俺ガイル ss 修羅場。 由比ヶ浜「ヒッキー、どういうことかな?」

娘「早く起きてほしいのだけれど」八幡「えー」

俺ガイル ss 修羅場

冬休みが終わり、残す行事は卒業式くらいとなった二月。 イベントがあるごとに俺をこき使ってきた一色からもようやく解放されるはずだったのだが。 一色は相変わらず奉仕部に入り浸っている。 不揃いな柄のマグカップは、三つから四つに増え、雪ノ下も当然のように紅茶を四人分注いでいた。 雪ノ下の淹れた紅茶を飲んで、ホヘーと落ちつく美少女三人。 俺も、慣れた紅茶の香りに不思議と落ち着いてしまう。 弛緩した雰囲気の中、雪ノ下が話を進めた。 それで一色さん、今回の依頼は何かしら?」 「なんか依頼も久しぶりだねー」 由比ヶ浜の言う通り、依頼を受けるのはクリスマスイベント以来である。 屈託無く、幸せそうに笑う由比ヶ浜。 それを見て、俺と雪ノ下も苦笑した。 「先輩、王子様になってください」 雪ノ下と由比ヶ浜の笑顔が固まった。 演劇部は週末に今年度最後の公演会があるらしい。 ところが、王子役を任された生徒がインフルエンザにかかってしまった、とのこと。 「それで生徒会に相談に来ていたのでー、どうせなら暇そうな先輩に手伝ってもらおうと思いまして。 あ、演目は『白雪姫』です」 「なるほど...... 」 それこそ葉山に頼るべき案件じゃないのか。 「いいんじゃないかしら、どうせなら演目を裸の王様に変えましょうか」 満面の笑みで、雪ノ下が提案する。 「それはダメだよゆきのん...... 、まぁでもヒッキーには似合わないよね王子様なんてさ」 由比ヶ浜、素直な感想は人を傷つけるということをいい加減学べ。 「だよな...... 」 自分でも肯定してしまうくらい、似合わない配役だから仕方ないけれど。 「いえいえ、先輩お願いしますよ!練習だけでも良いので!」 インフルエンザにかかってどのくらい経つのか分からないが、練習だけでも良い、というからには、本番には復帰できそうなのだろうか。 「まぁ...... 練習くらいなら良いけど」 依頼なら仕方がない。 「やたっ!」 一色がガッツポーズ。 「むぅ...... やっぱりヒッキーいろはちゃんには甘くない?」 「...... 相変わらず甘いのね」 何故か不機嫌になった二人の視線に居心地が悪くなり、思わず目を泳がしてしまう。 久しぶりの依頼はこうして始まった。 ところが。 「いろはちゃん?」 「一色さん?」 動じることなく、ニコニコと笑顔で受け流す一色の明るい声。 雪ノ下は早口でまくしたて、由比ヶ浜は表情豊かに怒りを露わし、一色は二人にくってかかる。 ふえぇ、怖いよぅ......。 なんだったら三人の雰囲気から、ゴゴゴゴ... という幻聴が聴こえてくるまである。 何人かの演劇部員は既に泣き出しそうだ。 分かるよその気持ち。 雪ノ下も由比ヶ浜も怖いもん、いやマジで。 「ヒキタニ君、なんとかしてくれない?このままだと練習にならないんだけど」 眼鏡をかけた可愛らしい部長さんがヒキタニ君とやらに声をかけた。 ヒキタニ?だれ?...... 多分俺ですね、うん知ってた。 名前間違えられることなんてハチマンゼンゼンキニシナイ。 「どうにかと言われても...... 」 「どう見てもヒキタニ君が原因だよコレ」 「いや、なんでだよ...... 」 部長さんの言葉に、うんうん、と相槌を打つ演劇部の面々。 はて、俺が何かをしてしまったのだろうか。 特に何も思いつかないが。 「とにかく何とかしてよ」 「はぁ...... 」 なるほど、こいつら俺に面倒事を押し付けるつもりか。 仕方がない。 俺は小町の兄として、可愛らしい女の子のお願いは断れないのだ。 お前ら、少し落ち着k 「比企谷君は黙ってなさい!」 「ヒッキーは黙ってて!」 「先輩は黙っててください!」......。 (修羅場だなぁ...... ) いやいや、部長さん、遠い目をしている場合じゃないですから。 ((修羅場!?修羅場なの!?)) いやいや、演劇部の皆さんも、なぜか盛り上がってる場合じゃないですよ? 触らぬ神に祟りなし。 何故か殺気立っている彼女らの口論が終わるまで、隅で大人しくしていよう。 大人しくなった俺をよそに、演劇部員たちは、ワクワクしたような表情で成り行きを見守り始めた。 全くもって解せない。 〜〜しばらくお待ちください〜〜 「比企谷君、もちろん私よね?」 「ヒッキー、あたしじゃダメ?」 「先輩、私ですよね?」 「いや、何がだよ。 話が全く見えないんだけど」 数十分の間、毒舌と、感情と、黒い笑顔が飛び交っていたが、一体何を話していたのだろうか。 「白雪姫役ですよ」 「ヒッキーに決めてもらうことにしたの」 「客観的に見て、最も公平な決め方ではないかしら」 つまり。 「お前ら、そんなに白雪姫を演りたかったの?」 そういえば、女の子は誰もがコスプレに憧れるってラノベで読んだことがある。 白雪姫の役を演じるならば、衣装も鮮やかな物になるだろう。 それを見越しての激戦だろうか。 「そもそも、なんでお前らが白雪姫を演じようとしてんだよ」 「...... 」 「そ、それは...... 」 「先輩が...... 」 三人とも、モゴモゴと歯切れが悪い。 「演劇部の中から、誰か演じたい奴はいないのか?」 演劇部員に声をかけると。 「「「いえ、私達は比企谷君が選んだ人が白雪姫を演じれば良いと思います」」」 「お、おう、なんか怖いんだけど...... 」 こ、ここまで綺麗に揃うことなんてあるのか。 