腎臓病 発熱。 急性腎盂腎炎(きゅうせいじんうじんえん)とは

腎機能が低下しているときの日常生活

腎臓病 発熱

人間の臓器の図は良く見ますが、考えてみれば私達の身体は立体です。 なので、意外な所に意外な臓器がある場合も多々あります。 腎臓もその一つで、二つある事や尿を作る働きをしている事は分かっているのですが、意外と場所がはっきりしないなという方もいらっしゃるかと思います。 腎臓は思っている以上に背中側にあります。 そのため、腎臓が痛い事に気が付かず、腰痛や背中の痛みと勘違いしてしまう危険性が非常に高いと言えるでしょう。 腎臓の場所や痛みの特徴、病気の可能性などについてまとめました。 また病気が発生している時に同時に発生する症状などについても紹介しますので腎臓の病気の初期症状などについて知って、すぐに病気に気付ける様にしておきましょう。 この記事の目次• 腎臓とは そもそも腎臓とはどんな働きをしていてどのあたりにあるのか再確認してみましょう。 腎臓の事について知ることで、病気が発生した時にどの様な症状や問題が発生するのかについても、なんとなく理解るようになるでしょう。 症状や腎臓に悪影響を及ぼす行動などについても検討が付くように、まずは腎臓の働きなどについて学習していきましょう。 腎臓の働き 腎臓は、握りこぶしくらいの大きさで豆のような形の臓器です。 腰のあたりに左右2個存在しており、ここで血液中のいらないものを濾過していらないものを尿として排出しています。 一つ150gと小さな臓器ですが、様々な働きをもった臓器です。 前述の通り、尿を作る働きはよく知られていますが、そのほかにも• 塩分と水分の排出をコントロールし、血圧を整える• 血液を作る細胞に対して指令を出すホルモンを分泌する• 体液の量、イオンのバランスを調整する• カルシウムを吸収するために必要なビタミンを作る といった働きを持っており、血液や骨など様々なものに密接に関わっています。 腎臓には一分間に200mlの血液が流れ込み、これを濾過しています。 一日に濾過する量は1400リットルとも言われており、大体ドラム缶7つ分を漉している事になります。 その割に腎臓の血管は非常に細い作りになっており、血管が異常をきたす事も多いようです。 また、再生が不可能な臓器である事もあり、特に気を配るべき臓器です。 腎臓は一つでも生命維持には問題ない 腎臓は二つある臓器ですので、もしその内の一つを移植したり、病気で除去してしまう事になっても、生命の維持には問題なく、今まで通りに生きていくことが出来ます。 しかし、若干の生活上の制限がかかってしまうという事はあります。 例えば塩分制限を設けなくてはいけないことや、激しいマラソンなどの運動や過度な負担のかかる運動ができなくなってしまう事になります。 当然腎臓が一つになってしまうと片方の腎臓だけで血液を濾過しなくては行けないので、それだけ負担は大きくなります。 ですので老化にともなう腎臓の機能低下などの問題に関しても影響は大きくなります。 ですので、上記の制限を設けて出来るだけ長期間活動できるように機能を維持していく補助的な活動を続けていかなくてはいけません。 また、妊娠などを控えている女性の場合には早めの出産が推奨されます。 しかし負担が増えることは間違いありません。 しっかり産婦人科と泌尿器科などの専門家の意見を聞いて相談して目的を達成していきましょう。 腎臓は病気や外傷が原因で片方を失ってしまう事もありますが、元々先天的に一つしか持っていない人も存在します。 50歳まで健康体で、50歳以降に始めて検査で発覚する人もいらっしゃいます。 腎臓の位置 脇腹や背中、腰の痛みがあるなと思っていたら、実は腎臓が痛かったといったケースがあります。 腎臓は、横隔膜の下の背中側に存在します。 手を後ろに回し、脇腹と背骨の中間あたりにあり、腰が痛いときにとんとん叩くあたりにあると考えるとわかりやすいかと思います。 元々腎臓などの臓器には痛覚が存在していないので、痛みを感じるのはその周囲までに炎症が広がった場合に腹膜などが痛みを感じているものでもあります。 