ひょう剣の魔術師。 冰剣の魔術師が世界を統べる〜世界最強の魔術師である少年は、魔術学院に入学する〜(御子柴奈々)

虹彩の魔術師(こうさいのまじゅつし):遊戯王カード考察

ひょう剣の魔術師

概要 「千剣の魔術師と呼ばれた剣士」とは、投稿型小説サイト「小説家になろう」に投稿された小説作品である。 著者は高光明。 2017年12月に角川スニーカー文庫より書籍化されている。 イラストはGilse(ぎるせ)。 コミカライズは黒須恵麻が担当。 作品の分類はハイ・ファンタジーで、剣と魔法の世界が舞台となっている。 余談であるが、著者が制作したフリーゲーム「行商! ~ 悩んだあげく結局ありきたりなタイトルになってしまったゲームの場合 ~」より20年ほど前の時代が舞台という設定がある。 あらすじ 魔力で操られた剣が自在に宙を舞い敵を切り裂く『剣魔術』。 いまだかつて魔法史に記されたことのない新魔術の使い手であるアルディスは、討伐、護衛、調査など、報酬次第で様々な依頼を請け負う傭兵のひとりだ。 ある調査依頼の帰り道、野盗に襲われた隊商の生き残りである双子の少女たちを保護することになるが、この世界で双子は『忌み子』として厭われる存在であった。 双子を白眼視する世界とその原因となった女神に静かな怒りを抱きながら、アルディスは双子、そして彼に従者として付き従う乙女と共に歩みはじめる。 剣魔術をメインに、ありとあらゆる属性の魔法を詠唱なしで使いこなすアルディスは、仲間の魔法使いからも非常識だと文句を浴びながら、今日も数々の剣を舞い踊らせて道を切り開いてゆく。 これは『千剣の魔術師』と呼ばれた、そんな『剣士』の物語。 ~「あらすじ」より引用~ 登場人物 アルディス 本作の主人公。 容姿は10代半ばで中肉中背、黒目黒髪のごくありふれた少年。 額に一条巻かれたスミレ色の布を除くと、人混みであっという間に見失ってしまいそうな雰囲気と表現されている。 やや丈の短い藤色のローブを身に着けており、一見して魔術師としか見えない軽装のため、作中でも初対面の相手には魔術師と誤解されている。 実際は剣魔術と呼ばれる剣術の使い手で、本領は剣士である。 魔法はあくまでも剣術を補完するものであり、本人も剣士であると言っている。 しかしながら、行使される魔法は一般的な魔術師から非常識と言われるほどの威力であり、誤解に拍車をかけている。 行動方針としては身内には優しいが、敵対する者には容赦はなく相応の報いを受けさせる。 自身や周囲の人間が命を狙われた場合は相手が誰であっても殺すことを厭わない。 マリーダ曰く、敵対したアルディスのことは思い出したくもないとのこと。 過去にあった出来事から教会が崇める女神を殺害したいほど憎んでおり、女神や女神を崇める人々には嫌悪感を露わにする。 容姿は7つか8つの少女で、プラチナブロンドの髪とやや青みがかった浅緑色の瞳をもつ。 この世界では双子は忌み子であり、女神に仇なす邪神の使徒と言われている。 そのため、両親が亡くなってからは村人たちに奴隷以下の物人として売り払われ、商人からは暴行を受けていた。 保護された時点で感情に起伏はなく唯々諾々な状態だったが、双子を忌み子として扱わないアルディスに対して徐々に懐き始める。 ネーレ :右の女性 自称アルディスの従者。 容姿は17か18の女性で、アリスブルーの長い髪と深く澄んだ天色の切れ長な瞳をもつ。 初登場時は街道を通る傭兵や商人の護衛に手合わせを申し入れて連勝をしていたが、傭兵の仕事で来たアルディスに敗れ、それ以降は一方的に従者として行動するようになる。 総合的な実力アルディスに及ばないものの、魔術は同等の力を持っており、通常の魔術師とは一線を画す実力である。 また、ネーレという名前はアルディスが名付けたものであり、出会った当初は名前がないなど、謎の多い人物でもある。 テッド トリアでも指折りの傭兵として名高いパーティ『白夜の明星』の戦士。 アルディスとしばしば協同でクエストを受注する。 ノーリス 『白夜の明星』の弓士 オルフェリア 『白夜の明星』の魔術師 ロナ 黄金色の獣。 アルディスとは旧知の仲。 ミネルヴァ アルディスの教え子。 王位継承権を持つ公爵令嬢。 