まるで、事前に打ち合わせをしていたかのような一体感だと思いました、まる。 早く選んで欲しいのだけれど」 「いや、正直俺は乗り気じゃないんだが...... 」 白雪姫役が赤の他人であれば、依頼だと思って、練習に付き合うことにも納得できたのだ。 しかし、万が一にもこいつらが相手となると、とある問題が頭を悩ます。 「ところで比企谷君、白雪姫の髪は何色を想像するかしら?」 不意な雪ノ下の質問に、一度、自分の思考を中断した。 白雪姫の髪色、か......。 黒?」 昔、小町に呼んであげた絵本の中では、黒髪だった気がする。 というか、ほとんどの童話で、白雪姫は黒髪の少女として描かれているのではないだろうか。 「そ、そうよね!黒髪よね!比企谷君、話は変わるのだけれど、あなたの身近な黒髪の美少女は誰かしら?」 美少女とか自分で言っちゃうあたり、流石としか言えない。 雪ノ下」 「あら、仕方ないわね。 誠に遺憾ではあるけれど、ひ、比企谷君のお、想い人として白雪姫役を演じてあげまs 「ひ、ヒッキー!か、髪の色なんて関係無いでしょ!マジキモい!」 「そうですよ!先輩何騙されてるんですか!バカなんですか!?」 「え、なんで俺が罵倒されてるの?」 無罪だよね俺。 (頑張れ結衣ちゃん!) (一色ちゃんマジ健気!) (雪ノ下さんも負けないで!) 背後で見守る演劇部員がとても盛り上がっている。 やはり、全くもって解せない。 一色の言うことは間違ってはいない。 イベントにおいて、もともとの知名度というのは集客力に大きく影響を及ぼすはずだ。 「ところで先輩、この総武高校の可愛い生徒会長って誰でしたっけ?」 「...... 可愛いは余計だっつの」 まぁ可愛いけどさ......。 とりあえず、生徒会長は 「...... 心なしか、室温が下がった気がしてならない。 (ほ、本物が欲しい?) (ヒキタニ君と結衣ちゃんってそんな仲良かったの!?) (雪ノ下さんの前で泣いたことあるの!?) そして広がっていく俺の黒歴史。 (ちっ) ちょっと一色さん?舌打ち聞こえてますよ? (...... 」 今度は由比ヶ浜が、もじもじしながら声をかけてきた。 「あのさ、私はゆきのんみたいに強い女の子じゃないし、いろはちゃんみたいに可愛い女の子でもないけどさ...... 」 「いや、それは...... それは、違うだろ。 由比ヶ浜が強くて優しい女の子であることは知っている。 由比ヶ浜がクラスの男子に人気のある女の子であることも知っている。 でも、由比ヶ浜の雰囲気に気圧されて、先の言葉が続かなかった。 何か一大決心をしたかのように、上目遣いで俺を真っ直ぐ見つめてくる。 妙な重い空気に、ゴクリと喉が鳴る。 「私、唇柔らかいよ?」 「ぶっっ!!!」 「っ!」 「っ!」 (キャーッッッ!?!?!?!?!?) そう、白雪姫には欠かせないシーンがある。 俺が渋っていた理由でもある【とある問題】。 白雪姫は毒リンゴの眠りから、王子のキスで目を覚ます。 もちろん、キスのフリだろう。 それでもこの三人の誰かと、それをすることは俺にとって特別な意味を持つ。 いや、ほら、アレじゃん?恥ずかしいじゃん? ぼっちの俺に、本物が欲しい、とまで言わせた二人。 ぼっちの俺にできた、唯一の後輩。 比企谷八幡が、何よりも大切に想う三人。 もしかしたら、この気持ちも勘違いかもしれない。 中学の頃の黒歴史をもう一度繰り返すだけかもしれない。 多分、その可能性の方が圧倒的に高いのに。 それでも良いと思えたのだ。 たとえ、この三人なら勘違いでも構わない。 きっと俺は いずれ、この三人に恋をする。 だから、今こんな形で誰かをキス(のフリ)の相手に選びたくないだけだ。 「お、落ち着け由比ヶ浜!俺h 「せ、せせ先輩!わ、私の唇だって負けてませんよ!?」 「ひ、ひ、比企谷君!私だって、その、あの、唇が...... や、やわら..... そして、淡い桃色の唇を突き出した。 一瞬のことで逃げる隙もない。 そして、誰かの唇が触れた。 白雪姫は、俺だったのか...... 」 「...... ゴミいちゃんがとうとう壊れた」 あ、おはよう小町。 おしまい [newpage] 【10作目記念あとがき】 SSを投稿し始めて、ついに10作目に到達しました。 飽きっぽい自分が、なんとな〜く続けてこれたのは、作品を重ねるにつれて、閲覧数が増え、ブックマーク数が増え、フォロワー様の数も増え、ひとえに「嬉しい」という気持ちが強かったからだと思います。 改めて、感謝いたします。 特に、わざわざコメントで批評・感想を言ってくれる読者の皆様には感謝しきれません。 一つ一つのコメントで、一喜一憂しております。 9作品目で、フォロワー様が200を突破し、こんな亀更新に付き合ってくれる方々には、さらに特別な感謝を。 そして、自分のような素人でもSSを書きたい!と思えて、自分を「二次創作」と繋げてくださった「俺ガイル」と魅力的なヒロイン達。 他にも様々な作品がありますが、やはり自分にとっては特別な唯一の作品です。 ぜひ、渡航先生には最終巻まで頑張って欲しいところです笑 これからも、気が向いたらのんびりと続けたいと思っていますので、よろしくお願い致します。 10作の稚拙な文章に付き合ってくださった方々、本当にありがとうございました!.

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#修羅場 #雪ノ下雪乃 白雪姫決定戦!