位置的にはちょうど腰辺りに痛みが発生しますので腰痛と間違いやすいでしょう。 腎臓に痛みが出る病気と治療 腎臓の痛みは、腎臓が腫れて腎皮膜が引っ張られる事によるもの、腎臓の炎症、腎臓が移動する事などにより起こります。 以下に代表的なものについてまとめました。 発生している症状から、どの病気の可能性が高いかを診断してみましょう。 尿管結石(尿路結石) 腎臓から尿が運ばれる経路に結石が出来ると、尿がうまく排出できなくなるため腎臓内に溜まってしまいます。 この事により腎盂(腎臓と尿管の接続部)の内圧が高くなって腎臓が引き延ばされて痛みが生じます。 腎盂の内圧が高くなる事を水腎症と呼びます。 尿管結石の原因は血液中のカルシウム濃度が高い事や、動物性蛋白質の採り過ぎによるシュウ酸、尿酸の増加が考えられます。 一般的に、尿管に結石がある場合には非常に強い痛みが出るのに対して、腎臓の中に石がある場合は自覚症状があまりないと言われています。 尿路結石が発生している場合に出る症状としては、突然発生する腰付近の激痛、吐き気、嘔吐、血尿、排尿痛などがあります。 特に男性に発生しやすい症状となります。 しかし、無自覚なことも多いので注意が必要です。 発生原因となる動物性タンパク質や甘いもののとり過ぎ、過度な飲酒、塩分のとり過ぎなどが危惧される場合に発生する確率が高いと言えるでしょう。 詳しくは、を読んでおきましょう。 大きくなるまで気が付かない事も多いので、尿の状態がおかしい場合には注意しましょう。 尿管狭窄 尿管狭窄はその名の通り尿道が狭くなって排尿の障害を起こす病気です。 先天性のものと後天性のものがあり、後天性の場合は何らかの外傷(骨盤の骨折や打撲など)によって尿道に傷ができ、これが治る過程で組織の瘢痕を生じ、尿管が狭くなったというケースが多く見られます。 尿管狭窄によって腎臓に痛みが起こる仕組みは尿管結石の場合と同様に水腎症によるものです。 狭窄部の切除やバルーンによる拡張によって治療します。 尿管狭窄は発生する確率も非常に低く、形成術などを手術で行う場合は非常に難しい治療になります。 腕の良い医師を探して治療を行ってもらうことをおすすめします。 尿管腫瘍 尿管に腫瘍ができるもので、多くはがんであると考えられます。 尿路の閉塞によってを起こし腎臓に痛みが生じます。 結石の場合と異なり、軽度の痛みがあるとされており、肉眼でわかる血尿を伴う事が多く診られます。 腎臓がん 腎臓にがんが出来ても、初めはほとんど気が付きません。 がんがある程度大きくなって初めていろいろな症状が出るので、何かしら自覚症状が出た場合はすぐに病院で診察を受けるべきといえます。 腎臓がんによって引き起こされる腎臓の痛みは、これまでと同様水腎症によるものです。 がんによって尿管などが塞がり、腎臓の圧力が高まって痛みを生じます。 また、血尿を伴い、がんが大きくなった場合には触った時にぐりぐりとしたしこりが確認出来る事もあります。 また、進行すると血圧の上昇や高カルシウム血症などの症状が現れる事があります。 腎臓のう胞 腎臓のう胞は、腎臓にできる水ぶくれの事を指します。 水ぶくれ自体は身体に悪い影響を及ぼす事はないのですが、ここから腫瘍に変化したり、あまりにも大きくて周りを圧迫する場合があるため、大きい場合は治療を行います。 水ぶくれの圧迫による水腎症によって痛みを生じます。 腎梗塞 腎臓の血管が詰まってそこから先が壊死する病気です。 突発的な痛みが特徴で、発熱、嘔吐などを伴い尿量が減少します。 不整脈などの心臓疾患でできた血栓が飛んで来るというケースも多いので、心臓疾患のある方は注意が必要です。 薬物治療や手術によって治療されますが、腎不全を起こしている場合は透析が必要です。 速く治療を開始する事が予後に大きく関わる病気です。 遊走腎 腎臓が下垂する病気です。 腎臓は膜で覆われていますが、この膜を支えている周りの組織が弱いと腎臓を支えきれずに移動してしまうのです。 やせ形の女性に多い病気です。 コルセットなどで固定しながら、筋力の強化を行う事で改善される事が多く、手術で対応する事は極めて稀です。 