として投与されたの過剰服用により情緒不安定で幼児のような発言が目立つ。 有坂中将により、右足にはを仕込んだ義足を装着するようになった。 網走監獄襲撃時に杉元を追跡し、一対一で戦うが、今度は耳と会話する奇癖が仇となり、義足の散弾を杉元に利用され右手を失い入院。 見舞いに訪れた鶴見から「杉元は網走で死んだ」と聞かされ、生きる意味を見失い傷心となる。 有坂中将から箸入りの義手をもらう。 鯉登音之進 (こいと おとのしん) 声 - 少尉。 歩兵第27聯隊。 父親は司令官・。 卒の新任 で、上級指揮官への道が約束されたエリート。 鶴見お気に入りのでの使い手。 父親譲りの褐色肌で整った顔立ちで、将校でもが基本の帝国陸軍において、髪を伸ばしている。 鶴見に心酔しており、彼のを胸ポケットに忍ばせている。 興奮すると猿叫を上げる、早口のになってしまう等、鶴見との会話に支障が出るため、月島に仲介させている。 良くも悪くも坊ちゃん育ちで少々子供っぽく自分勝手な性格で、杉元に負けず劣らず血の気が多い。 鶴見から詰めの甘さを度々指摘される。 船酔いする体質だが、バランス感覚や体幹、体力に優れ身体能力は高い。 父親が親友同士の尾形について、その性格を大嫌いだと言い切る。 白石と熊岸の交換のために旭川に来たという犬童を偽物と気づき銃撃、気球隊 の試作機を強奪し逃走を図る杉元や白石を追跡し同機に飛び乗る。 自顕流による猛襲で杉元を追い込むが、アシㇼパの矢や白石の飛び蹴りを受け森に落下し彼らの逃走を許す。 その後、鶴見に小樽での囚人狩りへの随行を命じられ、稲妻強盗の刺青人皮の入手に多大な貢献を果たした。 網走監獄襲撃後、鶴見の命令で杉元たちと共に樺太へ渡りアシㇼパを追跡することになるが、自分勝手な行動を杉元に咎められた逆恨みから、杉元といがみ合うようになる。 豊原で曲馬団「ヤマダ一座」の公演に軽業芸で出演、貴公子然とした容姿と軽業の神様とまで評された才能で観客を魅了し、山田座長から曲馬団への残留を請われたが、鶴見への忠義心からそれを断った。 13歳年上の兄・ 鯉登平之丞海軍少尉を日清戦争ので亡くしており(乗艦)、船に乗ると兄の戦死時の状況を思い浮かべてしまい、酔うようになった。 14歳の夏、鹿児島で鶴見と遭遇し、まで案内する(兄・平之丞の墓も同じ墓地内にある)。 その時に鶴見からを受け取った。 海軍士官になるために通っていたが、16歳の夏に函館でロシア人により誘拐されたところを鶴見に助け出されたことにより、に転向する。 実はその誘拐は鶴見配下の菊田・月島・尾形による狂言誘拐だった。 宇佐美 (うさみ) 声 - 上等兵。 歩兵第27聯隊。 鶴見に心酔する青年で両頬に対称的に大きなホクロがある。 網走監獄に新人看守として潜入していたが、門倉にばれて脱出。 報告の際に鶴見にホクロを頭に見立てた棒人間を描かれたが、それを喜び消えぬよう入れ墨にしている。 尾形より年上だが 、200話時点では日露戦争への従軍シーンは無い。 菊田 (きくた)。 日露戦争の傷を癒やすため、陸軍の保養所のあるで療養している。 日露戦争の際、ロシア将校から銃を奪うに取り憑かれた。 函館での鯉登狂言誘拐に参加している。 有古力松 (ありこ りきまつ) アイヌの項のを参照。 一等卒。 北海道アイヌ。 褐色の肌やポニーテール、顔を斜めに通る裂傷痕が特徴。 登別温泉近くに自分のコタンがある。 日露戦争の2年前、青森で起こったの遭難者遺体を捜索したアイヌ隊の一人でもある。 奉天会戦では塹壕に菊田と残された。 父親がアイヌ惨殺事件の被害者。 網走監獄 周囲三方が山に一方が網走川に囲まれた日本一厳重な監獄。 北海道網走という土地柄、冬場は多くの囚人が死亡するほど過酷な環境である。 「のっぺら坊」を狙った第七師団の攻撃に備え、犬童が密かに集めた資金により、全員がで武装し、を常備する。 作中独自の設定として後年に建てられたが既にある。 五翼放射状平家舎房には囚徒700人以上が収監可能で、全体を見渡せる位置に六角形の中央見張り所がある。 犬童四郎助 (いぬどう しろすけ) 声 - 典獄。 土方からは、厳格で潔癖な規律の鬼でありながら土方を私情で幽閉する矛盾を持ち合わせていると称される。 また武器購入の資金確保のため違法に囚人を硫黄山で働かせたり、偽ののっぺら坊を作るなど目的のためなら非人道的なことも厭わない。。 樺戸集治監典獄(監獄長)時代に薩摩弁を修得している。 実兄をで亡くしたため土方に恨みを持っており、樺戸に収監された土方を秘密裏に幽閉していた。 全てを奪った彼の瞳から光が失われた時に処刑しようと企み、自分が網走監獄に転属する際も土方を網走に移送した。 鶴見の網走監獄の襲撃では、教誨党にて土方と交戦し敗北、土方の手によって断頭される。 人斬り用一郎の探索に元看守らを派遣。 明治政府にツテがあり、用一郎が幕末に暗殺した要人の遺族らに声をかけ、複数の刺客が用一郎を狙っていた。 門倉 かどくら 声 - 看守部長。 集団脱獄以前から看守を勤める一番の古株で常任7年。 実父が土方と共に戦った旧幕府軍の一員であり、彼自身も土方と繋がる内通者である。 仕事に不真面目なタヌキを演じることで看守からはずされぬよう努めてきたと話すが、実際にも不真面目で雑な面が見られる。 しかし土方に対する忠義心は高い。 土方の後ろから杉元に睨みを効かせていたり宇佐美のことを恐れたりする小者。 極端に運が悪い凶運の持ち主。 鶴見の網走監獄の襲撃では、土方の指示に従い杉元らを五翼放射状平家舎房に先導するも裏切り、およそ700人の囚人を解放し鶴見らと交戦させる。 犬童が遺した資料から実は土方の内通者と知られていた様子。 網走監獄が第七師団の襲撃を受けた際に生き延びて、土方と行動を共にしている。 宇佐美 第七師団の項のを参照。 「のっぺら坊」と入れ墨の脱獄囚 「のっぺら坊」と呼ばれる男により、身体にアイヌの金塊の隠し場所に関する暗号が記された入れ墨を彫られた囚人たち。 中には金塊に興味なく、脱獄を目的として入れ墨を入れた者もいる。 小樽へ向かうよう指示され、暗号を解くため脱獄当初は全員が一緒に行動していたようだが、殺し合いが始まったことで逃亡者が出て散り散りとなった。 脱獄囚は総勢 24人いるとされ、そのうち第221話(単行本第22巻)の時点で下記の16人の他に、第七師団に捕縛殺害され、鶴見が刺青人皮として身につけている「33人を殺害した津山という囚人」、「茨戸で刺青人皮のみ取引きされていた囚人」、「ので死亡した囚人」の存在のみ確認されている3人を含めた、計 20人が登場している。 のっぺら坊 (のっぺらぼう) 声 - 、(偽のっぺら坊) 網走監獄の「第弐拾四房」に収監されている死刑囚。 本名は不明で、頭部全体を含む皮膚と顔面の耳や鼻が剥脱・欠損した異様な風貌のためこの名で呼ばれる。 アイヌが秘密裏に蓄えていた金塊を、に抵抗する軍資金として持ち出した際にアイヌ7名を殺害・強奪したとされ、金塊を隠した後に、で警察に捕まり網走監獄に収監。 金塊の隠し場所を知ろうとした看守から片足のを切られ、行動の自由を奪われたため、監獄の外にいる仲間に金塊の隠し場所を伝えるべく、同房になった囚人らの身体に入れ墨を彫り「脱獄に成功した者には金塊の半分をやる」と脱獄を促した。 しかし、彫られた入れ墨は分割された暗号になっており、皮を剥いで全て繋ぎ合わせなければ解読できないため、脱獄囚達は「刺青人皮」として最後には殺害される役回りである。 目的が一致している土方に対してのみ、実際の埋蔵金は他囚人に語った量の千倍である2万(約75トン、2015年時換算で約8千億円)と告げた。 彼が金塊を託した相手が「小樽の小蝶辺明日子」、すなわちアシㇼパだったこともあり、キロランケが彼の正体はアシㇼパの実の父・であると杉元一味に語り、それを確認するために一味は網走へ向かうこととなった。 一方で、インカㇻマッの占いではウイルクではないと出ていたが、網走に近づくにつれ占いの結果は変わってゆき、最終的に五分五分となっていく。 土方は金塊強奪後の移動経路から、彼とその仲間は極東ロシアのパルチザンと推察している。 網走監獄典獄・犬童は、彼の身柄を確保し邪魔者を排除するため囮の偽物まで用意していた。 本物の正体はウイルクであったが、網走監獄襲撃時に頭部などを狙撃され死亡した。 遺体は、重傷を負った杉元とインカㇻマッと共に第七師団に回収された様子。 後藤 (ごとう) 声 - 殺人犯。 泥酔して妻子を刺殺した罪で服役していた。 酒代稼ぎに少量の砂金を採っていた飲兵衛の男で、砂金が採れずに不貞腐れていた杉元へ、酔いに任せてアイヌの金塊に纏わる噂を語った翌日、話した内容に怖気づき杉元の口封じを試みるも失敗し、山へ逃亡するが羆に首の骨を折られて捕食され、羆を倒した後の杉元によって刺青人皮となる。 網走監獄襲撃後は、杉元と結託することになった第七師団へ渡った。 射殺された脱獄囚 声 - 姓名は不詳。 小樽にて入れ墨の囚人を探して売春宿の呼び込みである 妓夫太郎(声 - )などに聞き込みを行っていた杉元らを見つけ後を追うが、逆に彼らが仕掛けた罠に捕らえられた。 囚人が脱走中に殺し合いとなり散り散りになったことと、入れ墨を掘った人物が「のっぺら坊」であることを杉元に伝えたところで尾形に射殺され、杉元によって刺青人皮となる。 