イレギュラー ひとりじゃない。 おかげで気持ちがラクになりました: 素晴らしき人生☆

だから、あなたも生きぬいて

イレギュラー ひとりじゃない

群馬の就活情報 ぐんまシューカツnet 就活をうまく乗り切るコツは ひとりにならないこと 新型コロナウィルスの感染拡大により、今年の就活が一変してしまいました。 何もなければ昨年に引き続き学生優位の売り手市場が続き、1人でいくつも内定を手にする人がたくさんいたでしょう。 突然状況が変わってしまい、採用計画を見直す企業も出てきました。 2008年のリーマンショック以降以来の就職氷河期が訪れるとも言われています。 「内定取り消し」のニュースを見て、不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。 しかし、嘆いている間はありません。 WEB説明会や面接が着々と行われています。 「説明会見逃した!」 「状況の変化について行けない!」 ……そんな声が聞こえてきます。 どんどん更新されていく情報を追っていくのは本当に大変です。 だからこそ、就活はひとりではいけないのです。 友達でもいいですし、SNSのつながりでもいいでしょう。 とにかく情報交換できる仲間を作りましょう。 だれにも相談せずに就活を進めると、情報に乗り遅れたり、考えがひとりよがりになったりします。 こんな時だからこそ、「同士」と支え合うことが大事です。 友達がいなければキャリアセンターの先生がいます。 家族のアドバイスも励みになります。 今年の就活は、イレギュラー中のイレギュラーとして語り継がれるでしょう。 将来、「就活は大変だったけどいい仕事に巡り合えた」と笑えるよう、今一つひとつ乗り越えていきましょう。 あなたを必要としている場所は必ずあります。 ガンバレ! 就活生!.

