シャイニング 感想。 「シャイニング」の怖さの理由とは?

『シャイニング』 (1980年)あらすじ(ざっくり、詳しく)・感想・考察。ネタバレ。

シャイニング 感想

あらすじ (ネタバレ) ざっくり、あらすじ コロラド州の山中のホテルに小説家ジャックが冬期だけの管理人の仕事を引き受けた。 前の管理人は孤独の為気が狂って妻と娘二人を斧で殺し自殺した。 ジャックはそれを聞いても引き受ける。 妻と息子と一緒にホテルに泊まり込んだ。 小説を書いていても筆が進まないジャック。 ホテルの食堂に行くと誰もいないはずなのに大勢の客がいる。 それに死んだはずの前の管理人がいた。 前の管理人はジャックに妻と息子を殺すように唆した。 ジャックは妻と息子を襲い始める。 雪に閉ざされたホテルで、逃げる妻と息子襲うジャック。 妻と息子は逃げる事ができるだろうか。 詳しく、あらすじ ジャック、管理人の仕事を引き受ける コロラド州の山中にある「展望台ホテル」に小説家ジャック・トランスは、仕事の面接に来ました。 冬期の間の管理人の仕事です。 小説を書くことも出来るのでありがたいのです。 ホテルのマネージャーアルマンは、ジャックと会い、孤独でも大丈夫か尋ねました。 なんと、前 任の管理人は孤独のため気が狂い、妻と娘二人を斧で殺し自殺したのでした。 ジャックはそれでも大丈夫だと仕事を引き受けました。 ハロランとダニーの能力「シャイニング」 ホテルが閉鎖される日、ジャックは妻のウェンディと息子のダニーと一緒に車でホテルにやって来ました。 ロビーに着くとスタッフがホテルを案内してくれます。 料理長のハロランは、ウェンディとダニーをキッチンに案内します。 時々、「先生」とダニーに話し掛けました。 ウェンディは、それを不思議に思いました。 家族がダニーの事を「先生」と呼ぶこともあるのですが、それはハロランには言っていなかったからです。 ハロランとダニーは二人きりで話していました。 ハロランと祖母は 口も動かさずに会話する事が出来たのでした。 シャイニングです。 それが出来たのは、ハロランと祖母の二人だけだと思っていたのです。 所が、ハロランはダニーがそんな能力があると気づいたのでした。 また、ダニーが 未来を予知できることも気づいていました。 ダニーは「 僕の口の中にトニーが住んでいて夢を見せて教えてくれる」と説明しました。 ハロランは、「 237号室には入ってはいけないし、近寄ってもいけない」とダニーに忠告しました。 237号室とは何なのでしょうか? 水色の服を着た双子の女の子 それから1ヶ月経ちました。 ジャックは小説も書かずにボールを壁に当てて遊んでいます。 火曜日、ダニーは三輪車でホテルの中を走って遊んでいました。 237号室の前でダニーは止まりました。 ドアのノブに手をかけます。 ドアには鍵が掛かっていました。 ダニーが振り返ると、 水色の服を来た双子の女の子が立っていました。 それはトニーが見せた幻影でした。 また、双子の女の子が見える 4日後の土曜日、ダニーが三輪車で遊んでいると、また水色の服を来た双子が現れました。 双子は「ハローダニー。 一緒に遊びましょう」と話し掛けて来ました。 ダニーには、 水色の服を来た女の子が二人血塗れで倒れているの見えました。 ダニーは顔を覆いました。 見ると双子は消えていました。 ダニーは指を立てて「トニー、僕怖いんだ」と指に話し掛けました。 トニーは「本の中の絵と同じさ」と答えました。 ダニーの首のアザ さらに4日後、ダニーが三輪車で遊んでいました。 237号室のドアが開いていました。 妻のウェンディーがジャックが苦しそうに唸っているのを見つけました。 駆け寄ると、ジャックは「こんな恐ろしい夢は初めてだ」と顔を覆います。 ジャックは妻と息子を殺した夢を見たのでした。 そこに、ダニーが歩いて来ました。 ダニーの首にアザがありました。 ウェンディは、「あなたがやったのね。 酷い人!自分の息子によくもそんな事を!」 とジャックが首を絞めたのだと思いました。 「The Golden Room」 ジャックが「 The Golden Room」と書かれた部屋に入っていきました。 ジャックが入っていくと、カウンターに座りました。 誰もいないはずのカウンターにバーテンダーが立っています。 ジャックはバーテンダーに「 酒が欲しい、ロイド」と話し掛けます。 「息子に乱暴なんかしないぞ、絶対に」と愚痴を言います。 そこにウェンディーがやって来ました。 「ここには私たち以外に人がいるわ。 変な女がダニーの首を絞めたのよ・・・」 カウンターにはバーテンダーの姿はありませんでした。 