白石は刺青人皮を見ても彼の存在を知らず、「ただの雑魚だろう」と言った。 網走監獄襲撃後は、杉元と結託することになった第七師団へ渡った。 白石由竹 杉元一味の項のを参照。 土方歳三 土方一味の項のを参照。 牛山辰馬 土方一味の項のを参照。 二瓶鉄造 (にへい てつぞう) 声 - 多弁にして豪放磊落、単独で過去200頭超の羆を屠り、入山先の羆を全て仕留めると謳われ、同業者界隈から「冬眠中の羆も魘される悪夢の熊撃ち」と名が通り恐れられている初老の猟師。 猟の伴としてのリュウを連れ、で戦死した一人息子の形見で銃床に7つの傷の入った旧式のを愛用する。 口癖は「!!」。 知力と体力を駆使して動物・人間問わず獲物を狩る興奮に執着する。 自身を山で生きる獣同様に考えており、「殺すか殺されるか」の覚悟を決めた一発勝負を羆に挑むべく、単発銃ながら予備弾を用いない信念を持つ。 10年以上前に道東アイヌのと共に羆を狩ったことがあり、彼から「この山の熊がすべていなくなるかと思った」と言われるほど、その腕前を賞賛されていた。 恐れ知らずのように見えてたびたび「女は怖い」と語る。 妻と15人の子供がいるが絶縁状態である。 なお戦死した一人息子以外の14人は娘である。 数年前 、猟師を銃殺し獲物を横取りしては金を稼いでいた輩3名に物陰から狙われ、憤慨して殺害したため網走監獄に収監された。 金塊の在処には頓着無く、狩りの果てに山で命尽き、その身が獣に喰われ排泄物と化す終の生き方を率先すべく、入れ墨を入れて脱獄に加わる。 山中、行き倒れていた谷垣を救助した際、既に絶滅したと思われていたエゾオオカミの存在を知って猟師魂が猛り、最後の血脈に留めを刺し途絶えさせた猟師としての偉勲を立てるべく全てを賭して獲物を追うが、勝利を確信した直後、背後から現れた雌のエゾオオカミに首を噛み切られ致命傷を負い、狩りが未遂に終わるも、充実した己の有様に満足しつつ息絶えた。 その後、杉元の手により刺青人皮となる。 網走監獄襲撃後は、杉元と結託することになった第七師団へ渡った。 辺見和雄 (へんみ かずお) 声 - 連続殺人犯。 一見温厚な性格のの成人男性だが、その本性は100人以上を殺害してきた。 子供のころに弟が巨大なに襲われて喰い殺される様を目撃して以降、必死の抵抗に命の煌めきを感じ、また同時に虚しく死にゆく人の虚ろな目と姿に欲情と憧憬を抱いている。 弟のような死に様を求めて殺人衝動に駆られ、また自身を殺してくれる圧倒的な強者を見つけるべく犯行を重ねながら各地を放浪。 脱獄後はで寝起きし漁 に従事するである「」として潜伏しつつ、治安組織から追跡されるよう刺殺体にわざと痕跡を残していた。 鰊漁出航時にの激突で船から転落、溺死寸前のところを杉元に救助されたが、同房だった白石が別行動中のため入れ墨の脱獄囚とは気づかれなかった。 出征経験のある杉元の優しさと強さに触れて杉元の殺害と反撃で杉元によって殺されることを決意。 第七師団から杉元を匿おうと手引し師団兵を殺害するが、反撃を受け負傷する。 正体を知らず辺見を案じる杉元を背後から狙うも、合流した白石に正体を暴露され、杉元の反撃により致命傷を受ける。 最期は突如現れたに攫われ、想像を超えた本懐を遂げる煌きの中で嬲られながらも歓喜して死亡した。 その遺体は杉元に回収され刺青人皮となる。 網走監獄襲撃後は、杉元と結託することになった第七師団へ渡った。 家永カノ (いえなが かの) 声 - キャッチフレーズ - 殺人ホテルの支配人 口元のホクロが特徴の妖艶な若い美女に見えるが正体はした天才外科医の老人男性。 「カノ」は偽名であり、本名は「親宣(チカノブ)」。 身体の不調部と同じ部位の食材を食べることにより回復が得られるという「同物同治」に確たる信念を持ち、「最高の自分」に固執している。 同物同治はの概念のひとつで、通常は食用家畜の該当部位を食するが、家永はことに固執する。 普段は礼儀正しい温厚な人物だが、食人に関してはやや見境ない面もある。 老齢もあって身体能力は低く、拠点で留守を預かる場面や長距離移動で乗馬する場面が多い。 なお獲物を捕らえる際には、主に隙を突いてガスや薬品等で眠らせ拘束する。 患者を殺害しては遺体を利用していた罪で収監されていた。 脱獄後は「札幌世界ホテル」の所有者を消し、若く妖艶な外見の女将に身をやつし、ホテルに施した隠し通路や仕掛けを使い、欲する部位を持った宿泊客に目星を付けてはガスで眠らせ地下室に監禁して拷問の末殺害、して「同物同治」の餌食としていた。 ある日、牛山がホテルを訪れ、間を置かずに白石らが来客し、牛山の強靭さとアシㇼパの瞳を狙うことにする。 入れ墨を巡って騒動になるのを懸念して白石を監禁するも、結局身元が割れ、脱出した白石から手投げ弾で反撃され、眠るアシㇼパの瞳に手を出そうとしたことに激高した杉元と、酔いと性欲で我を失った牛山の大乱闘に巻き込まれる。 収拾つかず観念した家永がホテルを焼失させる装置を作動させたことに加え、白石が誤って地下室に落としたキロランケの爆薬と合わさり大爆発してしまい、寸でのところで牛山に救出される。 同じ入れ墨脱獄一味の中年男性(若山輝一郎)がを伴い宿泊していた情報を明かし 、その後は牛山と共に土方の一団に合流する。 網走監獄襲撃時、永倉新八と一緒にコタンで待機していたところを第七師団に捕縛され 、杉元救命の脳外科手術を行った。 その際に杉元の脳をつまみ食いした影響からか「アシㇼパさぁん」と叫ぶことも。 若山輝一郎 (わかやま きいちろう) 声 - ヤクザの親分でで、逆手に握った仕込み刀の一閃で両断し並居る商売敵を斬り伏せ伸し上がったほどのでもある。 上半身には倶利伽羅紋々があるため、他の脱獄囚と違い、暗号の入れ墨は下半身に彫られている。 脱獄後は茨戸の賭場争いの支援に子分を送り込みつつ、子分の仲沢と共に札幌に滞在後、日高の牧場で馬を買い、でを命じていた。 しかし代役騎手のキロランケが八百長の指示を無視したため大損、仲沢を連れてキロランケを追い日高の空き家で一服していたところ、赤毛羆に追われるキロランケたちと遭遇、即興で家主に成りすますも若山の男娼買いに気分を害していた仲沢の当て付けにより企てが破綻する。 3頭の赤毛羆に包囲され撃退可能な装備を失った窮地の中、杉元らとの丁半博打で負けた若山が屋外に落ちている銃弾を回収したが、土饅頭となり餌にされかかるも逃れて機関銃を携え再登場、最期は羆に襲われた仲沢を助けるため深手を負いながらも羆を討ち斃した末、仲沢と手を握り合いながら死亡した。 見届けた杉元の手で刺青人皮となる。 網走監獄襲撃後は、杉元と結託することになった第七師団へ渡った。 鈴川聖弘 (すずかわ きよひろ) 声 - 老齢の詐欺師で、変装の達人。 身体能力が低いため当初は雑魚と思われていたが、事前の周到な下準備と相手の心理を突いた巧みな話術で、相手を信用させる能力は杉元を感心させた。 になりすまし、富裕層の女性に対する幾つものの咎で服役していた。 脱獄後、政府の高官に扮して樺戸集治監を訪れ、内部から多くの囚人の脱獄の手引きをした。 その後、樺戸近くのアイヌのコタンを襲い男を全員殺害、女は脅して妻役としてコタンを乗っ取り、熊岸に偽札作りを命じていた。 自身は「村長・レタンノ エカシ」を名乗り、他のアイヌに扮した囚人らと共に、訪れる旅人の寝込みを襲い殺害していたが、杉元らと偽アイヌとの乱戦で捕縛される。 その後、白石奪還の協力を命じられ、網走監獄の典獄である犬童に扮し杉元と共に旭川の司令部に向かう。 熊岸長庵と白石の交換を持ち掛け、淀川を騙す寸前まで行くも、鶴見の命を受けた鯉登に見破られ射殺される。 死後、彼の刺青人皮は第七師団の手に渡る。 坂本慶一郎 (さかもと けいいちろう) 「 稲妻強盗」と呼ばれる連続強盗犯。 象皮のような足裏を持ち、のごとし健脚で、素足で一日に約200キロも走り続け逃げ切ったとされる。 一度は樺戸に収監されたが脱走、途中で同じく強盗の蝮のお銀と出会い夫婦になると、二人で銀行や郵便局を襲うことで夫婦は反権力の象徴として世間の注目を集める。 網走からの脱走後にお銀と再会すると、小樽にて土方の部下を従え賭場を襲撃、刺青人皮を手に入れようとするが、第七師団に建物ごとを包囲される。 自らを囮に夫婦で脱出を果たすが、鯉登の追跡を振り切ることができず、鶴見に機関銃で射殺される。 刺青人皮は第七師団の手に渡る。 モデルは実在の強盗犯、。 姉畑支遁 (あねはた しとん) 声 - 学者。 北海道の動植物を調査する傍ら野生動物としたり、穴が開いた樹木で自慰行為を行う特殊な性嗜好の持ち主。 動物を愛していながらも、獣姦した後の動物は自身の行ないをうやむやにするため殺すなど身勝手な一面を持つ。 各地でを殺し回り、見つけた牧場主に大怪我を負わせた罪で服役していた。 脱獄後は、羆を誘き出すべく北海道東部のアイヌにとってカムイであるエゾシカを穢し惨殺したため追われる身となる。 偶然出会った谷垣らが油断したところで彼の村田銃を奪い、カムイを穢す犯人に仕立て上げた。 釧路の大湿原で3日彷徨いようやく羆を見つけ、獣姦を成し遂げるも過度な興奮により、杉元の手で刺青人皮となる。 網走監獄襲撃後は、杉元と結託することになった第七師団へ渡った。 