ムーア 部隊の隊長を務める一流の剣士。 アルディスといくつかの作戦をにともにする。 書籍版と投稿版の相違点 書籍版は小説家になろうに投稿された内容をもとに改変されており、相違点がある。 1巻 最強の傭兵は禁忌の双子と過去を追う 投稿版の1章、4章、5章がベースになっている。 描きおろしや改稿は3割ほど。 ・双子視点の描写追加やアルディスに出会うまでの生い立ちが描かれている。 ・領軍と戦闘になる。 2巻 無敵の傭兵は安息の森で強魔を討つ 投稿版の6章がベースになっている。 描きおろしや改稿は7割ほど。 ・三大強魔の強さが変わっている。 特に赤食いに関しては大幅に変更されている。 ・双子が我を出す場面がある。 ・新しい居住地が赤食いのいた場所を流用している。 3巻 壮烈の傭兵は秘匿の皇女と森を駆ける 新規描きおろしだが、3章にて登場する商人のミシェル一行が登場する。 ・投稿版になかったストーリー展開。 ・投稿版に登場しないセレスとカレンが登場する。 関連イラスト.

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冰剣の魔術師が世界を統べる〜世界最強の魔術師である少年は、魔術学院に入学する〜(御子柴奈々)

ひょう剣の魔術師

剣と魔法と学園モノ。 3D パーティーについて 剣と魔法と学園モノ。 3Dを楽しんでいるのですが、まだ一度もすれちがい通信をしたことが無いので、他の人がどんな名前で・どんな種族で・どんな学科で・どんな見た目のキャラクターでプレイしているのか気になります。 剣と魔法と学園モノ。 3Dを持っている方、回答お願いします。 短刀二刀流で薄い水色の髪、バンダナの見た目。 緑髪で杖を持ち、髪はしばってない。 杖を持った日本人。 槍を後ろ手に構えた白髪の女性。 黒髪で刀を持った女性。 制服はタカチホ風に固定) ちなみにザコ相手にはフウカとミドリが先制して列魔法攻撃で敵を一掃、倒しきれなかった敵はミズキとカイが三四発当たる通常攻撃で倒し、シオンとカナはそれでも残った敵を倒す、で基本1ターンで勝負が決まります。 悩みはフウカのHPがLv58で754しかないことです。 イペリオン一撃で沈みます。 ちなみに未クリアです。 今はラスボスに近づこうとしているところです。 細かく書かなくていいのでよろしくおねがいします!特に名前と種族と性別が気になります。 私のパーティーは男女比1:2ですが、他の方はどうなのでしょうか……? クラッズがタカチホ風の制服を着ると、黒い着物になるのですが、それが気に入ってます。 補足おお、非常に詳しく書いていただき読むのが楽しかったです。 ありがとうございます。 ヒューマンとクラッズはイペリオン撃っても剣で超・鬼神切りでもなかなか活躍できますよね。 複数パーティがいるのにLv60超えしているとは……やりこんでますね?私のパーティーはミドリのLv64が最高です。 杖持ちフェアリーの子供っぽさを払拭するために苦労しました。 私は何人もの生徒を入学させているのでパーティ編成が多いですが、その内2つをお答えします。 バスト89の巨乳かつ学園内女子の中で一番の力持ち。 専攻学科通りツンデレで放世とは恋人関係なのだが素直になれず彼をぶん殴ることが多い。 茶短髪で杖持ち。 一見普通の人で成績が良いかつ言葉遣いが悪いが性に関しては苦手意識がある。 よく彼女のアーサにぶん殴られる。 学園内1位の最優秀成績者。 優しい性格だが、物事に関して理論的・こだわりが強いのでアーサには分かってもらえない。 放世以上に性に関することは下品と考えるほど苦手で概妖とは気が合わない。 疾しいことが好きで彼氏のいるアーサに変態事を話してくる。 勉強全くしていないため成績は悪いが意外と色んな情報・知識があったりする。 いつも魔法の研究をしておりそのため主に古の魔法を放つ。 戦闘では大抵彼が1ターンで倒す。 ソニーマとは友人で氷帝に恋を抱いている。 学園内のアイドルであまりにも可愛いく男子から絶大の人気があるが彼女自身は極度の恥ずかしがり屋。 お人好しかつ天然な性格のためよく騙される。 以上がアーサ突撃隊のパーティについての詳細です。 