バスルームの若い女とのキス ジャックは 237号室に入って行きました。 バスルームに誰かがいます。 バスタブから若い裸の女性が出て来ました。 歩いて来ます。 二人は見つめ合い、抱き合ってキスをしました。 ジャックは、鏡を見ると女性の姿が変なんです。 よく見ると、 女は腐った死体でした。 驚いて突き放すと、女は笑い出しました。 ジャックは部屋に戻りましたが、誰もいなかったとウェンディに言いました。 「お前はいつもそうやって混乱を引き起こす」と怒って出て行きました。 グレーディーのしつけ ジャックは「The Golden Room」に入ってカウンターに座り酒を頼みました。 今度は、大勢の客が食事をしています。 ジャックが立ち上がると、男にぶつかりました。 ジャックは「前に会った?前にここの管理人を?」と男に話し掛けます。 男は違うととぼけていますが、 死んだはずの前の管理人グレーディーでした。 「息子さんは外部の者を私たちの世界へ連れ込もうとしています。 あなたの邪魔をするつもりです。 」 ジャックは「大人しそうで、頑固だ」と答えました。 「 よくしつける必要がありますね。 私は二人の娘をしつけました。 」 とグレーディーはジャックを唆します。 ハロラン、ホテルへ向かう 料理長のハロランは妙な夢を見て、ホテルに電話をしても通じませんでした。 異変を感じホテルへ飛行機で向かいました。 ジャックの原稿「仕事ばかりで・・・」 ウェンディーがジャックを探していると書きかけの原稿を見つけます。 そこには 「仕事ばかりで遊ばないとジャックは気が狂う」 と繰り返し繰り返し書いてありました。 書き終わった全部の原稿にも同じ言葉が書いてありました。 ジャックがやって来た 後ろからジャックが「傑作だろ」と近づいて来ました。 ジャックが「ダニーの事で相談が必要だ」と詰め寄って来ます。 ウェンディーは、後退りしながら振ったバットがジャックの頭に当たりました。 気絶したジャックを倉庫に鍵を掛けて閉じ込めました。 グレーディー、再び現れる ジャックが倉庫で叫んでいると、グレーディーが現れました。 「あなたには無理なようですな。 奥さんは私たちの予想以上に知恵も工夫もありそうだ。 この問題の解決には非常に厳しい態度で望まないと必ず失敗しますぞ」 ジャックは、そうすると誓いました。 すると、扉の鍵の開く音がしました。 REDRUM (レッドラム) 夜中、ウェンディーが寝ているそばで、ダニーがぶつぶつと呟いています。 口紅でドアに何か文字を書きました。 「 REDRUM (レッドラム)」 ダニーは「レッドラム、レッドラム」と呟いていました。 鏡には「 MURDER (殺人)」と写っていました。 ジャックが襲いかかる ジャックが斧でドアを破ろうとしています。 ウェンディーは部屋の小窓からダニーを逃そうと押し込みました。 ダニーは小窓から出て屋根をつたって逃げました。 ウェンディーも小窓から逃げようとしますが出れません。 斧で破られたドアの穴からジャックが顔を覗かせます。 「ウェンディー、ただいま!」 ハロランが助けに来た ホテルの外に雪上車がやって来ました。 心配して駆けつけた料理長のハロランです。 ホテルに入って行きました。 「誰かいますか?」とホテルの中を探しています。 ジャックが斧を持って襲いかかりました。 斧はハロランの胸に突き刺さりました。 逃げるウェンディーとダニー ダニーはホテルの外の巨大迷路に逃げました。 ダニーは必死に走ります。 ジャックが斧を持って追いかけます。 ダニーは迷路の外に逃げました。 そこには母ウェンディーが立っていました。 ウィンディーは、ダニーを連れて雪上車でホテルから逃げました。 明くる朝、ジャックは凍りついていました。 古い舞踏会の写真 The Golden Roomの入り口に写真が飾ってあります。 大勢の人が写っている中にジャックの姿がありました。 感想・考察 (ネタバレ) ジャック・ニコルソン無しでは、この映画は考えられない 有名なサイコキラー映画「シャイニング」です。 ジャック・ニコルソンの演技が光ります。 話が進むに連れ、狂気が満ちていく演技は迫力があります。 ジャックニコルソン以外この役は考えられないですね。 (この映画を観たら、ジム・キャリーはジャック・ニコルソンの演技を真似しているのかなと思ってしまいました。 因みに、僕はジム・キャリーは大好きですよ) 水色の服を着た双子がトラウマになる・・・ 所々に水色の服を着た双子、ドアから血が吹き出す映像が散りばめられていて、この映画の狂気性を上手く強調していますね。 