都丹庵士 (とに あんじ) 声 - 盲目の老人。 耳に左右で向きが違う集音用の覆いを付けており、ことで周囲の状況を把握し盲目ながら常人と大差なく行動できる。 その舌を鳴らす音は下駄の音に似ており、近隣の住民からは「天狗の下駄音」と恐れられる。 聴覚が異常に発達しているため、常人以上に爆発音等の騒音に弱い。 装備は。 白石、土方と面識があり、後者には敬語で接する。 網走に収監された経緯は不明だが、(明治29年)まで囚人の手で行われたでの採掘によってし、その後に暗号の入れ墨を彫られた。 脱獄後は、犬童が秘密裏に再開した硫黄採掘によって失明し脱走した囚人たちを率いる盲目の盗賊団の親玉として、周辺で強盗を繰り返しており、杉元らを犬童や硫黄山の鉱山会社からの刺客と勘違いして襲撃する。 その最中に土方の仲裁が入り、犬童への報復のため土方に従い網走監獄の侵入に協力する。 犬童の攻撃により重傷を負うが生存している。 岩息舞治 (がんそく まいはる) 格闘家。 坊主頭で大きな瞳、メガネをかけ、日本人離れした屈強な肉体をもつ巨漢。 殴ることを自己表現と考えており、よって人生の大半を監獄で過ごす。 網走監獄でまともに戦える相手は牛山ぐらいで殴り合いだけなら勝ったこともあると語る。 また殴られても「良い良い良いッ」「全員同時に(殴って)来て欲しい」「もっとォ」と叫ぶなど、節もある。 網走に収監された経緯は不明。 アイヌの金塊には興味がなく、脱獄後は海を渡り南樺太に逃亡し、現地で賭け ()を始めた。 アシㇼパを追って樺太へ渡った杉元・鯉登らとスチェンカで闘うが和解。 刺青人皮を写させた後、金塊を狙う者の手の届かない大陸の西方面へ向かう。 土井新蔵 (どい しんぞう) かつて幕末のなどで活躍していた。 名前は偽名で、幕末の頃は 人斬り用一郎(よういちろう)として恐れられていた。 そのため、暗殺した人物の親族などから仇として常に命を狙われている。 詳細は不明だが、勤皇派の「先生」が唱える身分差別のない理想の国を作るため汚れ仕事を請け負っていたが、その「先生」から切り捨てられたらしき描写がある。 30年ほど前にのコタンに流れ着きアイヌの女性と出会って結婚し、人としての生活を取り戻したが、8年前、妻が仇討ちに人質として囚われたため、仇討ちを斬り殺し、網走監獄に入った。 その妻の先が長くないことを知って脱獄。 妻の最期を看取った後はすっかり老いさらばえ、ヤン衆の中などでひっそりと暮らしていた。 失禁や幻覚など、のような行動が見られるものの、剣客としての腕前は今なお健在。 を手掛かりに釧路から追いかけてきた土方と相対し敗北。 大傷を負った用一郎は、だが「楽にする」という土方からの斬首の申し出を断り、絶命。 妻の死を看取れたことに満足している。 関谷輪一郎 (せきや わいちろう) 近くに潜伏している元。 戦闘力はないが狡猾であり、網走監獄収監までに、、、などを使って30人の殺人を犯したと話す。 刑期中も囚人を毒殺し若山と同房だったこともある。 、幼い娘を事故で亡くし自分は生き残ったことから、の存在を試すようになった。 土方・牛山・門倉に毒を飲ませることに成功するが、土方は若い頃に薬売りしていた時の知識を活かしトリカブトとフグ毒のを利用して生還。 それを見た関谷は「神はいた」と満足して死んでいった。 松田平太 (まつだ へいた) 砂金獲りの名人で、万年筆のペン先の材料として価格が高騰していた、かつては捨てられていたを獲って1日50円を稼いだこともある。 杉元に命を救われたことで砂金獲りのコツを教える。 実は網走監獄に収監されていた死刑囚。 多重人格者で、その人格のひとつにウェンカムイ(人喰いのヒグマ)がある道東のヒグマ男。 ウェンカムイ状態にトランスすると人体を食いちぎる力を発揮する。 も行う。 杉元を容易に投げ飛ばす屈強な肉体の持ち主。 アイヌの煙草入れとヒグマの毛皮を持ち歩いている。 少年時代から砂金獲りをしており、自身の家族はその金を浪費しその日暮らしをしていた。 ヒグマの習性を利用してヒグマの食い残しを自宅まで持ち帰った結果、家族は羆害に遭い自身だけ生き残る。 ウェンカムイの話を誤った解釈をして、罰して貰おうという考えから及んだ行動だった。 そして今もなお、その考えは変わらずウェンカムイの妄想に取り憑かれている。 アシㇼパによって看破されウェンカムイの人格となり杉元を攻撃。 揉み合っている際に元の人格となり、アマッポ(アイヌの狩猟の仕掛け弓矢)で自害する。 アイヌ アシㇼパ 杉元一味の項のを参照。 アシㇼパからは アチャ(父さん)と呼ばれている。 アシㇼパ曰く、杉元同様の洞穴に飛び込んだことがある。 顔面に縦横数本の裂傷痕と口髭が特徴。 アシㇼパ同様深い青色の目を持ち、 の父との母の子で徒。 ロシア語、日本語、アイヌ語を話す。 南樺太出身でで樺太全島がロシア領になった際、彼のコタンの住人の多くが北海道に移住し、彼は出自(ポーランド人の父を持つこと)を理由に樺太に残らざるをえなかったが、故郷のコタンは解体された。 若い頃はキロランケらのと共にからのをしていた。 15歳のキロランケと共に・を実行。 顔の裂傷痕はその時の爆風によるもので、ロシアから指名手配される。 ソフィアから思いを寄せられている。 その後、樺太経由で北海道へ渡り、小樽に辿り着いてインカㇻマッやアシㇼパの母に出会い生活を共にし、北海道アイヌの信仰や文化を学ぶ。 アイヌの金塊強奪事件で死亡したとされる。 しかしキロランケは「金塊強奪事件でアイヌを殺戮したのっぺら坊がウイルクである」と語ったため、それを確かめるために杉元一味が網走へ向かうこととなる。 一方で、インカㇻマッは占いにより「のっぺら坊はウイルクではなく、キロランケこそが金塊強奪事件の犯人であり、ウイルクを殺害した」と信じている。 独房に収監されていた「のっぺら坊」は替え玉で、網走監獄典獄・犬童により地下に閉じ込められていた「本当ののっぺら坊」こそがウイルクであった。 娘のために彫ったメノコマキリ(小刀)を持っていた杉元をアシㇼパの友人だと信用し、「アイヌ殺しは自分ではない」「金塊」と伝えている最中に尾形に頭部を狙撃され死亡した。 その狙撃を合図したのはキロランケである。 ウイルクという名前はで「狼」を意味する。 これは幼少期に群れからはぐれた狼が、群れに不要という理由で仲間の狼に殺されるのを見て、そのように合理的で気高くなりたいと狼の毛皮をかぶって遊んでいたため、ポーランド人の父により名付けられたものである。 後にこの話を聞いたアシㇼパの母から「ホㇿケウオㇱコニ」(アイヌ語: Horkew oskoni、アイヌ語で「狼に追いつく」の意)というアイヌ名をもらった。 この名前はウイルク、アシㇼパの母、アシㇼパの3人しか知らない。 アシㇼパの祖母 (アイヌ語: Huci) 声 - アシㇼパの母方の祖母でアイヌの老女。 アシㇼパからは フチ(おばあちゃん)と呼ばれ、本名は不明。 も大きく、コタン一番の実力者で、親族でない谷垣やチカパシからもフチと呼ばれ慕われる。 アイヌ語話者で日本語は判らないため、孫たちの通訳を介して和人と会話する。 孫娘のアシㇼパを自分の宝と思っている反面、アイヌの女としての嗜みを身につけようとせず、狩猟に精を出している様を嘆き将来を心配している。 孫娘が初めて客人を連れて来たことを喜び、快く和人を迎え入れ、矢毒で息も絶え絶えの谷垣を手厚く看病するなど人情に厚い性格。 アイヌ人としての伝統と因習を重んじているため、大事な孫娘に凶事が振りかかるという占いを信じ込み、床に伏してしまうが、アシㇼパを無事に連れて帰ってくると約束を告げた谷垣に涙し、カムイの加護を捧げ見送る。 その後に、鶴見によって捨て子の形で坂本とお銀の子を託され、大切に育てている。 北海道各地のコタンに多くの兄弟姉妹や親族がおり、杉元一味の旅の助けとなっている。 オソマ (アイヌ語: Osoma) 声 - アシㇼパの従妹。 父であるマカナックル似の少女。 に沿い、病魔除けの幼名として「オソマ(糞)」という汚い言葉を命名されている。 和人の耳に興味津々で日がな一日遊戯に明け暮れ、谷垣に懐き常に付き添い、幼い身ながら窮地に助力、谷垣出立時には未完成ながらも自作のテクンペ(手甲)を手渡し涙ぐんで見送った。 マカナックル (アイヌ語: Makanakkuru) 声 - アシㇼパの母方の叔父でオソマの父。 アシㇼパからは アチャポ(叔父さん)と呼ばれている。 和人相手に商売をしているため、日本語の読み書きができる。 杉元のことは賢い姪のアシㇼパが懐いていることから一応の信頼を寄せている。 先祖のアイヌらが集めた砂金の存在を知っており、川からの恵みを尊んで川を汚さないようにしてきたアイヌの生き方から外れていたものであることから「呪われたもの」と評している。 キロランケ (アイヌ語: Kiroranke) 声 - キャッチフレーズ - 謎の多き北の アシㇼパの父・ウイルクの古い友人で、ロシア系出身のアイヌ。 、、日本語、、などを喋れる。 日本語とロシア語は読み書きも可能。 樺太アイヌ独特の髪型(額からつむじ、耳付近にかけて短髪で後頭部が長髪 )と蓄えられた顎髭が特徴の色男。 名前の意味は「力強い(キロ)下半身(ランケ)」。 