このパーティは男女比1:1ですが、私のほかのパーティでは男女比1:2の所もあります。 魔法での悪戯が好きでよく学園内の校舎の窓を割っている。 面倒くさいことが嫌い。 マルサとは幼馴染で仲が良い。 スーパードクターメイドさんで彼女に治せない病気はない。 変な薬ばかり作っているセルフィとはほぼ犬猿の仲。 天然な性格で薬が好きで薬を作っているのだが変な症状を引き起こす薬が多くマルサ、彼氏のクルークに怒られている。 セルフィの彼女で精霊使いの秀才。 女子には優しく甘い。 元気な性格かつ歌うこと・踊ることが好きで、週に1回コンサートを開いている。 歌・踊りも上手い。 追記 レベルに関してはやっていたらいつの間に…という感じですね。

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剣帝剣聖の征く道 一話の三 『雑兵殺し(ぞうひょうごろし)』

ひょう剣の魔術師

「何を、何を言っている……? お前は一体……?」 呆けた表情で俺を見つめるグレイ教諭。 完全に理解できないという顔である。 だがそれもそのはずだ。 普通ならば、到底理解することは不可能だろう……この能力の本質というものは。 「う、うわああああああああああああああああッ!!!」 「……」 もう言葉はいらなかった。 互いに魔術を発動する。 彼女は 物質 ( マテリアル )コード、一方の俺は 対物質 ( アンチマテリアル )コードを発動する。 彼女はもう……恐怖心しか抱いていなかった。 冰剣の魔術師がこの場にいるわけがない。 しかし、目の前に顕現しているのは間違いなく冰剣である。 それを見て、認めるしかないのだ。 レイ=ホワイトは正真正銘の冰剣の魔術師であると。 それに……彼女は目撃している。 自分の魔術が完全に無効化されてしまったのを。 「くるなッ!! くるなあああああああああああああああああッ!!」 慌てて大量の魔術を行使するグレイ教諭。 脳内に 過 ( よ )ぎる可能性を払拭できないのだろう。 慌てて行使するその魔術はもはや、魔術と呼ぶのも 烏滸 ( おこ )がましいものだった。 それは完全にコード理論が破綻しかけている魔術だ。 高速魔術 ( クイック )、 遠隔魔術 ( リモート )、 連鎖魔術 ( チェイン )、 遅延魔術 ( ディレイ )、 物資変化 ( マテリアルシフト )、 大規模魔術 ( エクステンシブ )、 大規模連鎖魔術 ( エクステンシブチェイン )のどれにも属さないような、それこそただコードを流しただけの乱雑な魔術。 その程度のものは、俺の 対物質 ( アンチマテリアル )コードの前では無意味に等しい。 《 対物質 ( アンチマテリアル )コード: 還元 ( レストレーション )》 《 物質 ( マテリアル )= 対物質 ( アンチマテリアル )コード》 《 物質 ( マテリアル ): 還元 ( レストレーション )= 第一質料 ( プリママテリア )》 もはや呼吸に等しいそれを、なんの違和感もなく実行する。 瞬間、その無秩序な魔術は完全に 第一質料 ( プリママテリア )に還元される。 パラパラと宙に舞う青白い粒子は、完全に可視化されるほどに濃度が濃いものだった。 「あ……ああぁ……うわあああああああああああああ!!」 とうとうグレイ教諭は逃げ回り始める。 背を向け、怯えるようにしてその場から駆け出し始めた。 もちろん、それを逃すような俺ではない。 しかしそれは先ほどとは異なり、より細かくコードを組み込んだ。 大まかに言えば、温度とは分子の振動で決まる。 氷魔術が得意な魔術師は、結局のところこの 減速 ( ディセラレーション )の扱い方で決まる。 しかし多くの魔術師はそれをコード理論の工程に組み込めない。 減速、というものを完全に無意識の中で処理をしてしまい、普通の魔術師はただそれを氷魔術として使用しているに過ぎないが……。 冰剣の魔術師の真価は、その先にある。 緻密なコード構築、そしてそれによって生み出される冰剣。 つまるところ、魔術の技量とはコード理論にどれだけの細いコードを組み込めるのか……という事に尽きる。 