この病気の場合、腎臓に鈍痛を感じるといった症状が出て、横になったり座ったりする事で痛みが改善します。 糖尿病 いろいろな症状の原因となるですが、腎臓にも悪影響を及ぼします。 糖は血管を傷つける作用があるため、血液が流れるたびに血管は傷ついてしまい、修復の過程でどんどん硬くなってしまいます。 前述の通り、腎臓の血管は非常に細いためダメージを受けやすく、このことによって濾過の機能が壊れてしまいます。 さらに、糖分を含んだ尿による感染が起こると、菌が尿管を通じて腎臓に入り込んで状態の悪化を招く事があります。 詳しくは、の記事を参考にしてください。 痛み以外に現れる症状について 腎臓が痛いのか背中が痛いのか、簡単に判断するのは難しいですが、以下のような症状が合わせて出た時には腎臓の病気による機能低下を疑う必要があります。 一時的では無く、継続的に発生している場合や、徐々に症状が重くなっていく場合には注意してください。 トイレが近い 腎臓での炎症や機能低下が発生する事で、尿が小出しにでてきて頻尿になります。 1回に出る尿の量は少ないですがトイレに行く回数が増えてすぐにトイレに行きたくなります。 1日に3〜10回程度の回数であれば正常と判断できます。 10回を超えて1日にトイレに行っている場合は一度泌尿器科などでの検査をしたほうが良いでしょう。 腎臓の病気でなくても膀胱炎や糖尿病などの別の病気の可能性も考えられます。 手足がむくむ これは腎臓の機能が低下していることで、体の四肢などに不純物が蓄積してしまい、全身がむくみやすくなってしまう問題です。 著しくむくみが発生している状態は、状態がかなり悪化している事も危惧されます。 腎不全から慢性腎不全、腎梗塞などの問題が発生し、手遅れになると、人工透析をしないと命に関わる事もあります。 顔、腕、足、などに原因不明のむくみが長期的に発生している場合は一度精密な検査をしてみると良いでしょう。 貧血、立ちくらみ 腎臓の病気や機能の低下から発生する腎性貧血があります。 腎臓の機能低下からエリスロポエチンというホルモンの分泌が低下してしまう事で発生する貧血のことを腎性貧血と言います。 通常の貧血の場合には鉄分の補給をすることで症状は緩和されますが、腎性貧血の場合にはそれでは解決されません。 尿毒症から血液内の栄養分も低下してしまって栄養不足からの健康被害なども発生します。 これが腎臓の機能低下から来る貧血です。 疲れやすい・息切れ 腎臓の機能低下と、体力がなくなることとは何の関係も無いように感じますが、血液内の酸素を供給しているヘモグロビンの量や栄養量が減少することでエネルギー不足に陥ってしまい、疲労を感じやすくなるという関係性があります。 また、腎臓の病気を発生させる人は、高い塩分の食事や動物性蛋白質を過剰に摂取しているなどの関係で糖尿病にもかかりやすく、体型もだらしなくメタボになっている男性が多いという特徴があります。 ですので、この関係性からも疲れやすい、息切れがしやすいという問題が発生しやすいでしょう。 特に腎不全ほどに腎機能が低下している人の場合には非常に体力の低下を感じるでしょう。 しかしこの症状には人によっては個人差が大きくありますので、あまり疲労を感じない人もいらっしゃいますし、まだまだ現役で肉体労働をしているという人も存在します。 人工透析や慢性腎不全などの問題を抱えている人は出来るだけ激しい運動などは避けて体を労ってあげましょう。 腎臓を健康に保つには 健康な腎臓を保っておく事は、病気を防ぐだけでなく、何か病気を発症してしまった際に起こる腎臓の機能低下を防ぐ事にもつながります。 腎臓の機能を保つために行うべき対処法について紹介します。 以下の方法を取り入れて、病気につながらないように、また重度の症状に発展させないように対策して行きましょう。 蛋白質をとる 蛋白質は必須の栄養素なので、腎臓のためにも適量摂取する事が大切です。 牛や豚といった重めの肉よりも、鶏、魚などを選ぶと腎臓に負担をかけずに蛋白質を採る事ができます。 過剰に摂取することは腎臓の機能が低下している場合、タンパク尿が発生したりする原因となります。 