観終わってからもこの2つのシーンが記憶に残ります。 効果音が怖い この映画は、効果音がずっとなっていますが、この効果音がちょっとした出来事でも恐怖を誘うのです。 ただ歩く、扉を開けると言う何でもない動作が怖く感じます。 ハロランに期待していたのに・・・ ハロランが妙な夢を観てホテルへ来て助かるのかと思ったら、ジャックに殺されてします。 観てる方が絶望を感じました。 ラストシーンの写真の意味 — ジャックの正体 最後の写真にジャックが写っているのは、2通り考えられると思います。 一つは ジャックは写真の男の生まれ変わりだった。 もう一つは ジャックが死んで写真に取り込まれた。 僕は初めの生まれ変わりだったと思います。 ジャックがThe Golden Roomに入った時バーテンダーの名前を知っていた事です。 そしてバーテンダーは「トランス様」と呼んでいます。 それと前の管理人のグレーディーが「あなたこそ、ここの管理人ですよ。 ずっと前から」と言っています。 ここでも「トランス様」と呼んでいますね。 ジャックは写真の男の生まれ変わりなんだと思います。 あらすじがとても長くなりました・・・ 兎に角、怖い映画でした。 あらすじを書いている間も映像が頭に浮かんできて、怖くて文章がかなり長くなってしまいました。 すみません。 短編小説でも読むつもりで読んでください。

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【シャイニング・レゾナンス リフレイン】プレイ感想

シャイニング 感想

・ホラーと人間の狂気は紙一重 ・自分なりの結末を楽しみたい方におすすめ 映画「シャイニング」の作品情報 公開日 1980年12月13日 監督 スタンリー・キューブリック 脚本 スタンリー・キューブリック 出演者 ジャック・ニコルソン ジャック・トランス ダニー・ロイド ダニー・トランス シェリー・デュヴァル ウェンディ・トランス スキャットマン・クローザース ディック・ハロラン フィリップ・ストーン デルバート・グレイディ ジョー・ターケル ロイド 映画「シャイニング」のあらすじ・内容 冬の間閉鎖されるホテルに、管理人としてやってきたトランス一家。 そのホテルでは過去に管理人が家族を惨殺するという恐ろしい事件があり、そのためかホテルでの生活が始まると『不思議な事』が度々起こるようになりました。 3人しかいないはずのホテルで見かける人々、ホテルから逃げ出したい母子、ホテルに固執し狂い始める父・ジャック…。 なぜホテルで不思議なことが起こるのか、トランス一家の運命は…? ジャック・ニコルソンの名演で心霊よりも恐ろしい人間の狂気を感じるホラー要素、謎が謎を呼ぶミステリー要素があるような映画になっています。 Entertainment 登場人物とホテルについての紹介、ホテルでの生活、度々起こる不思議な現象、結末の展開までぽんぽん進んでいくので映画としてのテンポはとても良いのですが、テンポが良すぎるあまり説明不足な部分があり、謎が多く残ると感じました。 例えば、物語の舞台となる『ホテル』について、前管理人が家族を惨殺した『1970年の冬の悲劇』の話、ホテル着工時のインディアンとの話、映画終盤に映った舞踏会写真の話など様々な話が出てきてはいるのですが、結局どれがジャックに影響をもたらしていたのかは語られていません。 個人的にはジャックにそんなに良い印象は持っていないのですが、よく知らないはずのハロランを殺害したり家族を殺そうとする姿はあまりにも狂気染みているので、何かホテルにまつわる因縁のようなものがあるように思うのですが、どれが影響していたのかは不明のままです。 その他、ダニーやジャックが謎の女を目撃した『237号室』について、なぜ子供のダニーを両親が『先生』と呼んでいるのか、度々登場するグレーディーと双子について、ウェンディが見かけた着ぐるみとタキシードを着た男性についてなど、数多くの謎が説明のないまま残されています。 これらの残された謎のせいで、映画の結末として明確な答えがないように感じました。 人によって違った結末・考察を楽しめる、深読みすればするほど色々な結末を楽しめると考えれば面白い映画ではあるのですが、明確な答えを求めている方にとっては説明不足感が否めません。 人によっては最後まで「どうゆうこと!?」「ん?」と疑問が残ったまま終わってしまうような映画になっているので、ハッキリとした結末のある映画が好きな方には不向きな映画だと感じました。 