そして俺はコードの中に 減速 ( ディセラレーション )と 固定 ( ロック )を組み込み、それを処理の過程で造形を描いて、 冰千剣戟 ( アイシクルブレイズ )を発動。 「……グレイ教諭、覚悟を」 手掌で冰剣を操作すると、その無数の 冰 ( こおり )の 剣 ( つるぎ )は容赦なくグレイ教諭を襲う。 彼女はその攻撃に気がついたのか、すぐに炎魔術で相殺しようとするも……すぐに 対物質 ( アンチマテリアル )コードを発動。 その魔術を 第一質料 ( プリママテリア )へと還元する。 《 対物質 ( アンチマテリアル )コード: 還元 ( レストレーション )》 《 物質 ( マテリアル )= 対物質 ( アンチマテリアル )コード》 《 物質 ( マテリアル ): 還元 ( レストレーション )= 第一質料 ( プリママテリア )》 さらに俺は魔術を重ねる。 この魔術もまた、俺の得意としているものだ。 対象を選択し、それに対して 第一質料 ( プリママテリア )を凝固させるように集中させ……そのままそれを固定する。 別にこれは冰剣のような物質だけでなく、人体に対しても有効だ。 もちろん人体に対しては介入する要素が多いため難易度は上がるも、冰剣の魔術師にとってそれは些事に等しい。 この場所を3次元空間として再定義して、固定座標を指定。 そして、グレイ教諭はその場に固定されてしまい……冰剣が容赦なくグレイ教諭の元に迫る。 「きゃあああああああああああああああッ!!」 悲鳴。 無数の冰剣は、無慈悲にも彼女の脚を貫いた。 完全に貫通しており、その場に大量の血液が舞い散る。 突き刺さっている冰剣にもまた、彼女の血がべっとりとこびりつく。 ポタ、ポタポタポタと滴る灼けるような紅蓮の血液を見ても、動揺などはしない。 「……」 もはやその場に伏せるグレイ教諭を見て、俺は何も感じない。 自分の魔術が彼女を貫いても、冷静にそれを見つめて……歩みを進める。 冰剣の魔術師の本質。 それは今、俺が行使した魔術に集約される。 減速、固定、還元。 能力名として示すのならば、 減速 ( ディセラレーション )、 固定 ( ロック )、 還元 ( レストレーション )。 冰剣とはその中でも、 減速 ( ディセラレーション )、 固定 ( ロック )を主軸にして生み出している魔術だ。 還元 ( レストレーション )は 対物質 ( アンチマテリアル )コードを使ってコード理論を逆転させ、魔術を 第一質料 ( プリママテリア )に戻す技術。 この3つこそが、冰剣の魔術師の『本質』だ。 それこそ、冰剣とはただのアトリビュートに過ぎない。 全ては応用だ。 この3つを主軸にして魔術を行使するのが、当代の冰剣の魔術師。 それを完全に解放した俺は……もはや、誰にも止めることなどできはしない。 「さて、と」 「ひ、ひぃいいいいい……お、お前は本当に……あの冰剣なのか……ッ!!?」 貫通したのは主に脚だ。 彼女の動きを封じるために、その脚を狙ったのだ。 その痛みは確かに残っているのか、顔からは汗が大量に滲み出てきていた。 「そうだ。 初めに言っただろう。 俺こそが、冰剣の魔術師であると」 「う……あ……あぁ……」 もはやその双眸からは、先ほどのような強い殺意はない。 今までは狩る側だったのだろう。 その過程を楽しみ、人を殺し、脳を弄ることに悦を見出していた。 しかし今となっては、自分こそが狩られる側であり……冰剣の魔術師には決して届きはしないと、本能に刻み込む。 「やめろ……まて、わかった。 お前も 優生機関 ( ユーゼニクス )に紹介しよう! そうだ! それがいい! なぁ、だから今回は見逃してくれ! 私の研究はここで終わるわけにはいかないんだッ!!」 ズルズルと這うようにして、俺の足元に近づいてくるも……それはもちろん囮。 彼女はすぐに、俺の顔面めがけて 高速魔術 ( クイック )で 火球 ( ファイヤーボール )を生み出した。 しかし……そんな姑息な手に引っかかるほど、俺は経験がないわけではない。 すぐに 対物質 ( アンチマテリアル )コードで無力化する。 時間はそれこそ、1秒も必要ない。 「どうした? 続けないのか?」 「ひ……ひぃいいいいいい……!!」 絶対的な実力差。 