俺ガイル ss 修羅場

93 ID:x9E1IWKI0 俺は雪ノ下雪乃とひょんなことから恋人同士になっていた。 その経緯は今説明するのが面倒なので省くとする。 雪ノ下が彼女になってからというもの、この雪ノ下、デレデレである。 最近では「私は比企谷八幡の嫁です」とか公言している始末。 目立たないように生きてきたのにここ最近目立ちすぎている気がする。 まあ、雪ノ下だけなら良いのだが・・・最近の由比ヶ浜はなかなかのものだ。 クラスでは休み時間の度に俺のところにやってくる。 寝てる時は叩き起こしてくる。 ひどい時はトイレまで付いてくることもある。 二人共メールや電話などもちろん毎日だ。 俺に休みなどない。 雪ノ下&由比ヶ浜におはようからおやすみまで八幡の提供でお送りしている。 電話がきていてメールの返事が遅れた時はすごく拗ねる。 とてもめんどくさい。 それにしても全て対応している俺はマジ天使なのではないだろうか。 まあ、拒否しても言うこと聞かないから従うしかないだけなのだが・・・。 90 ID:x9E1IWKI0 -昼休み- 俺と雪ノ下は昼食を摂るのに最適なベストプレイスに来ていた。 「はい、八幡。 今日のお弁当よ。 」 料理上手な雪ノ下の作る弁当は毎日とても美味しい。 寝不足で体調が悪くても全部食える。 何ならその後気力全部回復するレベル。 「おう、今日も美味そうだな。 」 「はい、あーん」 雪ノ下は最初の一口はよく食べさせようとする。 こういうこと嫌いそうなイメージだったのに実は大好きだとか・・・ ギャップも・・・いや、萌えはしないな。 ただのギャップだ。 「いや、自分で食うからいいって・・・」 「いいじゃない、ほら。 私は八幡の嫁なのだし。 照れることないわ。 」 一度断っても食い下がらない時は無駄だ。 「わかったよ。 」 「はい、あーん。 どう、美味しい?」 「ああ、すげえ美味しい。 」 そう言って雪ノ下の頭を撫でてやる。 「八幡・・・その・・・私にも・・・。 」 「はいはい。 ほれ、あーん。 」 俺は適当なおかずを取り、それを雪ノ下の口に入れる。 「うん。 おいしい。 」 「まあお前が作ったやつだしな・・・。 」 最近では場所がどこであろうとここまでが恒例行事。 というか、もうやらない日を探す方が難しいくらいになった。 「あー!やっぱりここに居たー!」 後ろから声が聞こえた。 もうだいたい誰かはわかっている。 「もー、置いてかないでよヒッキー!探しちゃったじゃん。 」 声の主は由比ヶ浜。 雪ノ下の由比ヶ浜対策で俺達は昼食場所をころころ変える。 その為、由比ヶ浜がやってくるのは少し遅れる。 「由比ヶ浜さん。 なぜあなたがここにいるのかしら。 私と八幡の時間を邪魔しないでもらえるかしら。 」 「いーじゃんいーじゃん、私気にしないし。 ヒッキーとご飯食べたいし!」 「私と八幡は気になるのだけれど・・・。 特に私は。 」 由比ヶ浜がやってきてからは雪ノ下が何か言い、由比ヶ浜がよくわからん返しをする。 この流れがもうすでに定着しつつある。 昼休み、心が休まる時などない。 学校ではもう授業中が一番心休まる時だろう。 95 ID:x9E1IWKI0 -放課後 奉仕部 部室- 最近では読書部屋だった部室で心置きない読書が難しくなっている。 今までは窓側から雪ノ下・由比ヶ浜・俺という順番だった。 でも今は俺を真ん中にして雪ノ下と由比ヶ浜が座っている。 俺が真ん中にいるだけなら良い。 しかし問題は二人と俺の距離だ。 ここは混んでいる電車内なのかと勘違いするレベル。 両手に花なのだろうが全然楽しめない。 変にプレッシャーを感じる。 マジ見つめられたらプレッシャー。 八幡に期待しないで!ほんとに! だがそんな状況でも依頼人が来た時にはしっかり対応する。 依頼人が来たときは修羅場っぽい雰囲気がなくなる。 なので俺としては依頼人大歓迎。 ただ依頼人なんてほとんど来ない。 あのすごい熱いテニスの人並のテンションで言わせてくれ。 77 ID:x9E1IWKI0 「ねえ、八幡。 今日は私の家に泊まっていかない?明日は休日だし・・・。 」 「お、おう。 じゃあ小町に連絡しとくわ。 」 「ええ。 わかったわ。 帰りに夕食の買い物をしていきましょうね。 」 「ひ、ヒッキー!今日夜電話するから!出てね!絶対!」 「今日八幡は私の家であんなことやこんなことをするからそれは無理よ。 由比ヶ浜さん。 」 「ゆきのんいったいヒッキーとなにするつもりなの!?」 「そんなの決まってるじゃない・・・」 雪ノ下は頬を赤らめる。 「おい、何恥ずかしがっている。 」 「今日は楽しみね、八幡。 明日の朝は退廃的に過ごすことになりそうね。 73 ID:x9E1IWKI0 「依頼人も来ないようだし、今日の部活はここまでにしましょう。 」 「おう。 そうするか。 」 ということで俺達は帰宅準備を始める。 帰れるなら何でもいい。 「えー!?早いよ!まだ下校時間じゃないよ!?」 由比ヶ浜が部活終了を阻止しようとしはじめた。 「じゃあ、行きましょうか八幡。 じゃあね、由比ヶ浜さん。 」 雪ノ下は由比ヶ浜をスルーして別れの挨拶を告げる。 「じゃあなー、由比ヶ浜。 」 俺も乗っかっておく。 だってこれ以上はめんどくさいし。 