Entertainment 先ほども申し上げましたが、個人的には物語の主軸となるジャックに良い印象が持てませんでした。 狂気に走る姿はそこまで問題ではないのですが、『ジャック』という人物についてかなり胸糞悪さがあります。 そもそも、ジャックが冬季閉鎖中の管理をするためにホテルにやってきたはずなのに、外部との連絡手段を失ったときに森林警備隊に無線で対応したり、地下の機械整備のようなことを行っていたのは全て妻であるウェンディでした。 その間ジャックは『仕事』と言ってタイプを打つだけ。 その仕事がうまくいっていないと、「サンドイッチでも持ってくるわね」と気にかけてくれるウェンディに「仕事の邪魔をするな!」と当たり散らす始末で、夫としても大人としてもかなり最低です。 そのくせ、映画終盤に「あの女(ウェンディ)が悪い」「おれの責任を考えたことがあるのか?!」「ここの管理を任されているんだ!」と言ったときには、「お前が言うな!」と言いたくなりましたね。 ホテルの狂気のためにこういう言動をしていたというのはあるのかもしれませんが、ホテル生活が始まった最初の方から、ホテル管理人としての仕事は全くしていませんよね。 さらにウェンディが「天気がいいから散歩でも行きましょうか」と誘ったときには、仕事をしたいからと断ったくせにダニーのおもちゃで壁打ちして遊んでいるし、ホテル生活を始める3年前にはダニーに手を挙げたという話も出ているので、最初からそういう無責任で家庭を顧みない人物のように感じました。 女性としてはそういったジャックの行動や人物像はかなり胸糞悪く、父としても旦那としても最低だなとしか思わず、主人公に同情したり共感したりする部分はほぼありません。 そのせいか、ホテルでの狂気に走っている姿も元々こういう人物だったのか、ホテルのせいでこうなってしまっているのかの判断がつきにくく、物語の邪魔になっているようにすら感じました。 Entertainment そんな最低な父とは正反対に、ダニーを守ろうとジャックにバットやナイフを向けて戦い続ける母・ウェンディはカッコよかったですね。 ジャックが斧を持って部屋に襲い掛かってきたときには、いち早くダニーを抱きかかえバスルームに逃げ込み、窓から何とかダニーを逃がすことができたが、自分は窓につっかえて出れない時に「逃げなさい!」とダニーに言っている姿。 ダニーを追ってジャックがバスルームから離れた後、自分も危険を冒しながらダニーを探しに屋敷内を移動し続けている姿は、母は強しと感じました。 そこまで尽くしたがために、仕事をしない、子供の面倒も見ない、自分勝手なあのジャックになってしまているので、献身的な態度が良いか悪いかと言われると良くないのかもしれませんがね…。 Entertainment 個人的にはダニーの着ているセーターと、三輪車でホテル内を爆走している姿がかわいらしくて、ホラー映画にも関わらず映画中にほっこりとしました。 子供らしいかわいらしいデザインのセーターが多く、きょとーんとした幼さの残る表情と共に映るセーターがとても印象に残ります。 特に好きだったのは、父・ジャックに抱きかかえられながら話しているシーンで着ている『ミッキーのセーター』と、その後一人遊びをしている時に着ている『APOLLP USA』と書かれたロケットのセーターです。 シーンとしてはホラーや重さのある雰囲気なのですが、セーターの子供らしさとアメリカ感が強く出ているデザインのおかげで、怖さや重さを感じず、ほっこりとしながら見守ることができました。 ダニーがホテル内で一人遊びするときには、三輪車に乗ってホテル内を爆走しているのですが、そのシーンのカメラの高さやなめらかな動きのおかげで、三輪車とは思えないかなり臨場感溢れるダイナミックな映像になっています。 大人になった今では体感できない視線の高さ、スピード感を楽しめるので、画面酔いしやすい方でなければ、ぜひじっくり見て頂きたいおすすめのワンシーンです。 シャイニングでは、ホラー映画でありながらそういったダニーのかわいさを楽しめるような、ほっこりとした部分もある映画なので、ホラー映画が苦手という方でも比較的楽しみやすい映画だと感じました。 Entertainment シャイニングでは、本気で怖がらせに来ているのか笑わせにきているのか分からない、コメディーシーンが多いと感じました。 例えば、シャイニングのパッケージ画像・イメージ画像として利用されるドアの隙間から覗き込むジャックの姿。 「お客様だ!」とニカッと笑いながら顔をのぞかせるジャックは、ホラー演出なのでしょうか…。 