それをハッキリと彼女に突きつける。 七大魔術師の中でも、近接戦闘最強と謳われる『冰剣の魔術師』には……決して敵いはしないのだと。 「う……あぁ……ああ……」 「終わりだろうか、グレイ教諭」 スッと冰剣を右手に顕現させると、それを握りしめて彼女の喉元に突きつける。 「ククク……あぁ……凄いよ……認めるさ…… 白金級 ( プラチナ )であっても、 聖級 ( グランド )には届きは……しないのだと……しかも、七大魔術師の中でも近接戦闘最強の冰剣には……ははは……勝てはしないさ……ハハ、アハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」 嗤う。 それはもはや自暴自棄の表れなのだろうか。 それでも俺は油断はしない。 この冰剣を下すことはしない。 「ククク……それで、どうする? その冰剣で私を殺すのか!? あぁ……!?」 「いえ。 然るべき処分を受けてもらいます」 「フフ……生かして捉えるのか……なるほど……ふふふ……そうか……もう……なりふり構っていられないようだな……」 その刹那、漆黒の闇が出現するも……それは 第一質料 ( プリママテリア )の奔流であるとすぐに悟る。 俺がこの身体から青白い 第一質料 ( プリママテリア )を漏らしているように、彼女もまたその身体を媒介にして漆黒の 第一質料 ( プリママテリア )をこの世界に顕現させていく。 ダークトライアドシステム。 それは師匠が告げていた言葉だ。 人間の暗黒面の3つを総称したもの。 ナルシシズム、マキャベリズム、サイコパシー。 それらを魔術として体系化して、コード理論に組み込んだものだと予想するが……その能力までは完全に未知数だった。 そして、その 第一質料 ( プリママテリア )の奔流が収まるとその場に現れたのは…… 異形 ( いぎょう )そのものだった。 「ふふ……フハハ……アハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!!!」 それはもはや、人間と形容していいのか分からなかった。 身体中には赤黒いコードが可視化できるほどに流れており、さらにはその双眸もまた灼けるような深紅に染まっていた。 またあれは骨なのだろうか……身体中の至る所から、白い鋭利な棒状のものが完全に剥き出しになっていた。 「私にここまで使わせたんだ……今までの研究の成果全てを……お前には道連れになってもらうぞ……? なぁ? 冰剣の魔術師よ……ククク、アハハハハハハハハハハハハッ!!!」 両手を広げて、高らかに嗤うその様子は完全に狂っているとしか思えなかった。 そもそも、人間の肉体を変質させる魔術など聞いたことはない。 もちろん、 内部 ( インサイド )コードの一種なのかもしれないが……普通の身体強化でも、あそこまで異形になり得る現象など聞いたこともない。 記憶痕跡 ( エングラム )、ダークトライアドシステム。 人間がその倫理の枷を外して、たどり着いたのが……人間の外の生物だとでもいうのか。 極東戦役でも、ここまでの 第一質料 ( プリママテリア )の濃度は見たこともない。 それこそ、七大魔術師に匹敵するか……それ以上の……。 「……さぁ、楽しませてくれよ? 冰剣……」 スッとその手を掲げると、俺は感じた。 自分の真下を起点にして、 火柱 ( ファイヤーピラー )が出現するのを。 もちろんそれは 高速魔術 ( クイック )での発動だが……威力は今までの比にならない。 俺はそのまま後方に下がりつつ、冰剣をさらに展開して相手の様子を見ようとするも……。 瞬間移動とでもいうべき速さで、後方に回り込んでいたのだ。 そして俺の眼前で魔術を発動しようとするも、すぐに 対物質 ( アンチマテリアル )コードでそれを 第一質料 ( プリママテリア )へと還元し……それを踏み台にして俺はさらに冰剣を生み出す。 対物質 ( アンチマテリアル )コードで 第一質料 ( プリママテリア )に還したものは、通常のモノとは異なる。 それは元は魔術としてこの世界に具現化したものだ。 そこには師匠の言っているところである 記憶痕跡 ( エングラム )……魔術痕跡というものが存在する。 