「うー・・・。 」 由比ヶ浜は自分の意見がスルーされて悔しいのか唸っている。 職員室に鍵を返し、俺は自転車を取りに行く。 最近では雪ノ下を後ろに乗せて帰ることが定番になっている。 まあ、それは良いんだ。 しかし雪ノ下の慎ましやかな胸では押し付けられた時に背中に受ける感触は少ない。 これが由比ヶ浜や川崎なら・・・なんて考えてしまうこともある。 こんなこと考えていたなんて雪ノ下に知られたらなんて言われるか・・・。 「よし、乗って良いぞ。 」 「ええ。 」 雪ノ下が俺の自転車の後ろに乗る。 最近雪ノ下は荷台に座る用にクッションを持ってきている。 まあ、尻痛いよな。 誰かの後ろなんて乗ったことないけど。 でも小町は何とも言わないよな。 あいつの尻どうなってるんだろう。 今度確かめてみるか。 あ、決して触るとかではなく。 聞くだけだからな。 「じゃあまず私の家まで荷物をお気に行きましょう。 買い物はそれから・・・。 」 「あ、そういや俺着替えないから一回家に戻った方が良いんじゃないか?」 「下着もジャージもTシャツも八幡のものがあるから平気よ。 前に3日分程置いていったじゃない。 」 「ああ、すっかり忘れてた。 じゃあ行くか。 」 そう言って俺は自転車を走らせた。 腹に雪ノ下の手は回っているのだがやはり背中には胸の感触はなかった。 51 ID:iDkWC1qb0 雪ノ下の家にカバンと自転車を置き、俺達は歩いて近所のスーパーへ向かった。 雪ノ下は手を繋ぐより腕を組む方が好きなようで、二人で歩く時は大抵腕を組んでくる。 「ねえ八幡。 今日の夕食はどうしようかしら。 何か食べたいものはある?」 「そうだな・・・炭水化物系だな。 」 「炭水化物がない夕食の方が難しいのだけれど・・・。 」 「確かにそうだな・・・。 じゃあ、麺系で。 」 「それなら・・・パスタで良いかしら?」 「おう、ソースはどうするんだ。 ミート?」 「カルボナーラにしようと思うのだけれど。 ミートの方が良いかしら?」 「いや、定番を言ってみただけだ。 むしろ俺はカルボナーラの方が好きだ。 」 「そう。 ではカルボナーラにしましょう。 後サラダは・・・」 「あ、サラダは俺が作るよ。 」 正直雪ノ下が料理している間TVを観るのは専業主夫志望としては居心地が悪い。 雪ノ下の家でもできる限りは家事をする。 そう決めたのだ。 「よし、こんなところか。 後何かあるか?」 「いえ、もう十分だと思うわ。 」 「よし、じゃあレジ行くか。 」 そして俺達は会計を済ませ、帰宅する。 帰り道、やたらジロジロ見られるのももう慣れた。 雪ノ下ほどの美人と腕を組んで歩けば見られるのは当然だろう。 俺が傍観者側ならリア充爆発しろと10回は心の中で唱えること間違いない。 何ならついでにサンダガとか唱えちゃうレベル。 そんなことを考えていると、正面に見知った顔を見つけた。 55 ID:iDkWC1qb0 あちらもこっちに気づいた様子で声をかけてきた。 「あ、はちまーん!」 戸塚だった。 やっぱり戸塚マジ天使。 戸塚ともこうやって腕組んで歩きた・・・いや待つんだ俺。 確かに戸塚はこの世の者とは思えないくらいかわいいが男だ。 俺はBLに興味はない。 だから戸塚はダメだ。 木下秀吉みたいに戸塚っていう第3の性別作ってくれないかな。 頼むよ世界のお偉さいさん。 履歴書とかの性別欄に男・女・戸塚って3つあっても良いから。 「おう、戸塚。 」 「こんにちは戸塚くん。 」 「あ、雪ノ下さん。 こんにちは。 もしかしてデート?」 「ええ、今日は私の家でお泊りなの。 」 「うわー。 すごいなー。 ねえ、僕も今度八幡の家に泊まりに行って良い?」 戸塚、上目遣いでお願いするのはやめてくれ。 断れない。 断る気も無いが。 「ああ、全然良いぞ。 戸塚なら良いよな?」 一応雪ノ下に確認する。 「なぜ私に確認するのかしら。 戸塚君は男性だし私は何も言わないわよ。 でも・・・男性同士が趣味というのなら全力であなたの更生に努めるわ。 」 「そっちの趣味はねーよ。 そんな海老名さんが好きそうな話はやめろ。 」 「でも私以外の女性が家に泊まりにくるというのなら許可できないわね。 」 「小町の友達くらいは許してやれよ。 」 「そうね。 そのくらいなら・・・。 」 小町の友達が家に泊まりにきたことなんてほとんどない気がする。 小町が泊まりに行くことはあっても家に来たことってあったかな・・・。 もしかして俺のせい?俺のせいなの?お兄ちゃん変な気を遣わせてごめん。 「ははは、二人は仲良いね!」 俺たちの会話を見ていた戸塚が言った。 「ええ、私たちほどのカップルはいないと思うわ。 」 「相変わらず自信過剰だなぁお前。 」 「事実を述べただけよ?」 そんな俺達のやり取りを聞いていた戸塚が笑っている。 「じゃあ、八幡、雪ノ下さん。 また学校でね!今度八幡の家行くからまたその時話そうね!バイバイ!」 そう言って戸塚は去っていった。 戸塚が俺の部屋に・・・!両親がいない時にしてもらわねば。 小町にはどこかに泊まりに行ってもらおう。 そうしよう。 それにしても、雪ノ下と二人の時に知り合いに会うのだけはまだ慣れない。 平塚先生とかに会ったらなにされるか考えたくもないな。 