エスパルス 研究所。 鈴与

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「銀行員ってものすごく保守的じゃないですか。 本来ならば火中の栗じゃないのに、ビビって手を出さないというか。 ただ、私としてはまずは触ってみて、本当に火傷するようなものなのかを確かめてみると、実は温かかったという経験を何度もしています。 要は潰れかかっているように見える会社でも、社長や社員の話を聞けば、たまたま業績が悪いだけだということが分かるというか。 ただ単に決算書だけを見て、この企業へ挨拶に行くことはやめようと考える銀行員も中にはいますけど、私自身はとにかく自分の目と耳で確かめるチャレンジを優先させてきました」 もちろん、エスパルスの経営が破綻しかけていると映っているわけではない。 前任者からの引き継ぎの過程にあり、山室社長自身は「まだ偉そうなことを言える段階ではない」と繰り返すものの、数字を見極めるプロとして、エスパルスが持つ潜在能力を生かし切れていないとすでに感じている。 例えば1試合平均が1万5043人だった観客動員数。 ホームのIAIスタジアム日本平の収容人員は2万248人だが、さまざまな事情から浦和レッズを迎えた、昨年4月28日の明治安田生命J1リーグ第9節でマークされた、昨シーズン最多の1万8246人が上限に近い数字になっている。 「となると、平均でそこ(1万8000人)になるまで、あと3000人くらいになりますよね。 Jリーグはキャパシティーの8割を満員と規定しているので、まずは平均で1万6000人を、その次は1万8000人が続く状態を全試合で作り出していく。 そうなればスタジアムで観たいと思っても観られない、枯渇感というものが出てきて人気がより高まり、ファンやサポーター、そして市民のみなさんの『もっと大きなスタジアムを』という声にもつながっていくと思うので」 マリーンズでは、地元の千葉県内におけるマリーンズのファン層が読売ジャイアンツのそれと拮抗していた。 「これだけのサッカーを愛する土壌があり、ファンがいるということは、イコール、まだまだやれる余地があると肌で感じています。 プロ野球の場合は最下位でも別に変わりませんが、サッカーだといくら収益をあげてもJ2へ降格すれば本末転倒となる。 チームを強くしながら稼いでいく。 やりがいを感じるというか、緊張感があるというか。 火中の栗かもしれませんけど、それでも火傷はしませんから」 マリーンズ時代と同じく社長室を設けず、他の社員たちと同じ大部屋にデスクを構える。 悩みや苦しみ、そして喜びを共有し、部署間の連携を高めることで業績を好転させた成功体験を新天地にも持ち込んだ形だ。 今月25日に還暦を迎える山室社長は、未知のフィールドで待つ新たなチャレンジに胸を躍らせながら、昨シーズンは12位に甘んじたエスパルスをピッチの内外で前へと進めていく。

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カンパニータンクでは、これまでに8000を超える企業を取材させて頂いてきた。 その中で、多くの経営者が口にする言葉が「地域社会への貢献」「地域経済の活性化」である。 日本経済が行き詰まりを見せる中で「地域主権」という言葉がしきりに叫ばれていることからも窺えるように、現在の日本を覆う閉塞感を打破するには大都市圏ではなく、各地域の力が必ずや必要になる。 今回は地域のシンボルとして日本、そして世界で戦わんとする、プロサッカークラブ「清水エスパルス」を運営する(株)エスパルス・竹内康人社長にお話を伺った。 地域に根ざし、大きく成長を遂げようというプロサッカークラブの舵取りを担う氏の言葉には、地域における企業経営の様々なヒントがちりばめられている。 インタビュー:俵 敦 文:東川 亮 写真:田中 正清 「例えば、『地域交流応援シート』というサービスがあります。 これは私の前任の早川(早川巖前社長・現特別顧問)が始めたもので、地域の皆様に往復のシャトルバス付きチケットを格安で販売し、スタジアムに足を運んでもらおうというものです。 早川は地元の方々にスタジアムに足を運んで頂くため、業務終了後に静岡市内に70以上ある自治会を1年かけて回り、タウンミーティングの場を設けて意見を集めていました。 『地域交流応援シート』もその中で出た意見を元に生まれ、定着したサービス。 地元には、今までサッカーを観たことがない、スタジアムに行ったことがないという人もまだまだたくさんいます。 そのような方にサッカーとの接点を設けることで、スタジアムに足を運んで頂く。 そこで感動や興奮、非日常を感じて頂くことが、『また来たい』という想いにつながるのです」.

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