そのため、通常よりも速くさらには質の高い魔術を行使できる。 これこそが、 対物質 ( アンチマテリアル )コードの強みである。 今まではそれを無意識に行っていたが、俺はそれを改めて意識してより明確にコード理論を走らせて、魔術を行使する。 もはや、この冰剣で切り裂くことに躊躇いなどなかった。 これは正真正銘の……魔術師同士による殺し合いなのだから。 俺はそんな感覚を無意識に懐かしいと思うも、そんな余裕はすぐに失せる。 「ハハハハハハハハハハハ!!! ここまできても、届きはしないのか!!! 楽しいぞ!! 冰剣!!!! さすがは世界最強の魔術師だッ!!!!!!!」 「……」 意識を落としていく。 深海に沈んでいくように、あの頃の感覚に戻るように……研ぎ澄ませる。 感覚を……己の全ての神経を、こいつを殺すことだけに集中させる。 《 第一質料 ( プリママテリア )=エンコーディング= 物資 ( マテリアル )コード》 《 物資 ( マテリアル )コード=ディコーディング》 《 物質 ( マテリアル )コード=プロセシング= 物質変化 ( マテリアルシフト )》 《エンボディメント= 物資 ( マテリアル )》 走らせるコードは、 物質変化 ( マテリアルシフト )。 俺は自分の手に握りしめる冰剣だけは、刀の形状に変化させる。 物質変化 ( マテリアルシフト )は何も、固体を液体に、液体を気体に変えるだけではない。 その形状を変化させることもまた、 物質変化 ( マテリアルシフト )に含まれるのだ。 冰剣の魔術師は、剣に属するものならばその全てを思いのままに冰を媒体として具現化できる。 今回はその中でも、 冰刀 ( ひょうとう )を選択した。 そうして俺は改めて 冰刀 ( ひょうとう )を構えて、踠き苦しんでいるグレイ教諭を見据える。 「う……ぐううううう……あああああああああアァァアアアアアアアアあああああああああぁぁァアアアアアアアアアアッ!!!!!」 明らかにそれは苦痛に 踠 ( もが )き苦しんでいる姿だった。 体を腕で押さえ込み、流れ出る血液を拭う暇さえない。 地面に溜まっていくその深紅の液体は、彼女の過酷な状況を如実に物語っていた。 あんな人から外れた姿を保つのは……それこそ、地獄のような苦痛なのかもしれない。 すでに彼女を覆う漆黒の 第一質料 ( プリママテリア )の奔流はまるで嵐のように吹き荒れる。 完全にそれは、コード理論など無視をして荒れ狂うものになっている。 無秩序な魔術。 ただそれはあまりにも膨大すぎて、 対物質 ( アンチマテリアル )コードで全てを打ち消すのは……戦略としては、ありえない。 また、 座標固定 ( フレームロック )を使おうにも、あの漆黒の 第一質料 ( プリママテリア )によって座標を定めることはできない。 「グウウウ……ああああああああアアアアアアアアアアアアあああああああアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!」 彼女から漏れる魔術。 それは無意識なのか、俺を引きずり込むように漆黒の手が搦めとるようにして伸びてくる。 この魔術には見覚えがあった。 精神干渉系魔術、 深淵 ( アビス )だ。 魔術の基本属性は、火、氷、水、電気と決まっているがそれ以外にも存在する。 その中でも精神に干渉し、相手の精神構造をコードから乗っ取り破壊する魔術がある。 それが精神干渉系魔術である…… 深淵 ( アビス )。 戦場ではこの魔術に呑まれ……心を破壊されてしまった者もいる。 「……」 深淵 ( アビス )により生まれたその漆黒の手はすでに、100は優に超えているだろう。 それは俺の身体を掴もうと幾重にも重なり合うようにして、迫ってくる。 それを 対物質 ( アンチマテリアル )コードで局所的に打ち消し、さらには後ろに控えている冰剣を操ることで対処する。 きっと、あれに捕まってしまえば俺の命はそこで終わるだろう。 それだけの感覚が確かにあった。 身に迫る死。 それは生物の本能として当たり前のものだ。 だが、師匠の教えによって俺には刻まれている。 死を無理やり抑え込むことはするな、と。 