当事者であるウェンディからしたら恐怖でしかないのでしょうが、映画として客観的に観ていると恐怖感というのは一切なく、笑わせにきているコメディにしか感じませんでした。 ウェンディが着ぐるみとタキシードを着た男性を見つけるシーンでも、自分たちしかいないはずのホテルで知らない人を見かけたという恐怖はあるのかもしれませんが、映像としての恐怖は全くありません。 むしろ、「見つかっちゃった?」と言わんばかりにひょっこりと壁から顔を出している姿はなんともシュールでしたね。 一番の笑いどころは『凍るジャック』。 階段から落下した際のケガ、寒さ、疲れ、家族に見捨てられた悲しみなど、色々なことがあってあのまま凍死してしまうのは話の流れとして自然ではあるのですが、あの凍ったジャックの死体は映さなくてよかったのではないかと感じました。 時代的なものかどうしても死体の再現に限界があり、演出的にもコメディ映画のような効果音・映し方をしたために、笑いどころでしかありませんでしたね。 監督が真剣にホラーとしてつくっているのか、コメディ要素も意識してつくっているのかは分かりませんが、真面目なシーンで笑いどころのある演出が、映画『マスク』に似た雰囲気があると感じました。 マスク好きな方には気に入るコメディ感だと思うので、ぜひチェックしてみてください。 Entertainment 先ほどから何度も申し上げているように、お化け・オカルト的な怖さはこの映画には一切ありません。 設定としては一応オカルトな要素があるのですが、演出のせいか説明不足のためか、まったくホラーや怖さは感じませんでした。 むしろコメディに感じる部分があるくらいなので、通常のホラー映画を求めている方には不向きな映画かもしれませんね。 ただ、ジャック・ニコルソンの演技は怖かったです。 凍るジャック、扉を破るジャックなど、結末に近付くにつれてややコメディ感が強くなるのですが、映画前半の狂い始める頃のジャックの『表情』の変化がすごくて、そこは怖いと感じました。 特にバーカウンターのような場所に座った時、気だるそうな表情からゆっくりと笑顔になっていくシーンは個人的に一番怖かったです。 Entertainment 映画中で気になった言葉、知らなかった言葉について調べてみました。 イギリスの映画ということで日本ではあまり馴染みのない表現や言葉が多いですが、それらの意味を理解しておけば物語への理解も高まるので、気になる部分があった方はぜひチェックしてみてください。 キャビン・フィーバー 僻地や狭い空間で生活、長期間閉じこもることで生じる情緒不安定のこと。 一種の閉所恐怖症のことですが、閉所自体が苦手・怖いというわけではなく、閉所に『長期間』閉じこもることでストレスを感じたり、感情の起伏が激しくなったりする症状のようですね。 ドナー隊 映画内で「雪に閉じこめられひと冬を過ごし、生きるために人肉を食べた」と説明がありますが、これは1846年~1847年冬にシエラネバダ山脈で実際にあった出来事だそうです。 シャイニングの映画とは関係なさそうな出来事なのに、なぜ映画序盤にドナー隊についての話がでたのでしょう…。 わたしを噛んだ犬の毛 『迎え酒』のことを言います。 噛みついた狂犬の毛を取ってつけるとその傷が治るという迷信から、「二日酔いだから酒を飲んで治そう」「昨日飲んだ酒と同じものを」という意味として使うようですね。 Entertainment ジャックやダニーがホテル内で出会う『存在しないはずの人々』、ジャックが『狂気に走る理由』は『孤独なホテルの呪い』ではないかと個人的には思いました。 この映画で舞台となるホテルは着工前はインディアンの墓地で、工事中には土地を取り返そうとするインディアンとの争いがあったり、ハロラン曰く「長い年月の間に色んなことがあったろう」ということなので、かなり曰くつきなホテルになってます。 そんなホテルは長い年月をかけて一種の『付喪神(つくもがみ)』のようになっており、楽しい・寂しいなどの感情を持ち、人間と同じように冬の間の孤独に耐えられず、共に楽しく過ごしてくれる仲間を求めて、人間をホテルにずっといるように楽しい世界に招き、邪魔な人間は殺害するように誘導していたのではないでしょうか。 ジャックが見た存在しないはずの人々による舞踏会は、ホテルにとって『一番楽しかった頃の思い出』を永遠に再生している世界。 煌びやかな人々、魅力的な音楽、美味しい食事や酒が用意されている楽しい空間で、「ホテルの外(現実世界)よりもこの世界がいい」と思わせていたのかもしれません。 この世界にジャックを連れていき現実に帰りたいという想いを失くさせて、ジャックを永遠にこの世界の虜にしようとしていたでしょう。 