元大日本帝国陸軍第七師団部隊隊員 で、工兵として日露戦争にした。 アシㇼパ・杉元・白石と出会った時点では既に第七師団を除隊しており、村(コタン)で生活している。 なお、出征に必要な和名は明らかでない。 若い時分にウイルクと共に北海道へ渡り、小樽近く、アシㇼパのコタンから少し離れた別のコタンに居住した。 妻と2人の幼い子供がいる。 子供のころから馬に慣れ親しんでおり、その体調や感情に通じ、どんな馬でも無下に扱うのは忍びないと考えている。 そのため日露戦争出征時にはの管理を一任された。 知らずに食べた肉が馬の腸と知って吹き出す場面もあった。 工兵だったことから爆薬の扱いにも長け、手製の手投げ弾を所持している。 「のっぺら坊」の正体はウイルクである」「金塊は北海道アイヌへ返すべき」と言い、その行く末を見届けるため、網走監獄へ向かう杉元らと行動を共にする。 アシㇼパとはアシㇼパが赤ん坊の時に会っており、ウイルクの葬式で再会。 アシㇼパからは「キロランケニㇱパ」と呼ばれているが、杉元はあまりキロランケを信用していない。 土方からはロシアの流域から来た極東ロシアので「のっぺら坊」の仲間の一人と考えられている。 また、インカㇻマッからは金塊強奪事件の犯人であり、その際、ウイルクを殺した人物と推測されている。 ウイルクは網走監獄の中で生きていたが、アシㇼパによりウイルク本人である確認が取れるとキロランケは尾形にウイルク狙撃の合図を出した。 だがキロランケは、合理的なウイルクのことを「心から信頼して愛していた」と語り、ウイルク殺害指示の理由については謎のままである。 キロランケの出身民族かどうかは語られていないが、アムール川流域に住む少数民族のひとつ・では虎は神様であり、虎を殺した者は不幸になるとされる。 樺太アイヌの曾祖母 を持つ。 の党員として1881年のアレクサンドル2世暗殺に関与した実行犯の一人で、ロシアの指名手配犯。 暗殺から20年以上経ってもロシア側から命を狙われている。 暗殺実行時には15歳。 皇帝殺害後、ウイルクやソフィアとともに10年以上の逃亡を続けた末、樺太経由でウイルクと日本へ渡る。 その前にで写真館を営む日本人・ 長谷川幸一から日本語を学んだ。 実は長谷川は日本軍のスパイとしてロシアに潜伏していた鶴見中尉の仮の姿だが、キロランケは気付いていない様子である。 亜港監獄を脱獄したソフィアとともに流氷を通って露西亜の大陸側に渡ろうとしていたが、アシㇼパを追ってきた谷垣・月島・鯉登と戦闘になり奮戦するも銃と刃物に倒れる。 アシㇼパが金塊の鍵を思い出したことを知り、安心したかのように息を引き取った。 携帯している小刀()のモデルは平取町二風谷在住のアイヌ工芸家、貝澤徹 に作ってもらっている。 インカㇻマッ (アイヌ語: Inkarmat) 声 - キャッチフレーズ - 神出鬼没の見る女 のコタン に現れ居ついた、良く当たると評判の謎の占い師の女。 アイヌ女性の慣習として口周囲に入れ墨を彫っている。 名の意味は「見る女」。 細面の美女で、アシㇼパからは「イカッカㇻ・(誑かすキツネ)」と呼ばれている。 「顔に傷がある男性が好き」と杉元に気がある素振りを見せ、彼女をやきもきさせる描写がある。 アシㇼパの両親と面識があるとしているが、アシㇼパは両親から彼女のことを聞かされておらず、またキロランケとの面識も無かった。 占いには「シラッキカムイ」と呼ばれる先祖伝来の白狐の頭骨を使うほか、手のひらを上に向けて第六感を働かせる「千里眼」を使ったり、ある状況が「頭にふと浮かんだ」りするが、事前に関係者と接触した場面もあるため、その能力が本物か偽物かは曖昧な描写となっている。 孤児で子供の頃から占いをしながら放浪しており、アシㇼパと同じくらいの齢の時、小樽でウイルクと出会い、共に放浪していた。 ウイルクに想いを寄せていたが、彼がアシㇼパの母と出会った後に彼の元を離れた。 現在着ている衣装はウイルクの元を離れた時に渡されたもので、彼の母の形見である。 ウイルクと別れる際、インカㇻマッが北海道の東の地で死ぬため、彼とは二度と会えないと占いで出ていた。 その後、アイヌの金塊強奪事件を知ってウイルクの死を調べる中、遺留品を持つ鶴見に「ウイルクは金塊強奪の際にキロランケに殺され、のっぺら坊は金塊の在処を知るキロランケの仲間」と告げられ、それを信じている。 白石に苫小牧の競馬場に連れ出され 、キロランケが参加したレース以外の馬券を占いで的中させている。 これは金塊強奪事件の犯人を突き止めるため、馬券からキロランケの指紋を手に入れるためであった。 アイヌの女として金塊を取り戻すため、そしてウイルクの娘であるアシㇼパを助けるために行動していると言い、アシㇼパのコタンへ赴く前、鶴見から谷垣を利用するよう助言を受け、谷垣と共に彼女を探す旅に出る。 その過程で谷垣に何度か助けられるうちに惹かれてゆき、後に相思相愛となった。 アシㇼパからは、ウイルクから彼女のことを聞かされてないこと、「杉元・白石・キロランケの中から裏切り者が出る」と忠告しフチを不安にさせたこと、谷垣を利用し追ってきたことなどから怪しまれている。 また、尾形からは鶴見と内通しており怪しいと見られているが、インカㇻマッは鶴見を利用しているだけと発言している。 網走監獄襲撃時の発言から、本心ではアイヌの金塊に興味なく、アシㇼパとウイルクの身を何より案じ、杉元や土方より鶴見に信頼を置いていたことが伺える。 また本物ののっぺら坊であるウイルクは、双眼鏡越しに大人になった彼女を見て、少女の頃に別れたきりのインカㇻマッと認識した。 インカㇻマッはキロランケが何処かへ合図を送ったのを目撃、直後にウイルクが狙撃されたことから、脱出時にキロランケと口論になり揉み合った際、キロランケのマキリが腹部を刺さったのを抜かずに重傷を負った。 第七師団の下で治療中。 携帯している小刀(メノコマキリ)のモデルは北海道網走郡在住の彫刻家・藤戸幸夫が作ったもの。 チカパシ (アイヌ語: Cikapasi) 声 - の流行により家族が亡くなったため、アシㇼパのコタンの老人たちによって育てられた少年。 名前は「鳥(チカプ、陰茎の隠喩)を立てる(アシ)=勃起」という意味で、亡くなる前の親から正式な名として付けられた。 村の子供たちとあまり交流せず、狩りに興味を持っていた。 谷垣はチカパシの狩りを盗み見る姿を自身の少年期の姿と重ねた。 猟を見せてくれた事を切っ掛けに谷垣らを慕うようになり、旅立った彼らを追い掛け、以後同行することになる。 性に興味があり、少々ませている部分がある。 が、を目撃した時には生々しさに怖気づいてしまった。 谷垣とインカㇻマッが恋仲になった後は、二人が結婚して本当の家族になるよう提案している。 周囲の大人に安全なコタンへ戻るよう促されても「待ってる人がいない」「居場所がない」と語り、結果的に谷垣が身柄を預かる形となっている。 釧路以降はリュウと行動を共にし、谷垣を追って樺太へ渡り、杉元一味のアシㇼパ追跡行にも同行する。 キラウㇱ (アイヌ語: Kirawus) 声 - 釧路付近のコタンに住むアイヌ。 常に(アイヌ伝統の)を巻いている。 名前の意味は「角がついている」で、子供の頃に鹿の角をつけて遊んでいたことに由来する。 当時のアイヌは払い下げの軍用銃を猟に使っており、アシㇼパが未だに弓と毒矢で遊びでない猟をしている様子を「変わった子供」と評した。 二瓶とは知り合いで、10年以上前 に一緒に狩りをしたことがある。 エゾシカ惨殺犯が二瓶の銃を持っていたことから、持ち主の谷垣を犯人と勘違いし追っていた。 後に姉畑の行為を仲間のアイヌと共に目撃したため誤解が解け村長に説明し、谷垣とは和解する。 杉元一味がコタンを去った後、コタンがに遭ってしまう。 そのため食い扶持を稼ぐべく鰊漁場で働いていたところ、土井新蔵の一件で土方一味と知り合い、共に行動することになる。 エノノカ (アイヌ語: Enonoka) の少女。 名前の意味は「フレップ()」、フレップをたくさん食べてすべて吐いたことに由来する。 チカパシと同じ齢だが、しっかり者。 が使える。 祖父と共に犬橇で(現在の)へ行商に来ていたが、帰り道で犬橇から落ちるも祖父に気づかれず置いて行かれ、一人で森を抜けようとしていたところを「見慣れないアイヌの少女」を追う杉元たちに助けられた。 エノノカの祖父 (アイヌ語: Henke) 犬橇の所有者。 孫娘のエノノカからは ヘンケ(おじいちゃん)と呼ばれ、本名は不明。 アイヌ語話者で日本語が判らず、また耳が遠い。 行商からの帰路、孫娘が橇から落ちたことに気づかなかったものの、エノノカが杉元たちに助けられた後に合流し、杉元たちをコタンへ案内した。 鯉登の意向で犬橇の操者として彼に雇われ、エノノカと共に杉元たちのアシㇼパ追跡行に同行することになる。 イポㇷ゚テ (アイヌ語: ipoptep) 第七師団の項のも参照。 アイヌ名 イポㇷ゚テ。 日露戦争に参加した63人のアイヌのうちの一人。 日露戦争後、菊田とともに登別温泉で療養している。 登別温泉の近くに自分のコタンがある。 前歯がすきっ歯の大柄な年配の女性。 でもあり、法廷でつけられた「 黄金の手(ゴールデンハンド)」の愛称で呼ばれる。 