疥癬 陰部。 疥癬(かいせん)のかゆみ

疥癬の初期症状は?原因のヒゼンダニを見つける検査と治療薬

疥癬 陰部

疥癬とは 激しくかゆいよ 疥癬(かいせん)とはヒゼンダニという小さなダニによる病気です。 人体に寄生して皮膚病を引きおこします。 一見すると虫さされと似ていますが、かなり激しいかゆみがあります。 また、ヒゼンダニは体の大きいメスでも0.4mmぐらいの大きさしかないので、肉眼で確認することはできません。 増加する可能性がある 日本では終戦直後に大流行がありましたが、その後は感染者数は減っています。 それでも、今も毎年7~15万人くらいの疥癬患者が発生していると推測されています。 性感染症の一つですが、性行為による感染は10%くらいと多くはありません。 むしろ、最近では高齢者施設や病院での感染が多く、施設内での集団感染も発生することがあるため大きな問題になっています。 感染者は免疫力の低下した高齢者がほとんどですが、そこから医療関係者・介護施設職員などにも感染します。 今後も医療・介護に就いている若い人の感染が増えれば、そこから性行為で感染する人も増えるため注意が必要かもしれません。 ヒゼンダニの生態 皮膚の表面に寄生 ヒゼンダニは人体の皮膚に寄生するダニの一種です。 ただ、オスとメスでは寄生のしかたが異なっています。 ヒゼンダニのオスや幼虫では皮膚の表面を歩き回るだけで、たまに角質の中に潜ったりしています。 これに対して、交尾の済んだメスは皮膚の角質に潜り込んだまま、トンネルを掘り続けながら卵を産みます。 メスが産んだ卵からは3~5日で幼虫が生まれ、幼虫は10~14日ぐらいで成虫になります。 そして、成虫となったオスとメスで交尾を行います。 オスはその後すぐに死んでしまいますが、メスは交尾後も2ヶ月ほど生き続けます。 感染する場所 首から下の体全体にヒゼンダニは寄生しますが、特に手や手首に感染することが多いです。 不思議なことに、顔や頭にはなぜか寄生しません。 ペット 犬や猫に感染する種類のヒゼンダニも存在します。 これらが一時的に人に感染することはありますが、人の皮膚では生きることができません。 同様に、人に感染するヒゼンダニがペットに感染することもありません。 疥癬の主な症状は激しいかゆみです。 かゆみ以外に皮膚にあらわれる症状としては、疥癬トンネル、丘疹、結節の3つがあります。 激しいかゆみ 疥癬になると激しいかゆみがあります。 血が出てもかきむしりたくなるぐらいのかゆみです。 夜にかゆみが特に強くなるという特徴があり、眠れないぐらいのかゆみとなります。 しかし、ヒゼンダニは人から血を吸っているわけではなく、かゆみの原因はダニに対するアレルギー反応によるものです。 ヒゼンダニは角質の中に潜り込み抜け殻・糞・死骸を残すため、アレルギー反応で発疹ができてかゆみがでます。 ただ、ヒゼンダニに感染しても感染初期はかゆみはありません。 ヒゼンダニがある程度まで増えて、体の免疫がヒゼンダニに反応するようになってからかゆみが出はじめます。 このため、疥癬の潜伏期間は1~2ヶ月くらいと比較的長くなります。 治療をしなくても半年ほどで自然治癒するといわれていますが、激しいかゆみがあるため病院にいかずに自然治癒に任せる人はいないでしょう。 疥癬トンネル 疥癬トンネルは線状の白い盛り上がりや、何かで切ったような小さな皮むけとして皮膚にあらわれます。 トンネルは長いもので5mmくらいで、直線とは限らずS字に曲がっていることもあります。 できる場所としては手のひらや指の間、手首にできることが多いです。 肘・足・陰部にできることもあります。 疥癬トンネルの先にはプックリとした1mm以下の小さな水ぶくれが見えることがあります。 そこは疥癬トンネルの先端で、その中にヒゼンダニのメスがいます。 ただ、疥癬トンネルは小さい上に発生する数も少なく、さらにかきむしってしまうことも多いために見つけにくいです。 丘疹 丘疹は赤い小さなブツブツやポツポツとできる発疹です。 顔や頭にはできにくいですが、首から下の全身にどこにでもできます。 特に皮膚の軟らかい部分、胸、へその周り、太ももの内側、脇の下、上腕の内側にできやすいです。 逆に背中には少ないです。 見た目はアトピー性皮膚炎などの皮膚病や虫さされとよく似ています。 ただ、かゆみのためにかき壊してしまうことが多いです。 丘疹は疥癬患者のほとんどすべてにみられますが、皮膚にできた丘疹から疥癬を見分けるのは困難でしょう。 結節 結節は小豆くらいの大きさの硬く盛り上がった赤いしこりです。 男性の性器にできることが多く、外陰部の結節は疥癬に特徴的な症状です。 逆に女性の性器には少ないです。 結節は脇の下やひじにできることもあります。 ただ、疥癬になっても結節ができる人は少なく1割以下です。 感染経路・原因 触れ合うことで感染するよ 疥癬はヒゼンダニが人から人へ乗り移ることで感染します。 性行為で感染することもあります。 ダニが皮膚に何匹かくっつただけでは感染しませんが、交尾したメスのヒゼンダニが角質の中に寄生してしまうと感染が成立します。 ただ、ヒゼンダニの動きは非常に鈍いです。 