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ロックマンゼロ3名(迷)台詞集 ゼロ編

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生長開花(後編) スパイク・ローズレッドの変異過程 「エリーナさん、ボクをここに置いてくれる? もう狙われるのはイヤなんだ。 お願い、ボクを守ってよ」 思い切って、ローズレッドは甘えてみた。 この人のよさそうな彼女が頼みごとを断るわけがない。 そう踏み切っていた。 彼は意外とちゃっかりと、計算高いところがあるらしい。 実際、彼女は頼みごとを断れない性格だった。 ローズレッドの願いを聞き入れ、この教会に彼を置くことにする。 ローズレッドは喜んだ。 これで自分らしい薔薇色の人生を送ることができる。 しかし、世の中そうも甘くもなく、彼の喜びは半分糠喜びに終わってしまった。 エリーナは彼に話しかける。 「それじゃあ、私についてきて。 みんなにあなたを紹介したいから」 みんな!? 特別なのは、彼だけではなかったらしい。 外に出て、少し歩くと小さな建物が目前に見えた。 エリーナは建物の中に入り、ローズレッドも彼女に続いた。 ドアを開けると、どわっ、と声が沸いてきた。 中には、人間の子供たちが沢山いる。 10人くらいだろうか。 子供たちは一斉にエリーナとローズレッドに注目した。 エリーナはローズレッドをちらっと見やり、子供たちに紹介する。 「彼が新しいお友達、スパイク・ローズレッドくんです。 仲良くしてあげてね。 ほら、あなたもちゃんとご挨拶!」 エリーナに突付かれて、ローズレッドは赤面しながら挨拶する。 「よ、よろしく……」 彼は人間と出会うのは初めてだ。 レプリロイドとでさえも、ほとんど会話をしたことがない。 そのため、彼は人見知りが激しかった。 一方、人間の子供たちは、見かけないレプリロイドをじっと観察している。 「へえー、子供のレプリロイドって初めて見た。 なかなかカッコいいじゃん」 「でも、こいつの名前、どこかで聞いたことないか? 確かイレギュラーハンターの間で賞金首にかけられている……」 「思い出した! こいつ、スパイク・ローズレッドだ! 突然変異のイレギュラーだって話題になってたじゃん!」 「げっ、イレギュラー!? こいつ、故障してんの!?」 「恐いなぁ。 襲いかかったりしないよね?」 イレギュラー、イレギュラー、イレギュラー。 冷たい響きが彼の心に、深く鋭く突き刺さる。 その場から逃げ出したい気分になった。 そのとき、エリーナが急に彼を抱き上げた。 思わぬ彼女の行動に、ローズレッドは慌てふためく。 彼女は凛とした顔つきで子供たちに向かって言った。 「ここは誰でも平等である場所よ。 『差別をしてはいけない』、私はこう教えなかった?」 子供たちはエリーナの言葉に押し黙ってしまった。 「あなたたちがここにいるのは、社会から弾き飛ばされちゃったからだよね。 親から見捨てられた子もいれば、虐待から逃げてきた子もいる。 親の顔さえ知らない孤児もいる。 このコだって似たようなものだわ。 社会で生きていくのに困難だからここに来たんですもの」 エリーナは笑顔をローズレッドに向けた。 間近で見ると、彼女は結構美人だ。 ローズレッドはなぜか胸がドキドキした。 思わず顔を彼女から背ける。 「あら? どうしたのかな? ローズくん、こっち向きなさーい」 エリーナはローズレッドの思惑を知ってか知らずか、とにかくからかってやった。 どうやら彼女はショタコンらしい。 それとは別に、ローズレッドは自分の『別名』を彼女から口から出たことに驚いた。 『ローズ』は自分の前身、『ローズレッド』は今の自分。 彼と自分は同じ躰を持ちながら、別人であることも確かなのだ。 彼女は『略称』として彼を呼んだだけかもしれないが、彼にとっては勘に触ることだった。 だが、彼は敢えて黙っておくことにした。 (変異の過程を知ったら、きっと嫌われる。 『イレギュラー』であるのが理由の1つ。 だが、それだけではない。 エリーナの愛情が彼に集中してしまったからだ。 レプリロイドであるせいか、レプリロイドを贔屓してしまう傾向があるらしい。 彼女自身、そのことに気づいてはいるし、気をつけてもいるが、やはり感性が理性より勝ってしまうようだ。 (『平等に』って言ったのに、どうしてもローズくんが気になるのよね。 これじゃあ、シスターとして失格だわ) エリーナは深く溜息を吐いた。 しん、と静まりかえった教会で、彼女はただ1人、神に祈りを捧げる。 (どうか、こんな私を許してください。 そして、いつまでもこの小さな幸せが続きますように……) 夜空の星が1つ、瞬いた。 この祈りが神に届いているかどうかは定かではない。 これはもはや『名言』といっても過言ではないだろう。 悪者役は当然、ローズレッドだ。 彼は反抗もできず、されるがままに痛めつけられている。 ただでさえ、『イレギュラー』の容疑がかかっているのに、人間に反抗しようものなら、即処分されてしまうだろう。 これがレプリロイドの痛いところだった。 エリーナは現場を目の当たりにするや否や、すぐさまこの『危険な遊び』を止めに入った。 「こらっ! ローズくんを苛めるなってあれほど言いませんでした!?」 子供たちは集っている虫が獲物を諦めるように、四方八方にわさわさと逃げ散っていった。 群れがなくなると、ローズレッドの倒れている姿が見えた。 彼はむくっと起き上がり、エリーナの方を向く。 「エリーナさん、ボクは大丈夫だよ。 こう見えても結構強いんだ」 「……。 ごめんね。 やっぱり私がいけないのかしら。 庇えば庇うほど、子供たちの牙はあなたに向けていく。 私、どうすればいいのかしら……」 エリーナは表情を曇らせる。 悪いのは彼女ではないのに、彼女は自分を責めている。 ローズレッドにはひたすら自分が平気なのを演じ続けるしか、彼女を安心させる術がなかった。 「ボクは全然平気だよ。 エリーナさんもボクに構うことはないんだ。 本当に大丈夫だから、エリーナさん、元気を出して!」 「ありがとう……。 ローズくん、とってもいいコだね。 