ですので適度にバランスよく食事を摂取して血液の栄養バランスを整えていきましょう。 塩分を控える 塩分を多く採ると、血圧の浸透圧が上がり、腎臓の濾過機能がフル稼働しなければならなくなります。 この状態が長く続くと腎臓は段々と疲れてしまって病気の原因となるのです。 水分などを十分摂取することも重要です。 もし塩分の濃いめの食事を取った場合はしっかり水分などを摂取して濃度が濃くならない様に対策していくと良いでしょう。 ストレス ストレスと腎臓、どう関わっているのかピンと来ませんが、ストレスは血流を低下させるため、当然腎臓にとってもよくありません。 ストレスによって引き起こされる血圧・ホルモンの変化は腎臓の血管を硬化させてしまいます。 できるだけストレスを溜めないよう、規則正しく生活するようにしましょう。 早期発見 腎臓の病気の中には、遺伝が関係するものがあります。 ご家族に腎臓の病気を持つ方がいらっしゃる場合は特に気をつけるべきでしょう。 ちょっとした尿の色の変化などでも腎臓の状態が分かります。 おかしい所があったらすぐ病院に行きましょう。 また、高血圧と腎臓の病気の間にも関連があります。 高血圧によって腎臓が病気になるパターン・腎臓が悪くて血圧が上がるパターンの両面があるので、血圧が高めの方は気をつけましょう。

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腎臓病とは

腎臓病 発熱

[どんな病気か] 尿道(にょうどう)からさかのぼるようにして膀胱(ぼうこう)に入った細菌が、膀胱から尿管(にょうかん)に逆流した尿によってにまで運ばれ、腎盂や腎杯(じんぱい)、さらに腎実質(じんじっしつ)に感染をおこす病気です。 まれに、からだのほかの感染部位から血液やリンパ液に入った細菌が、直接腎臓に運ばれておこることもあります。 感染の多くは、片側の腎臓にだけおこりますが、両側のこともあります。 [原因] 感染する細菌は、大腸菌(だいちょうきん)、プロテウス、緑膿菌(りょくのうきん)、クレブシエラ、セラチア、シトロバクターなどのグラム陰性桿菌(いんせいかんきん)といわれるなかまが、ほぼ4分の3を占めます。 残りは、ブドウ球菌や腸球菌(ちょうきゅうきん)などのグラム陽性球菌(ようせいきゅうきん)のなかまが感染したものです(顕微鏡で観察するとき、グラム染色という方法で菌が青く染まるものを陽性といい、赤く染まるものを陰性という)。 若い女性に多くみられる、(ぼうこうえん)にともなっておこる急性は、ほとんどが大腸菌によるものです。 感染する経路として、もっとも多いのは、膀胱炎をおこした細菌が、なんらかの原因で尿管をさかのぼって腎臓に達する感染(尿路上行性感染(にょうろじょうこうせいかんせん))です。 尿の流れを悪くする尿路の病気(腎盂や尿管の形態異常、腎臓や尿管の結石(けっせき)やがん、尿管・尿道の狭窄(きょうさく)、神経因性膀胱(しんけいいんせいぼうこう)、膀胱尿管逆流(ぼうこうにょうかんぎゃくりゅう)、前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)、前立腺がん)、全身の病気(糖尿病や痛風(つうふう)などの代謝(たいしゃ)疾患、重症疾患など)があると、腎盂腎炎がおこりやすくなります。 また、尿路以外のからだのどこかに化膿(かのう)した病巣(びょうそう)があって、そこから菌が血液中に入り、腎臓に運ばれることもあります(血行性感染(けっこうせいかんせん))。 同様にして、リンパ管に入って、腎臓に運ばれることもあります(リンパ行感染(こうかんせん))。 こうした感染は全身が弱ったときにおこりますが、こういう場合、原因となる細菌は、おもにブドウ球菌をはじめとするグラム陽性球菌です。 局所の症状としては、腎臓のあたりの痛み、腰痛(ようつう)があり、また頻繁(ひんぱん)に尿意を感じたり、残尿感、排尿時の痛みなど(膀胱炎症状)をともなうことがよくあります。 子どもでは、こうした局所症状よりは、発熱、ひきつけ、食欲不振、嘔吐などの全身症状が主体となります。 