このため、感染するためにはわりと長時間、肌と肌とが触れ合う必要があります。 逆に疥癬患者の皮膚に少し触れるぐらいでは普通は感染しません。 感染力は非常に弱いといえるでしょう。 布団・毛布など 感染には普通は皮膚と皮膚との直接的な接触が必要ですが、布団や毛布の共用などで感染することもたまにあります。 ただ、ヒゼンダニは普通のダニとは異なり、人の皮膚から離れるとほとんど動かなくなり、2~3日もすれば死んでしまうくらい弱い生き物です。 また、ヒゼンダニは服の生地を通り抜けることはできないので、服の上から感染することはありません。 高齢者施設 最近では高齢者施設での疥癬の感染が増えています。 感染経路としては最も多く、集団感染も問題になっています。 高齢者では頻繁な入浴が難しい人もいるため疥癬になりやすく、介護や医療を通して感染が広がりやすいです。 その他 合宿所などでの雑魚寝や会社の仮眠室などでも感染することもあります。 また、家庭内での感染も多く、家族の一人が感染してしまうと、その他の家族に疥癬が広がっていくこともあります。 診断・検査 ダニを見つけるのは難しいよ 疥癬の診断は顕微鏡やダーモスコピーを使って、手や手首の疥癬トンネルからヒゼンダニを直接確認する方法で行われます。 ダーモスコピーはライト付きのルーペで、これで皮膚を観察してヒゼンダニを捜します。 疥癬トンネルが見つかった場合、メスをつかってこすったり、眼科用のハサミで皮膚を切り取るなどしてヒゼンダニを捕まえて顕微鏡で観察します。 虫体、卵、抜け殻が見つかれば疥癬であることがわかります。 しかし、普通の疥癬患者では一人に感染するヒゼンダニが数十匹くらいと少ないため、ヒゼンダニを見つけることは難しいです。 皮膚科の専門医でも疥癬患者からヒゼンダニを見つけることができるのは60%くらいなので、一度の診断では見つけられないことも多くなります。 このため、何度も検査することがあります。 また、慣れていないお医者さんだと、虫さされなどによる湿疹などと誤診して、ステロイド軟膏が処方されることもあります。 ステロイドの外用薬はかゆみに対しては優れていますが免疫力が下がるため、ヒゼンダニが活発になり疥癬は逆に悪化してしまいます。 塗り薬として使われる薬にはこのようなものがあります。 ただ、オイラックスの場合は市販されているものにはステロイドが含まれているため、疥癬の治療に使うことはできません。 他にも欧米ではペルメトリンという優れた塗り薬もありますが、日本では認可されていないためあまり使われてはいません。 これらの塗り薬を塗ってヒゼンダニを退治するのですが、疥癬の原因であるヒゼンダニはどこにいるかわからないため、塗り薬は首から下の全身に塗り残しが無いように行う必要があります。 また、塗り薬を飲み薬と併用することもあります。 飲み薬 イベルメクチン(ストロメクトール)は疥癬に対する唯一の飲み薬です。 1回か2回飲むだけで疥癬のほとんどは治ります。 塗り薬のように全身に塗る手間か必要ないというメリットがありますが、副作用がでることがあります。 温泉 イオウの温泉やイオウ成分を含んだ入浴剤も疥癬には効果的です。 スミスリン シラミ治療薬であるスミスリンもヒゼンダニに効果があり、治療に使われることもあります。 ただ、どのくらいの効果があるか詳しくは不明です。 抗ヒスタミン剤 ダニを殺す薬にはかゆみを止める効果はありません。 このため、かゆみに対しては抗ヒスタミン剤の飲み薬を使います。 入浴や掃除 疥癬の治療中は毎日の入浴画必要です。 シーツや衣服も毎日きちんと交換したほうがいいでしょう。 治療後 治療後も再感染や生き残っていたダニによって疥癬が再発することがあります。 しばらくは注意が必要です。 また、治療してもダニの死骸・抜け殻・糞は皮膚の内部に残ったままなので、治療後も数ヶ月くらいはかゆみが残ることもあります。 ノルウェー疥癬 疥癬が重症化することがあるよ ノルウェー疥癬は角化型疥癬ともいわれます。 重症型の疥癬で感染するヒゼンダニの数が桁違いに多いです。 通常の疥癬では多くても1000匹ぐらいのヒゼンダニが、100万匹ぐらいに増え全身に広がります。 また、通常の疥癬では首より上に感染することはありませんが、ノルウェー疥癬では顔などにも感染します。 ノルウェー疥癬になった人では、全身の皮膚が真っ赤になり、手足などの皮膚はざらざらと角化してカキの殻や厚いカサブタのように皮膚が汚く盛り上がりポロポロとはがれ落ちます。 ノルウェー疥癬はお年寄り、免疫力が極端に低下した人に多いです。 寝たきりのお年寄りでは入浴もなかなかできないため、ヒゼンダニが増えやすい状態にあるといえます。 通常の疥癬に対してステロイドを誤って使用し、ノルウェー疥癬が発症することもあります。 また、ノルウェー疥癬の患者からはがれ落ちた皮膚には、多数のヒゼンダニや卵がいます。 このため、通常の疥癬に比べてノルウェー疥癬の感染力は非常に強く、集団感染もよくおこります。 ノルウェー疥癬が発生した場合には、患者の隔離、衣類の熱湯消毒、殺虫剤による部屋の消毒が必要になります。