雪ノ下と付き合って以来、学校ですらチクチク嫌味を言われるのにこんなにいちゃいちゃしているところを見られては・・・。 生命の危険を感じる・・・。 早く誰かもらってやれよ・・・。 お願いだから・・・。 80 ID:iDkWC1qb0 雪ノ下の家に到着し、俺達はすぐに調理に取り掛かる。 雪ノ下の手際から判断するに時間はかからない。 俺はサラダを作れば良いだけだが雪ノ下より遅くなるわけにはいかない。 ただし無理に急ぐと雑になり雪ノ下に何を言われるかわからない。 雪ノ下との料理は結構プレッシャーがかかるのだ。 調理していると俺の携帯が鳴る。 着信音からして電話。 誰だよ・・・と思って確認すると相手は由比ヶ浜。 出ようかどうか迷っていると雪ノ下が口を開いた。 「出ないの?」 「いや、由比ヶ浜からなんだが・・・」 「無視して良いわよ。 いや、無視しなさい。 」 雪ノ下さん容赦ねえっす・・・。 即決すぎるでしょ・・・。 「お、おう・・・」 雪ノ下の言う通り無視することにした。 しばらくすると電話は鳴り止んだ。 しかし・・・数秒後にまた鳴り出した。 相手は由比ヶ浜。 「私が出るわ。 」 そう言って雪ノ下は俺から携帯を取り電話に出た。 15 ID:iDkWC1qb0 「あ、ヒッキー!?すぐ出てよー!」 「八幡に何の用かしら由比ヶ浜さん。 今私の家で一緒に夕食を作っているの。 邪魔しないでもらえるかしら。 」 なぜ優しい口調なのに恐怖を感じるのだろうか。 「あ、ゆきのーん?今料理してるんだー。 ヒッキーに代わって!」 「今八幡は忙しいの。 用があるなら私が聞くわ。 」 「じゃあまた後で電話するねー!ばいばーい!」 「ちょ、ちょっと由比ヶ浜さん?」 電話は切れたようだ。 「八幡・・・携帯の電源を切りなさい。 」 「え?ああ・・・じゃあ切っといてくれ。 」 「え、ええ・・・」 面倒だから雪ノ下に電源を切ってくれと頼むと何やら首をかしげながら携帯をじっと見ている。 ガラケーの雪ノ下さんは電源の切り方わからないんだな・・・。 おもしろいから放っておこう。 俺はサラダの用意を進める・・・。 雪ノ下はまだわかっていない。 機械音痴な雪ノ下さんも結構かわいいじゃないですか。 ますます放置したくなる。 そう思って雪ノ下を見ながらニヤニヤしていると雪ノ下にバレた。 「み、見ているなら助けてよ・・・意地悪ね・・・。 」 少し涙目になっている。 ああ、もうちょっと見ていたい。 「ん、何の話だ?」 「も、もう・・・わかっているくせに・・・。 」 「へいへい。 」 そう言って俺は雪ノ下から携帯をとり、雪ノ下から方法がわからないよう、電源を切った。 71 ID:iDkWC1qb0 夕食後は特に何かをするわけでもない。 まあ、風呂には入らないといけないが。 そういえば部室で雪ノ下はあんなことやこんなことをするって言っていた。 いったい何を考えているんだろうか・・・。 ただの煽りだと良いんだけどな。 「八幡、お風呂の準備ができたわ。 入りましょう。 」 「入りましょうってお前・・・なにそれ、一緒に入るの?」 「だ、ダメかしら・・・?」 雪ノ下が急にモジモジしはじめた。 「や、その・・・。 恥ずかしくないのかお前・・・。 」 「そ、それは恥ずかしいに決まっているじゃない・・・。 でも・・・。 」 「ん、でも?」 「い、いずれは通らなければいけない道なら・・・いっそのこと・・・きょ、今日、通っても良いかと・・・。 」 雪ノ下の言いたいことはわかる。 もし俺達がこの先も恋人同士なら・・・当然いつかはお互いの裸を見ることになる。 その道を今通るだけのことだ。 何も先延ばしにする必要もないだろう。 「わ、わかった。 入る・・・」 「本当に・・・?」 「ああ。 断る理由も特に思いつかない。 」 「じゃ、じゃあ入りましょう!さ、さぁ!」 モジモジしていた雪ノ下はどこへ行ったのか、急に明るくなったような雪ノ下が俺の手を取り脱衣所に連れて行った。 97 ID:IiG83RT80 脱衣所に入ったとこであることに気がつく。 「てか、二人して身一つでここまで来たけどどうすんの?あがったら全裸で過ごすの?」 「じゃ、じゃあ私が着替えを取ってくるから・・・先に入っていて。 」 「おう、そうさせてもらうわ。 」 雪ノ下が脱衣所から出て行った後、俺は服を脱ぎ、浴室に入った。 俺は湯船に浸かりながら天井を見上げる。 「はぁ・・・。 どうしてこうなった・・・。 」 別に雪ノ下のことが嫌いというわけじゃない。 むしろ好きだと言っていい。 でも何かが間違っている気がする。 「あの・・・入るわよ?」 そんなことを考えていたら雪ノ下が入ってきた。 裸とか何とか言ってた割にしっかりバスタオルを体に巻いている。 「タオル付きか・・・。 」 つい口から出てしまった。 「わ、私だっていきなり裸を見せるのは恥ずかしいのよ・・・。 それに・・・ん・・・ないし」 それにの後がよく聞き取れなかった。 「それに・・・?なんだって?」 「な、なんでもないわ。 」 そう言って雪ノ下は一度シャワーで体を濡らした。 「・・・・・・・・・・。 」 雪ノ下の方を一切見ることができない。 何でだろう。 興味はあるのに。 「は、入るわよ。 」 雪ノ下が浴槽に入ってきた。 それも対面する形で。 