またお年寄りでは、反対に全身症状が現われにくく、高熱が出ないこともありますので、注意が必要です。 [検査と診断] まず、問診(もんしん)で熱の状態が聞かれます。 グラフにかくと、夕方から夜にかけて熱が上がり、朝いったん下がりますが、また夕方に上がるような曲線(熱型)になるのが特徴です。 触診(しょくしん)では、膀胱炎症状や腎臓部を押したときの痛みがないかを確かめます。 尿を検査して、細菌、たんぱく質などが含まれていないか確認します。 また、血液をとって、白血球(はっけっきゅう)の数や腎臓の状態を示すいろいろな物質を調べます。 そして、治療によって発熱などの症状がおさまったら、原因となるような尿路の通過障害がないか確かめるため、静脈性腎盂造影(じょうみゃくせいじんうぞうえい)(造影剤を静脈に注射して、腎臓から尿路に尿にまじって出てきたところをX線撮影する検査)を行ないます。 また、膀胱尿管逆流(「」)が疑われる場合は、膀胱造影を行なって、膀胱内の尿が尿管に逆流していないかをみます。 [治療] 安静と、抗生物質の使用などによる化学療法が基本です。 できるだけ安静を心がけ、ゆっくり休むことが必要です。 そのため多くの場合、入院が必要になります。 水分をなるべく多くとって、尿の量を増やすようにします。 吐(は)き気(け)などがあって水分がとりにくい場合は、点滴をします。 また、抗生物質の注射などによる化学療法も同時に行ないます。 尿路の通過障害、尿路の形態異常がなければ、こうした治療で、数日すれば、熱が下がってきます。 症状がおさまり、食事がとれるようになったら、内服剤にきりかえて、さらに1~2週間、治療を続けます。 このようなことから、入院期間は2週間程度になるのがふつうです。 症状がおさまった状態で、静脈性腎盂造影や膀胱造影を行ない、尿路に異常が見つかったら、その治療が必要となります。 子どもやお年寄りの急性腎盂腎炎では、炎症をおこしやすいなんらかの誘因が隠れていることがよくありますので、一度はこのような検査を受けておくとよいでしょう。 とくに、何回も再発する場合は、泌尿器科医(ひにょうきかい)に相談して、その原因を調べなければなりません。 また、この病気は、いったん治ったと思ったものが再発したり、おさまった炎症が再燃したりすることがありますので、医師の指示にしたがって、少なくとも2~3か月は通院して、尿の検査を続けるなどして、経過をみることが必要です。 尿路に異常がなければ、急性腎盂腎炎が治った後の経過はきわめてよく、腎臓の機能の低下といった後遺症を残すことはほとんどありません。 出典 家庭医学館について の解説 どんな病気か 腎盂や腎臓そのもの(腎実質)に細菌が感染して急激に起こる病気です。 先天性にがある乳幼児、既婚の女性、 ぜんりつせんひだいしょう などによる尿通過障害のある高齢者などに起こりやすい病気です。 初期治療が遅れるとに移行したり、 はいけつしょう を起こして生命が危険になることもあります。 原因は何か 腎盂や腎実質に感染を起こす経路として尿路上行性感染、血行性感染、リンパ行性感染などがあります。 尿路上行性感染とは、などの感染を起こしている細菌が何らかの原因で尿管を上行して腎盂に達するもので、その原因として腎盂・尿管の形態異常、、腎盂・尿管の悪性腫瘍、、 しんけいいんせいぼうこう 、などがあります。 血行性感染は、他の臓器に感染源があり、そこから細菌が血液によって腎臓まで運ばれて感染を起こすものです。 リンパ行性感染は、リンパ管を通って細菌が運ばれてくるものをいいます。 感染する細菌は大腸菌が多いのですが、その他の菌の場合も少なくありません。 また1種類の細菌だけでなく、2種類以上の細菌が同時に感染している混合感染のこともあります。 検査と診断 前記の症状に加えて、病巣のある側の背中を叩いた時に痛み( 脊柱肋骨 せきちゅうろっこつ 角部 叩打 こうだ 痛)があったり、尿検査で白血球や細菌が認められたり、また血液検査で白血球の増加、 赤沈 せきちん の亢進、CRP C反応性蛋白 の陽性が認められれば、急性腎盂腎炎と診断されます。 