ウイルクやキロランケが実行犯だったアレクサンドル2世暗殺事件の首謀者だが、証拠がないため処刑されておらず、監獄(通称・亜港監獄) に収監されている。 ロシア出身でロシア語・を喋る。 ウイルク アイヌの項の、「のっぺら坊」と入れ墨の脱獄囚の項のを参照。 ユルバルス アイヌの項のを参照。 日本陸軍・海軍関係者 寅次 (とらじ) 声 - 故人。 第一師団。 杉元の幼馴染。 負けん気は強かったが、杉元には何をやっても尽く勝てなかった。 しかし、自身の方が梅子をより幸せに出来ると想いを打ち明けて結婚し子を儲けた。 その後、視力を失いつつある妻の眼病を治すため北海道で砂金を採りへの渡航を考えていたが、日露戦争・奉天会戦で致命傷を負い、杉元に妻子を託し戦死する。 遺骨は指の骨だけになったが杉元により遺族へ渡された。 青山賢吉 (あおやま けんきち) 声 - 故人。 第一師団。 谷垣のマタギ仲間で1歳上の義弟。 谷垣の妹・フミを娶り山奥の小屋で慎ましく暮らしていたが、妻がに罹患し、他の村人への感染と谷垣家への風評被害を防ぐため自身を殺して離村するよう妻に乞われ、苦渋の末、フミに手を掛けた後、小屋に火を点け誰にも真実を告げず独りで離村する。 疱瘡が発症しなかったときは命の使い道を探すよう妻に諭されたためか、村を出た後、関東第一師団へ入隊し、日露戦争に出征。 二〇三高地での戦闘中、自陣に自爆攻撃を仕掛けてきた敵兵に飛びかかり、爆発の巻き添えで目も耳も潰れ瀕死の中、傍に居た何者かに、妻の殺害に至る経緯及び故郷の遺族に真相を伝えるよう懇願、最期に入りのカネ餅を味わったことで告白の相手が義兄・源次郎であったことを察し、安堵した表情を浮かべて戦死した。 第一師団で同じ小隊にいた杉元と交流があり、それが谷垣に見つけられるきっかけのひとつとなった。 有坂成蔵 (ありさか なりぞう) 声 - 陸軍。 作中における三十年式歩兵銃()・ の開発者。 長年の兵器開発の影響でとなっており、内容にかかわらず大声で話す癖がある。 部下の 南部が設計した新型武器の と三八式歩兵銃を鶴見に渡す。 鶴見から依頼されて、右足・右手を失った二階堂に仕込銃付き義足や箸入りの義手を贈る。 花沢幸次郎 (はなざわ こうじろう) 声 - 故人。 陸軍中将。 元第七師団長にして尾形百之助の実父。 尾形と同じ目と眉をしている。 薩摩出身で、鯉登平二少将とは旧知の仲。 長陸軍時代に、のであった尾形の母との間に尾形を儲けるが、本妻との間に男児が生まれると尾形ら母子にぱったり会いに行かなくなった。 日露戦争・時の。 花沢勇作 (はなざわ ゆうさく) 故人。 第七師団歩兵第27聯隊。 陸軍少尉で。 花沢幸次郎の息子で尾形の。 尾形の回想に登場するが常に目元が隠されており、詳しい顔立ちは不明。 「ひとりっ子育ちのため、ずっと兄弟が欲しかった」と語り、異母兄の尾形が第七師団入隊後に初めて対面した際には、階級が下である尾形を「兄様」と呼び慕った。 そうした立ち振る舞いを含め尾形は「高潔な人物」「眉目秀麗、成績優秀、品行方正」と評した。 聯隊旗手に選ばれたのは見た目や能力、人柄に優れていたことに加え、弾が当たらないというゲン担ぎの意味がある童貞であったためである。 日露戦争への出征前に尾形からで童貞を捨てるように誘われたが断っている。 旅順攻囲戦に出陣、あくまでも敵兵を殺さないという父の言いつけを守った。 その後、戦死した。 樺太の旅中、狙撃戦の疲れから発熱した尾形が頭部から血を流す勇作の幻覚を間近に見ている描写がある。 鯉登平二 (こいと へいじ) 声 - 少将。 大湊要港部司令官。 鯉登音之進の父。 薩摩出身で薩摩弁で話す。 網走監獄襲撃時にを出した。 親友の花沢中将の自刃を第七師団の責任とした中央(日本政府・陸軍省・海軍省の総称)へ強い不信を持っており、鶴見に協力している。 のにおいて、に乗艦していた長男の 鯉登平之丞少尉を亡くしており、それ以降、次男の音之進と交流が減っていた。 山田 (やまだ) 杉元らが南樺太で会った「ヤマダ一座」の座長。 実は元陸軍の であり、日露戦争前からロシア各地を巡業しながら情報を陸軍の 特務機関に報告していたため、ロシアから命を狙われている。 樺太公演を終えるとアメリカ巡業に行く予定。 山田フミエ (やまだ ふみえ) ヤマダ一座内・踊り子、少女団の振り付けの先生。 芸に厳しく情に厚い。 山田座長と同じくスパイで、座長のことを三流スパイと一蹴する。 長谷川幸一 その他の登場人物の項のを参照。 動物 レタㇻ (アイヌ語: Retar) キャッチフレーズ - 最後のホㇿケウカムイ 白銀の毛並みを持つ雄の。 アイヌ語で「 ホㇿケウカムイ」と呼ばれる。 幼獣の頃に親狼と共に熊に襲われた所をアシㇼパが保護、アイヌ語で「白」の意を持つ名をつけ育てられた。 なおアシㇼパが駆け付けたとき親狼は既に死んでおり、毛皮はアシㇼパの防寒具となっている。 家族同様の扱いでアシㇼパに付き従っていたが、成獣になると本能が勝り、アシㇼパの下から巣立ち、番いのメスのエゾオオカミとの間に4匹の仔を儲ける。 アシㇼパの元から離れ、小樽付近の森に消えた後もアシㇼパの危機を臭いから察し、火急の事態に馳せ参じ、その身を呈してアシㇼパを護る。 後半には明治政府の方針によりエゾオオカミは害獣指定され、道内全土で徹底的な駆除が行われており、本編当時には記録的な大雪害による餌不足も相まって既に絶滅していたと考えられていることから、作中では猟師でもある二瓶と谷垣から「最後のエゾオオカミ」として狙われたこともある。 リュウ アイヌ人に育てられ二瓶が猟犬として連れていた。 羆も恐れない優秀で勇敢な忠犬だが、エゾオオカミやには臆する。 主の二瓶死後は遺品の猟銃と共にアシㇼパが引き取り、コタンに保護された。 その後単身で釧路湿原に現れ杉元らと再会、杉元は谷垣へ渡った二瓶の愛銃を追ってきたと推測し、以降は主にチカパシと行動を共にする。 作者が飼っていた雑種犬と同名。 その他の登場人物 梅子 (うめこ) 杉元と寅次の幼馴染で、杉元とは互いに想いを寄せ合っていた。 杉元家に罹患者が出ようと駆け落ちも辞さぬつもりでいたが、杉元の説得で地元に残った。 その後、自分に惚れていた寅次と結婚し、寅次似の息子を授かる。 しかし、目を患った上に夫に先立たれ、戦争未亡人となる。 清楚な佇まいながら気丈な性格。 杉元が金塊を探す動機となった人物だが、アニメ一期には登場しない。 渋川善次郎 (しぶかわ ぜんじろう) 声 - 最近になって樺戸集治監を出所した盗賊団の頭。 土方、白石、熊岸とは集治監内で面識があり、土方に関しては樺戸にいた頃から本性を見抜いていたと語る。 武之助(声 - )などの手下を集めて小樽に潜伏していたところ、その情報を掴んだ土方一味が来訪し、仲間に加わるよう頼まれるが、交換条件として土方の刺青人皮を要求したために交渉は決裂。 土方一味の殺害を命じるも直後に土方に射殺され、手下も一人残らず殲滅された。 トーマス (英語: Thomas) 声 - 武器商人。 港町で鶴見と月島に武器を引き渡した。 鶴見が金塊を得て武器工場を作った暁には、質の良い日本製武器を買い付けてヨーロッパ などに売ると話す。 日泥保 (ひどろ たもつ) 声 - で賭場を開帳していた小規模な鰊場の親方で婿養子。 立場上、妻に頭が上がらない、うだつの上がらない男。 一番子分であった久寿田との抗争の最中、妻に自分が実はであることを明かされ、息子の出自について謀られていたことを知って逆上、で妻を滅多打ちにして殺し、息子に銃を向けるも尾形により射殺される。 久寿田馬吉 (くすだ うまきち) 声 - 元は日泥保一番の子分であったが、日泥が賭場を息子の新平に譲ってしまったことに激怒し、近所に新たな賭場を開き対立する。 抗争の際、永倉の手により子飼いの警官隊共々斬り伏せられた。 馬のような大きな離れた黒目が特徴。 江尻又助(えじり またすけ) 声 - 茨戸分署の警察署長で、が特徴。 茨戸の抗争を揉み消してきたが、あるときから突然馬吉に肩入れするようになる。 しかし札幌本署に贈賄する日泥には手を出せずにいた。 日泥が持つ刺青人皮を狙い、土方に撃たれ死亡する。 日泥新平 (ひどろ しんぺい) 声 - 日泥保の息子だが、血の繋がりはなかったことが抗争の最中に判明する。 当初は悪ぶっていたが実際は意気地の無い小心者でもある。 父の妾・ 千代子(声 - )との間に子供ができた。 抗争勃発に怖気づき、愛する者達のため身の丈にあった未来図を描く。 抗争終結後、新天地で一からやり直すため、千代子と共に茨戸を後にする。 日泥保の妻 声 - 日泥一味を実質的に取り仕切る女将で、冷酷非情な業突く張りの守銭奴。 馬吉との取引に応じた振りをして夫や息子を含めた一同を欺くが、放火された番屋に隠していた刺青人皮を運び出そうとする場で新平の真実を暴露、逆上した夫により滅多打ちにされ殺される。 そこでの騒動の後、共に土方の手下となり、小樽の隠れ家で留守番をしていた。 東松屋商店で行われている賭場に持ち込まれた刺青人皮の噂を聞き、土方に認められるため、寝込み強盗を行って手に入れようと画策したところに坂本慶一郎と蝮のお銀が現れる。 この刺青人皮は第七師団の罠であったことから戦いに巻き込まれ、亀蔵は坂本に銃弾の盾にされ死亡。 