Entertainment よく見てみると、ジャックの性格・言動・見ているものが変化しているそばには必ず鏡があるので、鏡に映ると理想的な世界と現実世界が入れ替わり、ジャックの人格も『現実のジャック』と『鏡の中のジャック』で入れ替わるのではないでしょうか。 現実のジャックが鏡の中の理想的な世界にいるときには、鏡の中のジャックが現実世界に出てきて、もう1度鏡に映ると現実のジャックが帰ってくるのだと考えられます。 237号室で美女とキスをしていたはずなのに、鏡を見ると肉体が腐り始めた老婆に変化していたことも、全裸の美女は『鏡の中の理想的な世界の住人』で、鏡に映ったことで『現実世界の姿(死んだ時の姿)』に変化してしまったと考えれば納得がいきます。 その後、部屋に帰ってきた直後のジャックは穏やかでウェンディに優しく話しかけているが、ベッドで話している時にはキツイ口調でウェンディを罵り部屋を後にしたことも、どちらもそばには鏡があるので、その短期間で鏡の中のジャックと現実世界のジャックが入れ替わったのではないでしょうか。 つまり、ホテルから出ようとする家族を殺そうとしているのは『鏡の中のジャック』。 鏡の中のジャックはあくまでも『ホテルにとって理想的なジャック』なので、不要な家族は排除し、ジャックだけを虜にしようとしているのだと考えられます。 Entertainment ウェンディやダニーは無事なのにジャックだけ狂気に走るのは、『ジャックが支配人の生まれ変わり』だからだと考えられます。 映画最後に映る「ジャックがいる古い舞踏会の写真」、洗面所での会話でグレーディーが「あなたこそが管理人。 ずっと昔から」と言っているのは、ジャックが初代支配人の生まれ変わりであることを表しています。 さらにグレーディーは続けて「私もずっとここにおります」と言っていることから、グレーディーも支配人の生まれ変わりで、ジャックとして生まれる前の『前世』であると考えられます。 前は管理人であったはずのグレーディーが「自分は管理人ではない」「そんな記憶はない」と言っていたのは、現管理人は生まれ変わったジャックなため、不要な前管理人としての記憶はホテルに消されているのではないでしょうか。 家族についての所在が不確かな点についても、ホテルが求めているのはあくまでも「支配人・管理人」だけであるため、不要である家族の記憶も排除、もしくは改変しているのかもしれませんね。 ジャック・グレーディーなど、支配人の生まれ変わりを何度もホテルに呼び込んでいるのは、ホテルにとって支配人というのは『父』のような存在だからではないでしょうか。 ホテルにとっては唯一の家族。 そんな家族を永遠に自分のもとに縛り付けるために、何度も何度も呼び込んでは、鏡の中の世界に閉じこめているのかもしれません。 Entertainment 双子が度々登場しているのは『管理人の家族は鏡の中の世界にいない』『現実世界の幽霊と鏡の中の住人は違う』ということを表しているのではないでしょうか。 この双子の少女たちを現実世界にいるダニーは目撃していますが、鏡の中の世界を出入りしているジャックは目撃していませんよね。 つまり、この双子はあくまでも現実世界にいる『幽霊』のようなもので、シャイニングの力を持つダニーにしか見ることはできませ ん。 そして、ジャックが『鏡の中の世界』で双子を見かけていないということは、ホテルにとって管理人の家族は不要で、あくまでも『管理人本人』しか必要ではない、管理人しか鏡の中の世界に招き入れないということが分かります。 だからこそ、邪魔者である管理人の家族はさっさと殺害させ、管理人だけ鏡の中の世界には招き入れているのでしょう。 殺害された家族は鏡の中の世界に招かれることなく、幽霊として現実世界をさまよっているのだと考えられます。 Entertainment ダニーはシャイニングの力で幽霊を見ることができ、ジャックは鏡の中の世界の人々を見ることが出来ますが、見えるはずのないウェンディが最後に着ぐるみとタキシードを着た男性を見ているのは、『実はシャイニングの力を持っていた』ことを表しているのではないでしょうか。 同じくシャイニングの能力を持っているハロランが「シャイニングは他にもいるけど気が付かないか信じていないだけ」と言っていることから、ウェンディはシャイニングの力を持っていたが今まで気付いていなかった、信じていなかったのだと考えられます。 しかし、夫の狂気じみた行動、自分や息子の危険に、火事場の馬鹿力のように第6感が目覚めたのかもしれません。 あの着ぐるみとタキシードを着た男性については、映画中に何の説明もないため詳細は不明ですが、よく見ると着ぐるみの方のお尻部分が開いている点、ベッドでモゾモゾとしている点から、昔ホテルを利用していたカップルなのかもしれませんね。 シャイニングを『心霊・オカルト要素のあるホラー映画』として観ようと考えている方にはおすすめできませんが、心霊的・グロテスクな描写の少ないホラー映画をお探しの方、人間の狂気を感じる映画がお好きな方、自分なりの結末を楽しめるミステリー要素を求めている方には、かなりおすすめな映画だと感じました。