尿路の異常や通過障害を調べるため、静脈性腎盂造影や膀胱造影などの検査を行います。 区別すべき疾患としては、、急性炎症を認める腎炎(ANCA関連腎炎)などがあげられます。 治療の方法 できるだけ安静を心がけ、水分を多くとるようにします。 薬は抗生剤を投与しますが、細菌の種類によって効く抗生剤の種類も違うので、尿の培養検査で細菌の種類と抗生剤の感受性を調べる必要があります。 また、高熱が原因で脱水症状がある時は点滴が必要となります。 基礎疾患の有無にもよりますが、通常は1週間程度で軽快します。 完全に治すことが重要で、自己判断で抗生剤の服用をやめたりすると慢性化のおそれがあるので、内服は確実に行うようにします。 病気に気づいたらどうする 前述の症状がある時は、ただちに子どもは小児科、大人は内科を受診します。 適切な抗生剤による治療が必要です。 軽い場合は外来で治療できますが、全身状態が悪い場合は入院治療が必要です。 井尾 浩章 どんな感染症か 大腸菌など、主に大腸からの細菌が尿道口から侵入し、膀胱から腎盂にまで上行して炎症を引き起こす細菌感染症です。 20~40代の女性に好発します。 女性の急性腎盂腎炎の多くは、感染の原因となる尿路の病気(尿路基礎疾患:尿の流れに障害を起こす病気)を合併していることはありません。 しかし、繰り返し再発する人や男性の場合は、尿路基礎疾患が原因となっていることが強く疑われます。 主な尿路基礎疾患としては、、尿路腫瘍、尿路奇形(とくに膀胱尿管逆流症)などが考えられます。 症状の現れ方 主な症状は、 悪寒 おかん (寒気)、 戦慄 せんりつ (震え)、発熱、腰背部痛などで、急激に症状が現れます。 感染して発症した腎臓の部位(肋骨下方の右あるいは左側腹部)を軽く叩くだけで痛みを訴えるのが特徴です。 排尿痛や 頻尿 ひんにょう などの症状が先行する場合もあり、また、尿の混濁が肉眼でわかることもあります。 吐き気や嘔吐などの消化器症状を伴うこともまれではありません。 検査と診断 尿路感染症の診断には、尿検査が必須になります。 まず、顕微鏡で尿中の白血球と細菌の存在を確認します。 白血球が一定数以上認められると、尿路感染症が強く疑われます。 加えて、発熱や腰背部痛などの特徴的な症状を伴っていれば急性腎盂腎炎と診断されます。 また、細菌の種類と量を検索するために尿の細菌培養検査を、併せて各種抗菌薬の感受性(効き目)検査を行います。 培養の結果が出るまでには数日かかりますが、治療に有用な情報となります。 再発した場合は、尿路感染症の原因となった病気の有無を調べる必要があります。 超音波や放射線などを使用する腹部の画像検査は有用な検査法のひとつです。 治療の方法 原因は細菌感染であるため、治療は抗菌薬の服用が中心になります。 比較的全身状態がよい軽症の場合は、適切な抗菌薬治療で症状はすみやかに改善します。 治療の期間は通常1~2週間で、治療を終了したあと、再発の有無を確認するために一定期間(約1~2週間)をおいて尿検査を行います。 治療中は安静と十分な水分補給が必要です。 症状が改善しない場合は入院を考慮します。 発熱の程度が強い、水分や食事が十分に摂取できないなど重症の場合は、入院のうえ抗菌薬の点滴治療を行います。 発熱が治まれば、経口治療に変更可能です。 なお、尿路基礎疾患が見つかった場合は、併せてその治療も必要です。 尿路基礎疾患をそのまま放置すると、腎盂腎炎を繰り返す可能性が高くなります。 腎盂腎炎の治療と同時に治療することもありますが、多くは炎症が治まってから治療を開始します。 病気に気づいたらどうする 急性腎盂腎炎の治療では、適切な抗菌薬の服用が必要です。 放置すると細菌が血液中に侵入し、重症の感染症( はいけつしょう )に移行することもあるので、早めの受診をすすめます。 受診するまではなるべく安静を保ち、十分な水分補給に努めるようにしてください。 公文 裕巳 出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」 六訂版 家庭医学大全科について 世界大百科事典 内の急性腎盂腎炎 の言及.