夏太郎はお銀が手に入れた刺青人皮(実は第七師団が仕込んだ贋物)を渡されて土方に届けて以降、土方・杉元らの旅に同行している。 山本 (やまもと) 声 - 「山本理髪店」店主。 業務の傍ら町の情勢を教える一市民であったが、永倉の強要により抗争の取り引きの片棒を担ぐハメになるも無事生き残る。 エディー・ダン (英語: Eddie Dun) 声 - 来日25年になるアメリカ人牧場経営者で、希少な物品の蒐集が趣味。 不心得者からアイヌ伝来の花嫁衣装を買い取り、買い戻しに来たアシㇼパらに元の買値の数倍にもなる売値を提示した。 一触即発の事態となったが、牧場経営を脅かす赤毛羆の出没に頭を痛めていたため、その駆除を条件に取り引きに応じる。 杉元らが羆を退治したことで約束の品物を引き渡すと共に、羆退治の際に弓を壊してしまったアシㇼパに代わりの弓を贈る。 さらに、和彫りとは違った入れ墨の存在が夕張にあるこという情報を一味に伝える。 「友人のフォード君」から貰った試作品のを所有。 仲沢達弥 (なかざわ たつや) 声 - 若山の子分での相手でもある凄腕の壺振り。 親分・若山に同行し一服していた空き家にて杉元らと遭遇、即興で家主に成りすますも、若山が男娼を買ったことに憤慨しており、若山の企みを当て付けで破綻させる。 羆の襲撃から逃れ、杉元らと共にダンのフォード・モデルTに乗り込んで空き家を脱出するも、走行中の車から落下した若山の仕込み杖を取ろうとした際に車外に転落し、羆の餌食になる寸前の仲沢を「姫」と呼んで救出せんと立ち向かった若山共々致命傷を受け、手を握り合いながら死亡する。 江渡貝弥作 (えどがい やさく) 声 - キャッチフレーズ - 夕張の服飾怪物 「江渡貝剥製所」代表の青年。 奈良県出身で、剥製作りに適した環境を求め夕張に移住した。 作品を褒められたことは無く母の歪んだ愛情を受けて育ち、唯一の理解者だった父を母が殺し、その父に似てきたとして母に去勢されている。 心臓発作による母の死後もその歪んだ愛情が人格の一部を占め、母の剥製を作成し、生きているという妄想で精神の均衡を保っていた。 動物の剥製制作の他、炭鉱事故で土葬された遺体を使った人肉剥製や人体部位を素材にした被服やガジェットを多数製作している。 第七師団から墓荒しの容疑を受け白を切るも、亡母を始めとする人間の剥製を鶴見に発見されるが、鶴見が軍服の下に纏った刺青人皮を見せたことで心を開き、作品を褒められ才能を讃えられたため、鶴見を激しく慕うようになる。 鶴見に諭され亡き母の支配から解放された後、偽の刺青人皮作製を依頼され、試行錯誤の末に6枚分の刺青人皮の偽物を完成させる。 しかし動向を探っていた尾形の襲撃を受け、完成品を鶴見に届けるべく逃走し、炭鉱に逃げ込むも、発破をきっかけとしたガス爆発による落盤で身動きが取れなくなり、依頼品と鶴見への伝言を月島に託し炭鉱内で死亡する。 熊岸長庵 (くまぎし ちょうあん) 声 - 偽札犯で贋作師。 元は画家だったが、絵画だけでは稼げず高級絵画の贋作や紙幣偽造などを手がけ、無期徒刑で樺戸集治監に収監されていた。 鈴川の集団脱走計画に加わり逃亡、他の脱獄囚らが乗っ取ったアイヌ村で偽札製造を任されていた。 村の異常に気づいた杉元らの乱戦の最中、脱獄仲間が誤って放った毒矢に当たり苦しみ悶える中、剥製屋の江渡貝について「自分と同じく、贋作には真作を超えたいがための拘りがあるはず」ということを伝えて息を引き取る。 かつて樺戸集治監に収監されていた白石とは旧知の仲で、家永とも面識があるような描写がある。 女性の美醜に関する感受性に一般の感覚と乖離があり、そのことで白石が脱獄を繰り返す原因を作ってしまった。 大島又輔 (おおしま またすけ) 四代典獄。 樺戸に来た永倉と家永に、熊岸が脱獄しようとして射殺されたことを告げた。 だが本当は熊岸は鈴川の手引きで脱獄に成功しており、処分を免れるため脱獄を隠し、囚人らは死んだことにしている。 三船千鶴子 (みふね ちずこ) 超能力者。 かつての炭鉱会社の依頼でを発見した。 自分の能力を金儲けのタネにしようとする義兄の詐欺師である 青原(あおはら)の詐欺の片棒を担ぐ罪悪感から彼の許を脱していた。 インカㇻマッに「東に向かえば追っている男に殺される」と忠告する。 蝮のお銀 (まむしのおぎん) を使い旅人を幾人も殺害して来た女盗賊。 右肩から腹部にかけて蝮の入れ墨を施している。 坂本慶一郎と夫婦になり銀行や郵便局を襲撃する。 小樽で夫の坂本や夏太郎らと共に賭場を襲撃、刺青人皮を手に入れようとするが、第七師団に包囲される。 坂本と一緒に脱出を図るが、目の前で坂本は鶴見により銃撃される。 鶴見の殺害を試みたところを鯉登によって斬首されるも、頭のみで鶴見の靴に噛み付く執念を見せた。 荷物の中に隠されていた夫婦の赤子は鶴見の計らいにより、養育費と共にアシㇼパのフチに預けられている。 モデルは江戸時代から明治初期に活動した伝説の人物「蝮のお銀」。 また、実在の強盗犯・の妻は作中の蝮のお銀と同じ殺害方法を用いた。 (いしかわ たくぼく) 実在した人物。 本作では史実と少し異なる時期にの遊軍記者となっている。 土方により写真付き新聞記事で世論を動かすための依頼を受ける。 遊び好きで、白石とは馬が合う。 (たもと けんぞう) 声 - 実在した人物。 かつて土方の写真を撮った。 土方からの依頼により杉元・土方一味の写真を撮影する。 長吉 (ちょうきち) ヤマダ一座の軽業師の少年。 ヤマダ一座が面倒を見ている孤児の一人で、窃盗癖があり、岩息の刺青人皮が入った杉元の背嚢を置き引きした。 軽業師の技術を駆使して逃走するも鯉登の追跡を振り切ることが出来ず、鯉登に軽業の才能があると最初に見抜き公演への出演を提案する。 紅子 (べにこ) ヤマダ一座の少女団の一員。 谷垣より年下だが谷垣からは「紅子先輩」と呼ばれる。 谷垣のことを「ゲンジロちゃん」と呼ぶ。 少女団は全員が孤児であり、各地を巡業する傍ら里親を探しており、紅子は杉元ら滞在中に曲馬団を卒業する。 アンマー の老人。 アンマーとはウイルタ語で「父さん」の意味で、本名は不明。 飼っているが尾形に誤射されたことがきっかけでアシㇼパ・白石・尾形・キロランケと知り合う。 一行の頼みで彼らを馴鹿に乗せ日露の国境を越えた際、尾形の三八式歩兵銃を装備していたためロシア兵から頭部を狙撃されたが一命を取り留める。 日露戦争時の戦友である イリヤらとともにアレクサンドル2世暗殺の実行犯であるユルバルス(キロランケ)を待ち構えていた。 装備は。 その腕は確かで200m離れた場所から人間の頭部を狙撃している。 尾形との狙撃戦に敗れ、顎を撃たれた。 負傷によりうまく喋れなくなり、顎を隠すためを被っている。 絵が上手い。 字の代わりに絵で会話する場合もある。 尾形との再戦を望んでおり、日本に不法に入国し尾形をおびき出そうと敷香で白石を狙撃したり、杉元一行に勝手に加わったりしている。 よって、脱走兵。 日露戦争で日本軍がやってくる以前、ロシア軍脱走兵が燈台に来てしばらくすると行方不明になった。 燈台 のおかげで命拾いした杉元が「お礼に」と捜索を約束し、アシㇼパの写真と交換で写真を預かった。 亜港監獄に収監されており、ソフィアから(ロシア帝国)の話を聞きたがっている。 燈台を訪れたロシア軍脱走兵と逃避行し、二人で強盗したため捕まり監獄に収監された。 そのため、親に見せる顔がないと思っている。 ソフィアが脱獄した際に脱獄したが、流氷上で座り込んでいるところを月島に保護された。 何もない島での暮らしに嫌気がさし、成り上がって両親を呼び寄せたい。 そのため、大陸に向かう岩息と同行し、大冒険を繰り広げる。 チヨタロウ 釧路の炭鉱会社の。 チョウセンアサガオの毒に侵された牛山を拾ってモモの乾物で子分にするも、その凶暴さを兵器だととらえ、勇気を振り絞って抹殺を決意する。 幼年ながらも自らの町を守りたい思いがある。 函館で異人の踊りを見たことがあり、 ゲロリを履いて。 長谷川幸一 (はせがわ こういち) の長谷川を営む眼鏡をかけた青年。 ウイルクやキロランケ、ソフィアが樺太に渡る以前に日本語を教えた。 長谷川はウイルクを、キロランケを、ソフィアをの「」に例えた。 別れるまでウイルクたちの正体に薄々勘付いていながらも関係を続けた。 実際は日本陸軍のであり偽名であった。 ロシア側に身元がバレ、との銃撃戦になりソフィアの誤射により妻子を失う。 本名は。 料理 「グルメ漫画」を掲げ、作中で北海道に縁ある食材や料理(主に)が登場。 調理や食事が描かれ各キャラクターが多様な表情を見せる。 また杉元やアシㇼパにより当時のアイヌにはなじみのない味噌が頻繁に登場する。 以下、紹介・列挙する。 なお、劇中では食事中にアイヌ語で「ヒンナヒンナ」という場面が多くあるが、これは「食べ物に対する感謝」の言葉であり、「美味い」という意味ではない。 また、実際には食事中に言うことはない。 チタタㇷ゚ 新鮮な肉や魚を刃物で叩いて細かく刻んだ、。 チタタㇷ゚とはアイヌ語で「我々が(チ)刻む(タタ)もの(ㇷ゚)」の意で、刻むときに「チタタㇷ゚、チタタㇷ゚」と言いながら複数の調理者が交代で刻むのが慣わしである。 本来は生食だが、新鮮なうちに食べきれない場合は肉団子にして後述のオハウ(汁物)にすることもあり、これを杉元は「肉のつみれ汁」と表現している。 