無視をすべきではない。 見ないふりをするべきではない。 やるべきなのは、その死を見据えた上で戦う意志を持つことだ。 否定するのではなく、許容する。 そうすると、身体の震えが止まりさらに感覚は鋭くなっていく。 「グウウウウウウ……あああああああああああああああああッ!!!!!」 近づけば近づくほど、その濃度は濃くなっていき攻撃も激しくなっていく。 俺はその中を進み続ける。 立ち止まることなど許されない。 ここで、この一撃で、仕留める必要があるからだ。 そうして俺は……とうとう 射程距離 ( キリングレンジ )に入る。 対物質 ( アンチマテリアル )コードと冰剣の同時使用により、俺の身体もまたすでに悲鳴をあげている。 皮膚には薄いヒビが入り、そこから出血。 さらには眼球からも溢れ出るその血は、止まることはない。 だが視界が赤く染まろうとも、この一撃は絶対に……当てるッ!!! 俺はそして、こう呟いた。 その吹き荒れる漆黒の 第一質料 ( プリママテリア )を真横に切り裂く。 しかしながら…… 冰刀 ( ひょうとう )の刀身部分は完全に砕け散ってしまっていた。 それは、相手の 第一質料 ( プリママテリア )の奔流に冰刀が耐えられなかったからだ。 そしてパラパラと舞う 冰 ( こおり )のカケラは、漆黒の中へと 呑 ( の )まれていく。 「ふ……フハハハハハハ!!!! いくら、冰剣であっても……これは突破できまいッ!!!!!!!!」 まだ意識があるのか、俺の攻撃を完全に防いだと思っている彼女はそんな声を上げた。 その 冰 ( こおり )の刀は、この漆黒を切り裂くために生み出したとっておきのもの。 きっと彼女はそう思っていることだろう。 しかしそれは、 過 ( あやま )ちだということにまだ気がついていない。 「さぁ……死んでもらうぞッ!!!」 大量の漆黒の手が俺を包み込むように迫るするも……もう既に、事は済んでいた。 眼前で急停止するその漆黒の手を見つめながら、俺は淡々と告げる。 「いいや。 既に決着はついた」 「な……は……あ……あぁ……?」 冰花繚乱 ( ひょうかりょうらん )。 その真価は、 連鎖魔術 ( チェイン )と 遅延魔術 ( ディレイ )にある。 この技は、冰で構成されている刀身を 連鎖魔術 ( チェイン )と 遅延魔術 ( ディレイ )で再構築し、指定した座標に冰の花を幾重にも重ねるようにして発動するものだ。 砕け散ったのは、わざとそうしたからだ。 元々これは、切り裂くことを目的としたものではない。 相手を油断させ、そして再構築した冰でその対象の全てを包み込むことこそが、この技の真価である。 敢えて冰刀を選んだのは、刀の方が耐久性が低く再構築が容易に実行できるからだ。 さらに心的イメージをコードに組み込む場合、それは脳内で明確にイメージできる方が良い。 そのため、この技に採用されたのは花だった。 そして 連鎖魔術 ( チェイン )により数多くの 冰花 ( ひょうか )が生み出され、 遅延魔術 ( ディレイ )によってそれが花開くようにして彼女の体を覆い隠していく。 「な……なんだこれは……どうなっているッ!!!!!?」 「グレイ教諭。 そこで、しばらく眠るといい」 「ああああああああああああああああああああああッ!!!!!」 パキ、パキパキパキとその体は完全に冰の花々に包まれてしまい……。 目の前には彼女を包み込むようにして、巨大な 冰花 ( ひょうか )が生まれた。 パラパラと零れ落ちる冰の残骸は、まるで雪が降っているかのような幻想的な光景だった。 「はぁ……はぁ……はぁ……」 その場に膝をつく。 すぐに 減速 ( ディセラレーション )によって能力を引き下げ、 体内時間固定 ( クロノスロック )によって自身の能力を封じ込める。 「レイッ!!」 「大丈夫なのか!!!?」 「レイくんッ!!!」 立ち上がれるようになったのか、3人ともに俺の方へとやってくる。 あぁ……俺は守ることができたのだ。 今回は誰も失うことはなかった。 だからもう……休んでもいいですよね。

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