98 ID:IiG83RT80 「・・・・・。 」 照れもあり、気まずくなり無言。 雪ノ下も何も言わないあたり同じなのだろう。 ていうか雪ノ下はタオルで隠してるけど俺何も持ってないんだよ。 本当に身一つなんだよ。 つまり全裸。 何も隠せてないの。 そしてさっきから雪ノ下が顔を赤らめながらちょいちょい下の方見てるんだけど・・・。 もしかして見えてるのか!?八幡ジュニアが見えているのか!? これは抗議するべきだ。 俺だけが見られるのは間違っている・・・! 「おい、雪ノ下。 」 「な、なにかしら」 急に雪ノ下が目線を外して壁の方を見始めた。 「俺だけが裸を見られるのは不公平だ。 お前もタオル取れ。 」 「えっ、えええ!?」 「いや、お前が裸どうこう言ったんだろ。 だからお前もタオル取れ。 」 「う・・・うう・・・」 なんでこいつちょっと涙目になってるんだよ。 言いだしっぺはお前だろ。 「わ、わかったわ。 」 そう言って雪ノ下は立ち上がった。 ま、まさか立った状態で脱ぐのか!? 思わず俺は生唾を飲んだ。 すると雪ノ下は俺に背を向けて座った。 「へっ?」 すると雪ノ下はタオルを取ってその身体をあらわにした。 ただ、俺に背を向けて座っているおかげで背中くらいしかまともに確認できない。 「ほ、ほら・・・脱いだわよ・・・。 」 「素直じゃねーなー・・・。 」 俺は思わずため息をついた。 45 ID:IiG83RT80 それにしてもこの状況・・・ 理性が保てない! 湯船に浸かっているせいで体も熱くなってきたしこれはまずい。 とりあえず、浴槽から出よう。 「お、お、お、俺、ちょ、ちょっとの、のぼせそうだからで、で、出るわ」 そう言って俺は立ち上がった。 なんかすごい噛んでしまった気がする。 「えっ、あ、あの」 雪ノ下が急に振り返った。 この瞬間。 雪ノ下の目の前、ほんの数十cmの距離に 八幡ジュニアがあらわになった。 「あっ」 俺はすぐに手で隠した。 「あ・・・あ・・・あ・・・」 雪ノ下は口をパクパクさせながら固まっている。 さっきチラチラ見てませんでした雪ノ下さん? こうやって見るのはダメなの? 「お、おーい・・・?」 「あ・・・あ・・・あ・・・」 雪ノ下のリアクションは変わらない。 まあ、放っておけば戻るだろう。 とりあえず俺は身体を洗って退出した。 何も・・・何もなかったんだ・・・。 51 ID:IiG83RT80 俺はリビングでぼーっとする。 数分経って風呂から音が聞こえなければ見に行こう。 何かあったら大変だし。 そんなことを考えていたらシャワーの音が聞こえてきたので心配はやめて携帯の電源をつけた。 すると・・・ 「なんだこのメールの件数・・・。 」 携帯に表示される新着メール23件。 メールを開くと全てメルマガ2件、由比ヶ浜21件だった。 メール内容はほとんど一緒。 なにしてるの?電源つけてよ!メール見たら連絡して! 簡単にいうとこんな感じ。 俺はもう一度携帯の電源を切った。 そんなこんなしていたら雪ノ下がリビングにやってきた。 「は、八幡・・・」 「おう、あがったか。 」 「その・・・さっきはごめんなさい。 あまりに突然だったものだから・・・。 」 そりゃあ目の前でいきなり見せられたらなあ。 まともに見たことないやつなら誰だって・・・。 「い、いや。 俺も悪い・・・。 」 「いえ、お風呂のことを言い出したのは私だから・・・。 それに・・・。 」 「それに?」 「八幡は私の旦那様だからこんなことで動揺してはいけないのよ・・・。 」 雪ノ下が気に病むのもわかる。 いきなりだったとはいえ自分で裸どうこう言い出したのが一緒に風呂に入ったきっかけだし・・・。 「あー、まあ、気にすんな。 この話はこれで終わりな。 」 もう強引に話を終わらせよう。 「は、八幡がそう言うなら・・・。 」 それじゃあ私の気が済まないとか言われなくて良かった。 「この後、どうする?何かするか?」 まだ寝る時間にはかなり早い。 という訳で時間を潰さなければいけない。 俺としてはテレビ見て本読んでぐーたらでも良いんだけどな。 「そうね・・・。 」 ピンポーン 「おい、誰か来たぞ。 」 「私見てくるわ。 インターホン直接だからマンション内の人かもしれないし・・・。 」 「おう、いってら。 」 そして雪ノ下は玄関の方に向かっていった。 俺はTVのチャンネルを変えて良さそうな番組を探す。 そんなことしていると玄関から話し声が聞こえてきた。 割と声は大きい。 夜だぞ・・・。 あんまり大きな声・・・と思ったらそれはどこか聞き覚えのある声だった。 誰の声だ?と思い出していたら声の主が部屋にやってきた。 「あ、ヒッキー!メールの返事してよ!」 俺はいったい何がなんだかわからなかった。 なんでここに由比ヶ浜がいるんだよ・・・。 02 ID:vITYfTBZ0 「え、なに?なんでお前ここにいるの?オートロックは?」 「ゆきのんから番号教えてもらってたし。 」 「八幡と付き合う前にあまりにしつこく聞いてくるから教えたのよ・・・。 」 雪ノ下は頭を抱えている。 「で、なにしにきたの。 」 「え、ゆきのんの家にお泊りに。 」 ニコニコしながら由比ヶ浜は言う。 「玄関で頑張って止めようとしたのだけれどダメだったわ・・・。 