本作においては肉の生食に慣れない和人たちの口に合わせ、新鮮なものを茹でてオハウの形で食される場面も多い。 用いられる部位は動物や調理量によって異なり、や、ヤマシギ等、肉が少なく調理しづらい小動物は、毛皮や羽毛、胆嚢や腸の中身など食用に適さない部分を取り除き骨ごと刻み、無駄なく食べる。 ある程度の大きさの動物は特定の部位のみチタタㇷ゚にすることもあり、本作では鹿の気管のチタタㇷ゚が登場した。 なお、本来はを使ったものをいう。 のチタタㇷ゚ 丸ごと刻んだものを、(ニリンソウ)と一緒にオハウにされたものが登場。 イセポのチタタㇷ゚ イセポとはのこと。 耳の軟骨を含め丸ごと刻んだものを、、(行者ニンニク)、やといったを干したものと一緒にオハウにされたものが登場。 ユㇰのチタタㇷ゚ ユㇰとはのこと。 セウリ(鹿の気管)を刻んだものが登場。 コタンコㇿカムイのチタタㇷ゚ ()とはのこと。 気管、舌、脳味噌などを一緒に刻んだものが登場。 鮭のチタタㇷ゚ エラと氷頭、白子を刻み、砕いた焼き昆布と塩を加えたものが登場。 その他の生食 獲れたばかりのエゾリスやエゾシカなど動物の新鮮なや目玉を生食する場面が頻出する他、鹿の肺や肝臓を生食する場面もある。 また実食する場面はないが、カワウソなどの脳も生食すると語られている。 他にもイトウの刺身、プクサの新芽、フキの若葉なども登場。 オハウ アイヌ語で汁物のこと。 具沢山での中心とされる。 具でもある肉や魚で出汁を取り、野菜類を入れ、塩で味を付ける。 上述のチタタㇷ゚のオハウも含め、杉元持参の味噌を溶かしいれる場面も多い。 エサマンのオハウ エサマンとはのこと。 ぶつ切りにしてプクサで臭みを除き、プクサキナ、や大根等を入れたものが登場。 毒罠で捕獲したため生食はできなかったが、加熱により弱毒化されているとのこと。 キナオハウ キナは、野菜や山菜のこと。 「野菜が沢山入った汁物」の意。 昆布と素焼きしたエゾハナカジカでを取り、・・ジャガイモ・等を煮込んだものが登場。 ユㇰオハウ プクサキナやプクサを入れた鹿肉のオハウ。 イチャニウのオハウ イチャニウとはのこと。 切り身にし、葉を落とし焼いて皮を剥いたの茎を入れた鍋に、フキやプクサを加えて塩で味付けしたものが登場。 春の汁物の中では最も美味しいとされる。 カムイオハウ この場合のカムイはのこと。 ヒグマの肉のオハウ。 クンネ・エチンケのオハウ クンネ・エチンケとはのこと。 薄めた海水に昆布や干し魚で出汁を取り、アオウミガメの肉や内臓、おなか側の甲羅を細かく刻んだもの、オカヒジキを入れて煮込んだものが登場。 アオウミガメは植物食のため肉は臭みがなく鶏肉のようにあっさりしており、汁はトロトロしている。 その他の鍋料理 鍋を使って調理しているが、特に「オハウ」と言及されていないものや、アイヌ料理ではないもの。 丸ごと煮 カワウソの頭の丸ごと煮、オオワシの丸ごと煮などが登場。 東京で流行中のすきやき風馬肉料理。 馬の薄切り肉と・牛蒡を鍋に入れ、砂糖、醤油、酒、味噌で味を付け、加熱で桜色になった頃合いの馬肉を溶き卵に絡めて食す。 杉元たちは強奪した軍馬を証拠隠滅のため屠殺し食材とした。 トッカリの トッカリとはのことで「海の周りを移動する」の意。 アザラシは血が濃いため肉は黒く血の臭いも強いが、しっかり煮込むことで血生臭さが消え美味となる。 の郷土料理である馬のを味噌で煮込んだ。 江渡貝剥製所にて土方一派と杉元らを執り成すため家永が振る舞った。 尾形の母親が冬季によく作っていた鍋料理。 ラッコ鍋 は、アイヌの伝承によれば煮える匂いが欲情を刺激すると信じられており、食べる際は必ず男女同数を揃えるよう言い伝えられている。 くじら汁 肉、ギョウジャニンニク、ニリンソウ、杉元の味噌で作った汁物。 その他の 脂の乗ったカジカに塩を振り囲炉裏で焼いたもの、鹿の背肉に塩を振り炙ったもの、イトウの皮付き身の塩焼き、鮭の身の串焼きなどが登場。 のと塩焼き 川で獲ったイトウの刺し身。 鯱の竜田揚げの際に余った醤油を用いる。 杉元は川のトロ、白石は鮭よりも上品な味と評した。 の焼き物 シシャモは鮭の漁期の後、に訪れる。 アイヌはあまりシシャモを獲らないが、飢饉の時には獲って食べる。 作中では焼いて食べた(味付けは不明)。 北海道甘味 小樽の花園公園(現・)名物の。 (作中では「つきさっぷ」とふりがなが振られている) 鶴見が14歳の鯉登に渡したあんぱん。 誘拐された際、誘拐犯(尾形)からも貰って食べた。 の甘露煮を載せた蕎麦。 京都発祥だが、鰊漁で栄えた北海道でも盛んに食べられた。 北海道のものは関東と同じ濃い目のツユ。 ニヘイゴハン 二瓶鉄造が獲れたての羆を調理したもの。 と煮が登場。 羆の血は滋養強壮の効果が高く食すとが付くと二瓶は語っている。 の 「とけた(ル)食べ物(イペ)」の意、立木に吊るした半冷凍の鮭の切り身。 に、キャベツ、大根、人参を入れで発酵させた保存食。 のとの串揚げ 浜に乗り上げた鯱( ())の脂肪を鍋で煎って油を出し、赤身肉を酒と醤油で下味をつけて片栗粉をまぶし、油で加熱調理した揚げ物。 子持ち昆布も同様に揚げた。 エゾシカ肉の 札幌の洋食屋で出されたもので、他の具材は不明。 登場したがインドや東南アジアのものに近い汁型か、日本で独自に発達した粘性の高いルウかは判然としないが、アシㇼパは初めて見たカレールウを「オソマ(うんこ)」と評している。 札幌の洋食屋で出された。 に細かく刻んだ、を醤油で味付けした松前藩発祥の御当地料理。 刻んだを乗せた 茨戸の一膳飯屋で土方が茶漬けを注文した際、細かく刻んだ沢庵を乗せるようリクエストして出されたもの。 カネ餅 マタギの。 日月にちなんだ縁起物で、凍りにくく保存が効き、他の食料が尽きた際に食べる最後の非常食。 地域によってヴァリエーションがあるが、谷垣の出身地の阿仁では、水を加えた米粉に味噌か塩を混ぜ込んで葉に包み、囲炉裏の灰に埋め蒸し焼きにする。 では味噌は厳禁とされる。 谷垣は隠し味としてを混ぜている。 日露戦争当時、谷垣が他にはないクルミ入りカネ餅を食べさせたことで、目も耳も潰れた賢吉が谷垣を認識した。 また谷垣は白襷隊時の杉元にも分け与えたことがあるが、当時は互いに面識がなく気づいているかは不明。 その後、樺太での遭難時に再び谷垣が杉元に分け与え、杉元はその味を記憶していたが、両者とも出会ったことは思い出せず気づいていない様子。 の 小川で獲ったカワヤツメ(ウクリペ)を背開きにして串を通した身を炭火で炙り、醤油や酒、砂糖で作ったタレをかけた。 飯盒で炊いた熱々の飯にのせ、薬味に採取したを使う。 よりやや固めの歯ごたえのある身が特徴。 クトゥマ(筒焼き) (トゥレㇷ゚)のから作った澱粉をヨブスマソウの茎の中に入れ蒸し焼きにした団子。 牛山曰く「みたい」。

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最新ネタバレ『ゴールデンカムイ』226

鶴見篤四郎

『ゴールデンカムイ』21巻210話で明かされる満州の歴史と満鉄計画について解説! 『ゴールデンカムイ』21巻の210話「甘い嘘」のなかで、鯉登少尉と月島軍曹との会話から、鶴見中尉と満州及び満鉄との関わりが明かされました。 その場面をふりかえりつつ、史実から満州と満鉄(南満州鉄道株式会社)計画についてご紹介します。 尾形から鶴見中尉と満鉄 南満州鉄道株式会社 の関係を知らされる鯉登少尉 樺太の大泊で鶴見中尉を待っている間、鯉登少尉が月島軍曹に向かって気になっていたことを聞き出す場面があります。 鯉登少尉は逃げていく尾形から「鶴見中尉に満鉄のことを聞いてみろ」と言われ、鶴見中尉が満鉄計画に関与していることをほのめかされ、そのことを月島軍曹に確認したのです。 満鉄の経営はうまくいかないと激しく抵抗していたのが花沢中将で、その花沢中将が自刃した(ことになっている)ことによって満鉄計画は一気に進みます。 鯉登少尉は、鶴見中尉が満鉄計画に前向きであったとすれば、厄介者だった花沢中将を殺害したのは鶴見中尉の仕業ではないかと勘ぐり、さらには自分たち親子も利用されているだけなのではないか?と問いただします。 こうした鯉登少尉の問い詰めに否定しなかった月島軍曹は、「いざとなれば消されかねないから黙っていろ」と鯉登少尉に釘を刺したのでした。 ただ、鯉登少尉は「鶴見中尉に利用されている」と怒るより、むしろ「仕込みまでして必要としてくれた」と喜んでいましたが(笑) 満州と満鉄について史実から簡単に解説 引用: さて、鶴見中尉も関心を寄せている「満州」と「満鉄」について、簡単にご紹介します。 「満州」とはもともと民族の名前のことを指していましたが、19世紀以降の日本では現在の中国東北部の地域を指す名称となりました。 その「満州」の地域・範囲は上記の地図の赤い部分で、薄い赤の部分が「外満州」と呼ばれます。 日露戦争で勝利した日本は、この満州の地域にあったロシアの東清鉄道の旅順から長春の支線を譲り受けます。 日本が満鉄こと南満州鉄道株式会社を設立した目的は、この旅順から長春間の鉄道経営による周辺地域の開発で、それを足がかりとして北東アジアへの領土拡大も視野に入れていました。 