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急性腎盂腎炎(きゅうせいじんうじんえん)とは

腎臓病 発熱

子どもの腎臓病(小児腎臓病)は多くの場合、学校の検尿で発見されます。 ただし、ほとんどは軽い段階のため、厳しい運動制限や食事制限を行っていく必要はありません。 腎臓病で入院する子どもの病気では、腎炎とが多く、全体の約7割を占めています。 その他は、続発性腎炎、乳児にやや多い尿路感染症があります。 15歳以下の子どもの診察は小児科となります。 小児科の腎臓病の専門医を受診するようにしましょう。 急性腎炎 子どもの急性腎炎は、顔のむくみ、まぶたの腫れ、たんぱく尿・血尿、高血圧などの症状が起こることで気づきます。 症状が重なる場合もあったり、軽い症状の場合もあります。 カゼや扁桃炎にかかると、その原因である溶連菌感染をきっかけに糸球体に炎症が生じます。 溶連菌以外の感染によって急性腎炎が引き起こされることもあります。 小児の急性腎炎は、成人のものと比べて治りやすいといわれています。 特効薬というものはありませんが、安静にして食事療法を続けると6ヶ月から1年で治ります。 ただし、まれに慢性腎炎に進行することがあります。 慢性腎炎 子どもの慢性腎炎は、血尿やたんぱく尿が1年以上続いて、腎生検で組織を調べた結果、病変が確認されると診断されます。 日本ではIgA腎症が多く見られています。 治療はステロイドホルモン剤などを使用していきます。 小児期特発性ネフローゼ症候群 ネフローゼ症候群とは、血液中のたんぱく質が糸球体の血管壁から尿に大量にもれるために、血中のたんぱく質濃度が低下し、コレステロール値が上昇する病気をいいます。 成人のネフローゼ症候群とは、発症のしかた、治療過程などでかなり異なっており、治癒率も小児のほうが圧倒的によいとされます。 治療では、水分・塩分を制限していき、食事療法が行われます。 薬物療法では、ステロイドホルモンの効果が高く、免疫抑制薬を使用する場合もあります。 尿路感染症(腎盂炎) 尿道や膀胱から大腸菌、緑膿菌などが腎臓の腎盂に侵入して炎症を起こす病気です。 乳児期の腎尿路疾患でもっとも多いのが尿路感染症です。 発熱、吐き気・嘔吐、ひきつけなどの症状があらわれます。 治療は、抗生物質の投与を行い、入院して安静に過ごします。 腎不全 子どもでも腎臓病が重症化すると腎不全となる場合があり、人工透析か腎移植しか治療法はなくなります。 子どもにとって負担の少ない腎移植が望ましいのですが、すぐに移植を受けることが難しい場合は、人工透析を行うしか方法はありません。 人工透析の場合、学校でも生活できるようにCAPD(持続外来腹膜透析)が選ばれます。 透析液が入ったバッグを交換すれば簡単に透析できるため、学校の昼休みに保健室で透析液の交換をしている子どももいます。 透析液は4〜8時間ごとに交換していきます。 学校で人工透析をスムーズに行うには、主治医、学校、子どもの保護者が連携して取り組んでいく体制が必要です。 スポンサードリンク.

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