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の治療には、ヒゼンダニを駆除する薬とかゆみを抑える薬があります。 ヒゼンダニを駆除する薬です。 1度飲めば効果が出ます。 かゆみを抑える飲み薬です。 ヒゼンダニを駆除する塗り薬です。 患者と接触があった人も、うつっている恐れがあるので同時に治療する必要があります。 ヒゼンダニは人体でに住みついて生きていくのが適しているのですが、人体から離れると温度や湿度の問題から生きていくのが難しくなります。 人体を離れて数日で死にます。 ヒゼンダニは生命力が非常に強いわけではないので、の治療は1度行えば十分なことが多いです。 ただし、 ヒゼンダニが死滅してもかゆみはしばらく残ります。 抗ヒスタミン薬などでかゆみを和らげる治療が有効です。

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ヒゼンダニ(疥癬症)の病状と対策!

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疥癬(かいせん、scabies)とは、ヒゼンダニにというダニがに寄生して起こる皮膚疾患である。 通常疥癬と角化型疥癬があり、角化型疥癬は施設や病院・療養施設でたびたび流行する。 感染から症状発現までは、1~2カ月と長い。 症状は、疥癬トンネル、丘疹、結節を認める。 疥癬トンネルは手掌、指間、指側面などに多く、丘疹は胸部、腹部、四肢にみられ、激しいかゆみを伴う。 男性の外陰部に発生すると、数mmの結節を認める。 短時間の接触や衣類、寝具を介した間接的な接触でも感染する。 また、剥がれ落ちた垢(鱗屑)にも多数のダニが生存しており、それが付着することで感染する。 潜伏期間は4~5日である。 症状は、灰色から黄白色でざらざらと重積した鱗屑が、手、足、臀部、肘、膝に見られ、にも見られることがある。 【診断】 顕微鏡やダーモスコピー検査でヒゼンダニが確認できれば、診断確定となる。 しかし、ヒゼンダニの検出率は10~60%で、身体の多数部位を検索することが必要である。 皮膚の疥癬トンネル、男性の外陰部の結節など皮膚所見や、周囲の流行状況や接触歴などを総合して診断する。 【治療】 イベルメクチン内服、クロタミトン軟膏、フェノトリン、イオウカンフルローション外用がある。 掻痒感に対しては、の内服を行う。 2週間程度で症状は軽快し、通常疥癬は3週間~1カ月で終息する。 角化型疥癬は、周囲の流行も含めて約2カ月で終息するが、高齢者では長期化することもある。 感染した場合は、タオルなどの個別使用、寝衣や下着の小まめな交換、個室の使用が望ましい。 家族や施設では手洗いの励行、角化型疥癬の場合は、手袋や予防着の着用、靴、スリッパの履き替えを行う。

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