また日露戦争後、日本国内では多大な犠牲を払いながらも、賠償金を得られなかったことで報われない人々の不満がつのり、日比谷焼き討ち事件などの暴動が起こる始末でした。 こうした不満を抑える意味でも、満州を「夢の土地」として開拓する狙いがあったと言われています。 つまり、満州と満鉄の経営は日露戦争後の日本にとって、領土拡大とそれにともなう利益によって国内の不満を緩和する為の重要な役割を担っていたわけです。 なお、この満鉄経営にあたり、アメリカの鉄道王のエドワード・ハリマンが資本参入を打診してきますが、外相の小村寿太郎の反対もあり日本はこれを拒否します。 しかし、清への進出を狙っていたアメリカは、この日本側の対応に大きな不満を抱き、これがきっかけとなって日米の摩擦を生む結果となってしまいました。 やがてその摩擦は激しくなり、太平洋戦争(大東亜戦争)へと発展してしまったのです。 鶴見中尉の満州と満鉄への関係から最終的な野望を考察! 鶴見中尉の最終的な野望は満州を支配すること? 『ゴールデンカムイ』の作中で、鶴見中尉は 満州が実質的に日本の地であれば、彼らの骨は日本で眠っているのだ と、満州が日本の領土となることを望んでいる発言があります。 ただ、鶴見中尉はクーデターを起こして軍事政権を作ることを企んでおり、満州を日本の領土にするというのよりも、 自分がつくった軍事政権で北海道から満州まで支配したいという野望を持っているのではないでしょうか。 軍事政権をつくり満州を支配したあかつきには、有坂閣下を抱き込んで北海道に武器製造拠点をつくり、満鉄の鉄道網を使って大陸の国々に武器を輸出する。 こうした構想を描いていたとしても不思議ではないですよね。 ちなみに、銃器作りの天才・有坂閣下は実在の人物がモデルとなっています。 そのことについて下記の記事でご紹介していますので、気になった人はぜひ読んでみて下さい。 ウラジオストクで死んだ妻や子供の為? 鶴見中尉はかつて長谷川幸一という名前でスパイとしてロシアのウラジオストクに潜伏していました。 そこで秘密警察に見つかり、流れ弾によって妻と子供を亡くしてしまった悲しい過去があります。 ウラジオストクは、ロシアからみて極東地域と言い、日本側からすると外満州の地域に含まれます。 満州が実質的に日本の地であれば、彼らの骨は日本で眠っているのだ この鶴見中尉の発言は、もしかしたらウラジオストクで亡くなった妻や子供に向けた思いの現れだったのかもしれません。 鯉登少尉が負傷しているにも関わらず、心配する素振りを見せなかった鶴見中尉が、他の日本兵に思いを寄せるとは考えにくいですからね。 鶴見中尉が長谷川幸一としてロシアのウラジオストクでスパイ活動をしていたことについては、下記の記事でもご紹介していますので、おさらいの意味でこちらも参考にしてみて下さい。 まとめ• 『ゴールデンカムイ』の作中で、鯉登少尉と月島軍曹の会話から鶴見中尉が満州と満鉄に関心を抱いていることが判明。 鶴見中尉が尾形を使って花沢中将を殺害した理由は、満鉄計画に反対していた花沢中将が邪魔だったから。 鶴見中尉は軍事政権をつくり、満州も支配しようという野望を持っている?• 鶴見中尉が満州に関心があるのは、亡くなった妻や子供の為? はたして鶴見中尉が満州に対してどんな野望を抱いているか? 今後の展開がとても楽しみですね。

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【金カム】第179話がつらかった

鶴見篤四郎

『ゴールデンカムイ』21巻210話で明かされる満州の歴史と満鉄計画について解説! 『ゴールデンカムイ』21巻の210話「甘い嘘」のなかで、鯉登少尉と月島軍曹との会話から、鶴見中尉と満州及び満鉄との関わりが明かされました。 その場面をふりかえりつつ、史実から満州と満鉄(南満州鉄道株式会社)計画についてご紹介します。 尾形から鶴見中尉と満鉄 南満州鉄道株式会社 の関係を知らされる鯉登少尉 樺太の大泊で鶴見中尉を待っている間、鯉登少尉が月島軍曹に向かって気になっていたことを聞き出す場面があります。 鯉登少尉は逃げていく尾形から「鶴見中尉に満鉄のことを聞いてみろ」と言われ、鶴見中尉が満鉄計画に関与していることをほのめかされ、そのことを月島軍曹に確認したのです。 満鉄の経営はうまくいかないと激しく抵抗していたのが花沢中将で、その花沢中将が自刃した(ことになっている)ことによって満鉄計画は一気に進みます。 鯉登少尉は、鶴見中尉が満鉄計画に前向きであったとすれば、厄介者だった花沢中将を殺害したのは鶴見中尉の仕業ではないかと勘ぐり、さらには自分たち親子も利用されているだけなのではないか?と問いただします。 こうした鯉登少尉の問い詰めに否定しなかった月島軍曹は、「いざとなれば消されかねないから黙っていろ」と鯉登少尉に釘を刺したのでした。 ただ、鯉登少尉は「鶴見中尉に利用されている」と怒るより、むしろ「仕込みまでして必要としてくれた」と喜んでいましたが(笑) 満州と満鉄について史実から簡単に解説 引用: さて、鶴見中尉も関心を寄せている「満州」と「満鉄」について、簡単にご紹介します。 「満州」とはもともと民族の名前のことを指していましたが、19世紀以降の日本では現在の中国東北部の地域を指す名称となりました。 その「満州」の地域・範囲は上記の地図の赤い部分で、薄い赤の部分が「外満州」と呼ばれます。 日露戦争で勝利した日本は、この満州の地域にあったロシアの東清鉄道の旅順から長春の支線を譲り受けます。 日本が満鉄こと南満州鉄道株式会社を設立した目的は、この旅順から長春間の鉄道経営による周辺地域の開発で、それを足がかりとして北東アジアへの領土拡大も視野に入れていました。 また日露戦争後、日本国内では多大な犠牲を払いながらも、賠償金を得られなかったことで報われない人々の不満がつのり、日比谷焼き討ち事件などの暴動が起こる始末でした。 こうした不満を抑える意味でも、満州を「夢の土地」として開拓する狙いがあったと言われています。 つまり、満州と満鉄の経営は日露戦争後の日本にとって、領土拡大とそれにともなう利益によって国内の不満を緩和する為の重要な役割を担っていたわけです。 なお、この満鉄経営にあたり、アメリカの鉄道王のエドワード・ハリマンが資本参入を打診してきますが、外相の小村寿太郎の反対もあり日本はこれを拒否します。 しかし、清への進出を狙っていたアメリカは、この日本側の対応に大きな不満を抱き、これがきっかけとなって日米の摩擦を生む結果となってしまいました。 やがてその摩擦は激しくなり、太平洋戦争(大東亜戦争)へと発展してしまったのです。 鶴見中尉の満州と満鉄への関係から最終的な野望を考察! 鶴見中尉の最終的な野望は満州を支配すること? 『ゴールデンカムイ』の作中で、鶴見中尉は 満州が実質的に日本の地であれば、彼らの骨は日本で眠っているのだ と、満州が日本の領土となることを望んでいる発言があります。 ただ、鶴見中尉はクーデターを起こして軍事政権を作ることを企んでおり、満州を日本の領土にするというのよりも、 自分がつくった軍事政権で北海道から満州まで支配したいという野望を持っているのではないでしょうか。 軍事政権をつくり満州を支配したあかつきには、有坂閣下を抱き込んで北海道に武器製造拠点をつくり、満鉄の鉄道網を使って大陸の国々に武器を輸出する。 こうした構想を描いていたとしても不思議ではないですよね。 ちなみに、銃器作りの天才・有坂閣下は実在の人物がモデルとなっています。 そのことについて下記の記事でご紹介していますので、気になった人はぜひ読んでみて下さい。 ウラジオストクで死んだ妻や子供の為? 鶴見中尉はかつて長谷川幸一という名前でスパイとしてロシアのウラジオストクに潜伏していました。 そこで秘密警察に見つかり、流れ弾によって妻と子供を亡くしてしまった悲しい過去があります。 ウラジオストクは、ロシアからみて極東地域と言い、日本側からすると外満州の地域に含まれます。 満州が実質的に日本の地であれば、彼らの骨は日本で眠っているのだ この鶴見中尉の発言は、もしかしたらウラジオストクで亡くなった妻や子供に向けた思いの現れだったのかもしれません。 鯉登少尉が負傷しているにも関わらず、心配する素振りを見せなかった鶴見中尉が、他の日本兵に思いを寄せるとは考えにくいですからね。 鶴見中尉が長谷川幸一としてロシアのウラジオストクでスパイ活動をしていたことについては、下記の記事でもご紹介していますので、おさらいの意味でこちらも参考にしてみて下さい。 まとめ• 『ゴールデンカムイ』の作中で、鯉登少尉と月島軍曹の会話から鶴見中尉が満州と満鉄に関心を抱いていることが判明。 鶴見中尉が尾形を使って花沢中将を殺害した理由は、満鉄計画に反対していた花沢中将が邪魔だったから。 鶴見中尉は軍事政権をつくり、満州も支配しようという野望を持っている?• 鶴見中尉が満州に関心があるのは、亡くなった妻や子供の為? はたして鶴見中尉が満州に対してどんな野望を抱いているか? 今後の展開がとても楽しみですね。

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