」 雪ノ下はやっぱり頭を抱えている。 何ならさっきより抱えているようにも見える。 「ちょっと、どうすんだよ由比ヶ浜」 俺はヒソヒソ声で雪ノ下に話しかける。 「頑張って家に帰して頂戴・・・。 」 「俺がやるのかよ。 」 「ダメそうだったら目で合図して。 私も加わるから。 」 「わかったよ。 」 雪ノ下から頼まれた以上、やるしかない。 何とかして由比ヶ浜を家に帰すんだ・・・。 「よし、由比ヶ浜。 」 「ん、なになに?」 「帰れ。 」 「やだ。 」 自然な流れで帰れと言ってみたが由比ヶ浜は流されて「うん」と言わなかった。 どうやったらこいつを家に帰せるのだろう。 「由比ヶ浜」 「ん?」 「帰れ。 」 「だから帰らないって!」 「よし、じゃあ俺が帰る。 」 俺が帰るフリをしたら由比ヶ浜も帰るかもしれない。 そう期待を込めて言ってみた。 「え、ヒッキー帰るの?じゃあね。 」 俺の期待は裏切られた。 「いや、やっぱり帰らん。 」 慌てて提案する。 「由比ヶ浜、お前どうやったら帰ってくれるんだ。 」 「えー、私そんなに邪魔?」 「まあ、これからあるからな。 色々・・・。 」 そう、これからあるのだよ。 色々と・・・。 あんなことやこんなことが。 「色々ってなに?」 「色々は色々だ。 で、お前どうやったら帰るの?」 「んー、そうだな・・・。 じゃあ・・・キスして!」 「・・・は?」 「だから、ヒッキーが私にキスしてくれたら帰ってあげる!」 一応雪ノ下を見るとそんなことしたらどうなるかわかってるよな?みたいな眼光で俺のことを見ている。 どうすりゃ良いんだよ・・・。 「いや、それは無理だ。 」 「えー、じゃあ帰れないなー。 」 「他には何かないのか・・・。 」 「えー、じゃあゆきのんと別れて私と付き合うとか?」 「なんでハードル上がってんだよ・・・。 34 ID:vITYfTBZ0 「えー?ダメ?」 「ダメに決まってるだろ!バカかお前は!」 「由比ヶ浜さん、八幡は私の旦那だから。 」 雪ノ下が俺を抱きかかえ割って入ってきた。 「うー・・・ヒッキーは私のー!」 由比ヶ浜は唸った後雪ノ下がいる方とは反対の俺の腕を掴み引っ張ってきた。 「ちょ、引っ張んな!」 「いいえ、八幡は私のよ。 」 雪ノ下も負けじと俺の腕を引っ張る。 「や、やめろお前ら!」 俺は両方向から腕を引っ張られる。 ああ、もうなんでこんなに修羅場なんだよ!俺は痛みと戦いながら心の中で嘆いた。 「ゆきのん離してよ!」 「離すのは由比ヶ浜さんよ・・・!」 お互いに力を強めていく。 もう綱引きの綱状態である。 「も、もう・・・や、やめ・・・」 そろそろ限界かもしれない。 そんな時だった。 「えっ!?」」 「うわっ!?」 二人共滑ったのか俺から手が離れ尻餅をついた。 俺はバランスを崩し後ろに倒れそうになる。 後ろには・・・テーブル。 「うわああああああああああああああ」 俺が叫んだ瞬間。 部屋には鈍い音が響く。 後頭部には強い痛み。 そして薄れいく意識。 「・・・・・・・・・・。 」 「八幡!八幡!しっかりして!」 「ひ、ヒッキー・・・?ヒッキー!!!!」 「頭を打っているから動かしてはダメよ由比ヶ浜さん!」 「ヒッキー!ヒッキー」 遠くの方で二人の声が聞こえる。 ああ、もう嫌だ。 どうしてこうなったんだろう。 こんな修羅場に巻き込まれるだなんて・・・。 誰か助けてくれ。 「俺の彼女とクラスメイトが修羅場すぎる・・・。 38 ID:vITYfTBZ0 完結です。 自己評価では微妙な出来になってしまった。 次回の川崎編はもう少しいい出来になるように頑張ります。 76 ID:L1PDxPDc0 川崎編うp開始しました。

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由比ヶ浜「ヒッキー、どういうことかな?」

俺ガイル ss 修羅場

初投稿です。 なにも勝手がわかりません。 多々間違いを起こすと思うので、ご指摘お願いします。 」 由&雪「どうして平塚先生とデートしたの!?」 平塚「ただのデートではないぞ。 そのあと私の両親に挨拶してな!」 八幡「先生、とんでもない嘘をつかないで下さい。 由比ヶ浜なんか放心状態ですよ」 由比ヶ浜「アイサツ…ケッコン…アイサツ…」 平塚「はっはっ!これはすまんな」 くそ既成事実として使えると思ったのに…) 雪ノ下「由比ヶ浜さん、しっかり!」 由比ヶ浜「…ケッコン…はっ!!」 あたし、いまどうなってた!?」 雪ノ下「知らない方がいいと思うわ。 」 由比ヶ浜「てゆーかヒッキー!! せつめい!!」 八幡「ったく、めんどくせぇな。 合コンで失敗した平塚先生の愚痴を聞か されてたただけだっての。 」 平塚「比企谷、それは言わないでくれ…ぐすん なんでうまくいかないんだろうなぁ…ぐ ずっ…今日はもうかえる…」 ガラガラッ…ピシャン 八幡 ドアの向こうでは肩を落としてトボトボ歩く平塚先生の姿があった。 ほんとにだれかもらってあげてさもなくば俺がもらってしまう。 否、もらわれてしまう。 だれか助けて。 ) 雪ノ下「比企谷くん。 あなた、平塚先生とデートしたのだから、私たちともデートする権利はあるわね?」 八幡「あ、いや、その…」 雪ノ下「あるわね?」