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【ネタバレ感想】『シャイニング』は、面白さがわからないホラー映画だった

シャイニング 感想

シャイニング どうも、うろたん です! スティーブン・キングによる名作ホラー小説シャイニングです。 1977年に発表された長編ホラー小説で、スティーブン・キングの長編としては3作目にあたります。 日本人にも多くの影響を与えており、「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦や「うしおととら」の藤田和日郎、ミステリー小説界の重鎮、宮部みゆきも影響を受けていると語っております。 映画版の方はブログでもご紹介済みですが、今回原作の文庫版を読んだ感想をお伝えいたします!• どんなストーリーなの? さて、小説版のシャイニングですが基本的な設定は映画版「シャイニング」と同じで、主な登場人物はたったの4人、小説家志望の元教師であるジャック・トランスと彼の妻のウェンディー、5歳になる息子のダニー、そして「オーバールックホテル」の料理長をしている黒人のデューク・ハロランです。 コロラド州のロッキー山上にある「オーバールックホテル」(展望ホテル)そこは豪華なホテルだが、冬期は雪に覆われ運営が困難な事から冬期に管理人を雇い、ホテルを春まで維持していた。 ジャックは自分の戯曲(小説)を書く時間が取れる事を理由にホテルの管理人として紹介してもらうのだが、支配人のアルマンはジャックの事が気に入らず、彼の過去にあった暴力事件や息子にケガをさせた事を問い詰める、ジャックは何とか言い訳をして管理人として雇われる事となった。 ジャックの一家は「オーバールックホテル」の閉鎖に合わせてホテルへ到着する。 結局ダニーはハロランとフロリダにはいかず、ジャックとウェンディと一緒に「オーバールックホテル」で冬を過ごす事になった。 その頃から、ダニーの内なる友達のトニーがREDRUMに気をつけろと心で叫ぶのであった。 はじめは何事も無い楽しい日々を過ごす3人であったが、ダニーはこのホテルに自分達以外の何かがいる事を感じ始める。 ジャックとウェンディの周りでもおかしな事が起き、少しずつ豪華なホテルに恐れを抱き始める3人。 地下にあった資料からこのホテルで過去に惨劇があった事を知ったジャックは何か霊的なものを敏感に感じるようになる。 自分の前任者であるグレイディは冬の間に自分の妻と子供を殺し、自分も自殺しており、その前にも217号室でお金持ちの夫人が死んでいたり、ロイヤルスイートでマフィアによる抗争があったと過去を知るようになる。 ある日、ダニーは217号室に引き寄せられてしまい、そこにある浴室から腐乱した女性が自分を追いかけてきてダニーを襲う。 首に絞められたアザを作ったダニーは両親に217号室であった事を話すが二人とも取り合ってもらえず、ジャックは仕方がなく217号室へ入るのだが、彼も浴室からおかしな気配を感じ取ってしまう。 しかし2人には何も無かったと言いやり過ごすのであった。 その後も「オーバールックホテル」でおかしな事が次々と起こりジャックも平常心ではいられなくなっていく…トニーが警告したREDRUMとはMURDER(殺人)の事であった。 フロリダでバカンスを楽しんでいたハロランにダニーの心の叫びが届いてしまう。 ハロランは「オーバールックホテル」に向かうのであった。 キューブリック版とスティーブン・キング版の相違点 スタンリー・キューブリック監督による「シャイニング」映画版と原作である「シャイニング」は何が違うのでしょうか。 映画版の「シャイニング」を観たスティーブン・キングは「この映画は冷たい。 私の原作には熱があるんだ」と言ってキューブリック版の「シャイニング」否定しました。 実際に原作を読んでみてなるほど。 とわたしも感じましたね~。 映画版の「シャイニング」は映画という時間の制約もある事から、どうしても3人に対しての詳しい説明が足りないんですね。 