ニコッ 八幡 ヤバイ、逆らったらやられる。 ) 八幡「はい。 」 由比ヶ浜「じゃあ明日、あたしとデートしようよ!」 雪ノ下「いえ。 明日は私よ。 」 由比ヶ浜「あーたーしー!!」 雪ノ下「このままではらちが明かないので、じゃんけんにしましょう。 」 雪&由「じゃーんけーんポイ!」 雪ノ下グー 由比ヶ浜チョキ 雪ノ下「やったわ!明日は私よ!!」 雪ノ下「はっ!!別に、あなたといくのがうれしいわけではなくて、じゃんけんに勝ったからうれしいのよ。 勘違いしないでちょうだい。 船橋の。 」 雪ノ下「では、そこへいきましょう。 」 ガタンゴトン、ガタンゴトン 南船橋ー南船橋ー 雪ノ下「着いたわね。 」 八幡「おい雪ノ下、この歩道橋大丈夫か?」 雪ノ下「馬鹿にしないで頂戴。 このくらいの階段くらい、簡単に上れるわ。 」 カン、カン、カン 雪ノ下「ゼーゼー、ハーハー。 ひきぇがやくん、もう少しゆっくり歩けないのかしら?」 八幡「だから言ったのによー。 ハァー。 ゆっくり歩いてやるから少しぐらいがんばれよ…」 雪ノ下「やっと着いたわね。 」 八幡「途中で2回も休憩するとは思わなかったぜ。 」 雪ノ下「放っておいてちょうだい!」 八幡「じゃあ、どこにいきたい?」 雪ノ下「あなたが決めてもらって構わないわ。 」 八幡「じゃあ、服でも見るか?」 雪ノ下「ええ。 じゃあこれにするわ。 あなたが選んでくれたのだし。 」 八幡「ほんとにいいのか?それで、 俺、センスないっていつも小町に言われてるからな。 」 雪ノ下「…なんでそんなに堂々としているのよ…」 八幡「まあ、それでいいなら早く買ってこいよ。 」 雪ノ下「ええ。 」 戸部「あれ?ヒキタニくんじゃね?」 一色「あっ!ほんとだ。 先輩じゃないですか! 会えて嬉しいです!」 八幡「はいはい。 あざといあざとい。 」 一色「先輩、いつも冷たいですね。 」ハァー… 八幡 というかこれヤバイんじゃね? いまこいつらに雪ノ下を見られたら学校で広められ、変な噂がたってしまう。 ) 雪ノ下「終わったわよ。 」 一色「えー!雪ノ下先輩じゃないですか! こんなところで先輩となにやってるんですか?」 雪ノ下「いま八幡とデート中なのよ。 邪魔しないで頂戴。 」 雪ノ下「とにかくそういうことなのよ。 それでは失礼するわ。 」 八幡 そのあと、雪ノ下と一緒にウィンドウショッピングをして楽しんだ。 ) 八幡「ほんとに送らなくていいのか?」 雪ノ下「ええ。 送り狼にやられても困るのよ。 」 由比ヶ浜「なんで?」 雪ノ下「八幡はもう、私の彼氏だからよ。 」 八幡「いつおれはお前の彼氏になったんだ!」 雪ノ下「だってあなた、別れ際に愛してるっていったじゃない。 」 由比ヶ浜「ヒッキー?」ゴゴゴゴゴ 八幡「そんなこと言ったような…言ってないような…」 雪ノ下「いいえ。 言ったわ。 私聞いたもの。 」 由比ヶ浜「ていうか、愛してるって言ったとしても彼氏になったわけではないよね?」 雪ノ下「それは…」 由比ヶ浜「ということで、日曜日にデートしようね!」 八幡「ハァー、分かったよ…」 由比ヶ浜「やったー!」 日曜日 由比ヶ浜「遅れてごめーん!」タッタッタ 八幡「いや、別に待ってねーからいいけど…」 由比ヶ浜「ほんとゴメン!」 八幡「いや、だからいいって…」 由比ヶ浜「そういえばヒッキー、学校でゆきのんとヒッキーのこと噂になってたよ。 」 八幡「マジかよ。 道理でいつもより人に見られてる感じがしたのか。 平塚先生にも睨まれたし。 」 由比ヶ浜「ははは。 大変だね。 今回はそうならないようにしn」 ?「あれー?結衣じゃん」 由比ヶ浜「!? 優美子!?」 三浦「それにとなりにいるのは…ひ…ひき…ヒキオ?」 八幡(いやいや!なんでそうなるんだよ!) 「はい。 」 三浦「いや、なんか固くね?」 八幡(相手がトップカーストの人間だからな、 それはそうなる。 ) 三浦「いや、何か言えし。 」 由比ヶ浜「と、ところで優美子はなにしてんの?」 三浦「海老名と待ち合わせ。 そっちは?」 由比ヶ浜「あの…ええっと…」 三浦「あー、デートね、じゃああーし邪魔しないからー!じゃ!」 由比ヶ浜「え?どういうこと?」 三浦「ヒキオー!結衣泣かせたら承知しないかんねー!」 八幡 絶対勘違いされた。 そんなんじゃないんだからねっ!) 由比ヶ浜「まあ、早くいこ!ヒッキー。 」 八幡「ん。 」 パセラ 由比ヶ浜「ハニトー美味しいね!ヒッキー!」 八幡「ほとんど砂糖じゃねーか。 まあ不味くはないが。 」 由比ヶ浜「ほんと、ヒッキーは捻デレさんだなぁ。 」 八幡「こら、変な造語つくってんじゃねーよ。 」 由比ヶ浜「まあまあ、早く食べて。 」 八幡「ハァー。 あいあい。 」 由比ヶ浜「んじゃあご飯時だし、サイゼでもいこう!」 八幡「なんでお前はそんな元気なんだ?」 由比ヶ浜「ん?」 八幡「いや、なんでもない。 」 サイゼリア 由比ヶ浜「じゃあタラコソースシシリー風で。 」 八幡「ミラノ風ドリア。 」 店員「はい。 かしこまりました。 」 由比ヶ浜「ヒッキーは好きな人はいないの?」 八幡「え?」.

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