何故ジャックが「オーバールックホテル」の管理人になるのか、ジャックとウェンディの夫婦仲はどうなのか?ジャックはお酒を飲まないの原因は?ダニーの力はどんなものなのか、「オーバールック」ホテルでどうして怪奇現象が起きるのか?といった事が映画版では語られていないんです。 大まかな枠組みだけを使ってスタンリー・キューブリックなりに「シャイニング」という物語を作り直した。 という感じが一番しっくりくるでしょうか。 しかし、キューブリック版の「シャイニング」は映画として名作として語られるように、とても素晴らしいさ君品です、ジャック・ニコルソンの演技も完全に狂気と化したジャックを演じきっており、音楽や映像美もとても素晴らしく、いろいろなアイコンとしても注目を浴びておりますよね。 かくいう僕もエレベーターからあふれ出る血のシーン(これはマトリックスの爆破の炎のシーンでオマージュされてました)や双子の姉妹の登場シーン、REDRUMの見せ方も含め完成された映画である事は確かなので原作も映画もどちらも魅力があります。 映画版と小説版の大きな違いは最後の結末です。 この箇所が全く違ったものになるので、原作を読んでいないかたはまた違ったエンディングを楽しむことができますよ。 小説版のネタバレと感想 さて、小説版ですがジャックの過去っていうのが意外と重要な要素なんだと思いました。 ジャックが教師をやっていた時にカンニングをした生徒を罰してその生徒が腹いせにジャックの車のタイヤの空気をナイフで抜いちゃうんですね。 それに癇癪を起したジャックが彼を殴ってしまい教師の職を辞する事になります。 他にも彼はアル中である時、ダニーが彼の部屋へ勝手に入ってしまい彼の書きかけの現行を床にまき散らしてしかもビールをそこにこぼしてしまうんです、またも癇癪を起してしまったジャックは気が付くとダニーの腕を折ってしまい、それがジャック自身にもウィンディにもある種のトラウマになってしまうんです。 オーバールックホテルで管理人を初めてからもその事はずっとこの家族の中でついて回るのがストーリーの重要なファクターになっていると感じました。 生垣動物の件など説明したい事はたくさんありますが、なんといっても個人的に好きなシーンは終盤「オーバールック」という霊に取りつかれてしまったジャックがダニーの声で一瞬だけ自分を取り戻しダニーに向かって「ここから逃げるんだ。 急いで。 そして忘れるな、パパがどれだけお前を愛しているかを」と言うんですね。 もう泣けちゃいますよこのシーンは子供がいなかったらここまで心には響かなかったかもしれませんけど、僕も一人息子がいるので、自分がこんな事になったら子供にこう言えるパパになりたいですね。 そして、ダニーはジャックに忘れていた事を伝えるんです。 ボイラーの温度を調節していないという事を。 ボイラーを止めに行くジャックですが、敢無く「オーバールック」ホテルは爆発!助けに来ていたハロランがウェンディとダニーを抱きかかえて脱出します。 ハロランも映画だとジャックに殺されてしまうんですが、小説版は無事にウェンディとダニーを助けるんですね~。 (しかも小説だと髪型アフロだし) そこですんなり終わらせないスティーブン・キングも最高です。 スノーモービルに二人を乗せて資材小屋に毛布を取りにハロランは行くのですが、そこでジャックが持っていた木槌と同じ種類のものを手に取ってしまうと、「オーバールック」の霊が彼に二人を殺すように囁くんですね。 おいおいっ!まだ終わってないのかよ~!ってびっくり! ですが、ハロランはその誘惑に何とか打ち勝ってスノーモービルで逃げ出す事に成功するんですね。 それから時が過ぎて夏になった頃にハロランを訪ねてウェンディとダニーがメイン州の山中にきます。 そこでのダニーとハロランの会話もグッとくるものがありますね。 ダニー「いつまでも僕の友達でいてくれる?」 ハロラン「いるとも、おまえさんが望むかぎりな」 完全にハロランのファンになっちゃいますね。 かっこいい~!小説のハロランはかなり男前なんです、ハロランが「オーバールック」に向かうのに何度もトラブルに見舞われながらもダニーのために頑張るシーンは気が付くとハロランを応援している自分がいましたもん 笑) という事で、スティーブン・キングによる「シャイニング」は映画版と全く違う面白さを提供してくれました。 こうなるとスティーブン・キングの「シャイニング」をできるだけ忠実に描いたドラマ版の「シャイニング」も気になっちゃいますよね。

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