こんなにいいコなのに、どうして『イレギュラー』って呼ばれているのか不思議なくらいよ」 エリーナはローズレッドの頭を優しく撫でた。 蕾がまた一段と、咲きかける。 突然のローズレッドの変化に驚き、彼女は興味を示し始めた。 「『生長』するレプリロイドなんて、珍しいね。 もしあなたが大人になったら、私をお嫁に貰ってくれる? ……なんてね」 彼女は冗談のつもりで言ったのだろう。 彼にもそれが分かっていた。 たとえ成熟しきっていても、彼女と自分とではつり合わない。 彼女は神に仕える『シスター』、自分はレプリロイド殺しの『イレギュラー』なのだから。 彼の仄かな恋心。 それは決して表に芽が出ることはなかった。 深い土の底に種のままに封印される。 孤児院のドアが乱暴に叩かれる。 シスター・エリーナは、機嫌悪そうに扉を開けた。 「静かにしてくださいっ! 子供たちが起きたらどうするんです!?」 「オレたちはそれどころじゃねえんだ。 『イレギュラー』がここに匿われているって聞いた。 そいつをここに出せ!」 訪ね人はイレギュラーハンターだった。 どうやら彼らはローズレッドの情報を聞きつけたらしい。 エリーナはイレギュラーハンターに臆せず、毅然とした態度で挑んだ。 「ここにはそんな悪いコはいません。 帰ってください!」 バタン、と彼女はドアを閉めた。 そしてすぐさま鍵をかけた。 ドアの内側で彼女はローズレッドを静かに呼んだ。 「ローズくん! ローズくん!」 「……エリーナさん、どうしたの?」 ローズレッドは起きていた。 それもそうだ、彼はレプリロイドだ。 エリーナは血相を変えてローズレッドに話しかける。 「イレギュラーハンターがあなたを狙ってきたわ! お願い、押入れの中に隠れて!」 ドンドン、ドンドン、とドアを叩く音が響き渡る。 ハンターたちはまだ諦めていないようだ。 仕方なく彼女は再びドアを開ける。 「もう、しつこいわね。 ここには『イレギュラー』はいないって言ったでしょう?」 「それじゃあほんとにいないかどうか、建物の中を探させてもらおうか」 ハンターたちは、ずかずかと孤児院の中に入っていく。 「ちょ、ちょっと! 不法侵入よ! 勝手に入ってもらっちゃ、困るわ!」 彼女はハンターたちを止めようとする。 彼は上手く隠れることができたかしらと、思いを馳せながら考えていた。 だが、最悪なことに子供たちが起きてしまった。 状況が掴めていない子供たち。 なぜハンターがここにいるのか、彼らには分からない。 ハンターはそこを突いて子供たちに質問してきた。 「ねえキミたち。 植物レプリロイドがどこにいるか知らない? 名前はスパイク・ローズレッドっていうんだけど……」 「えー? ローズレッドぉ? あいつならどっかその辺にいるんじゃないのー?」 「そお? 分かった、ありがとう。 探してみるよ」 これでローズレッドがここにいる確証は持てた。 あの女はやはり嘘をついていたのだ。 ハンターは嬉しそうに口の端を吊り上げ、エリーナに突っかかる。 「イレギュラーに味方するとは、いい度胸してるじゃねえか。 どういうことか分かってるんだろうなぁ? ええ? シスターさんよぉ!!」 すなわち、彼女もイレギュラー認定されてしまうということだ。 しかし彼女は態度を変えない。 「あなたたちは間違っています。 『イレギュラー』だからといって、無慈悲にレプリロイドを壊していいとは限りません」 彼女は彼らに抗議する。 しかし彼らには聞く耳を持たないらしい。 ローズレッドは押入れの中で、彼らの会話を恐る恐る聞いていた。 「あのコなら、きっとあなたたちよりも立派なレプリロイドになってくれます。 だってあのコには人の傷みが分かるんですもの」 彼女はくすくすと笑った。 その笑いが思い出し笑いなのか、彼らを嘲る笑いなのか、それともこの状況下で狂ってしまったのか、誰も理解できる者はいない。 「可哀想にね、あなたたちって」 「黙れ黙れ黙れ!! それ以上言うと撃つぞ!! さあ、出せ! ローズレッドを出すんだ!! そうすればお前だけでも助けてやるぞ!!」 これはもはや、脅迫だ。 子供たちも脅えている。 「エリーナさん、ローズはどこに隠れたの? 教えてあげようよ、エリーナさん! でないとエリーナさんが!」 エリーナさんが殺される!? それはローズレッドには耐えられないことだった。 彼女は命の恩人だ。 しかも自分の密かな想い人だ。 ここで自分を犠牲にして名乗り出れば、彼女の命は助かる。 自分さえ名乗り出れば……。 ローズレッドは勢いよく押入れの扉を開け、ひらりと床に降りてきた。 「ボクはここだ! 出てきたよ! さあ、エリーナさんを放せ!」 「ローズくん! どうして出てきちゃったのよ! 隠れてなきゃダメだって言ったじゃない!」 「へっへっへ。 ついに出てきたか。 愚かな奴だな。 こんなことをしても、お前らの命はすでにないというのに……」 ハンターはバスターをエリーナの後頭部に撃ちつけた。 大きな爆音が部屋中に響き渡る。 エリーナは死んだ。 首のなくなった彼女、意識のなくなった彼女はもうすでにエリーナではない。 ただの人形だ。 ローズレッドはがっくりと膝を落す。 自分が出てくれば、彼女は助ける約束ではなかったのか。 イレギュラーハンターはこんなにも卑劣な奴だったのか。 正義の仮面を被った死神。 偽善者どもめ。 「どうして……エリーナさんを殺した!!」 ハンターたちは卑屈な笑いを浮かべて答える。 「気に入らなかったからさ。 イレギュラーの味方をする奴もまた、イレギュラー。 どの道、イレギュラーは処分される運命にあっただけさ。 さあ坊や、次はお前の番だ。 死ね!」 バスターの光がローズレッドに向けられる。 力が欲しい。 この世の条理を正せる力が。 自分の命を守れる力が。 他人に傷みを教える力が。 彼らに復讐できる力が! 彼は決して孤独ではない。 彼は2人いる。 眠っているもう1人を今ここで呼び覚ますのだ。 『種』を蒔けばもう1人の彼は出てくる。 彼は彼の分身となり、盾となり、攻撃となる。 彼の意識下で誰かが声をかけてくる。 あなたは誰? 敵のバスターが放たれた瞬間、彼の蕾は花開き、完全なる『生長』を遂げた。 喰らったはずだが、彼は平然と立っていた。 ローズレッドの目の前には、ローズレッドが立っていた。 彼は2人いる。 これが『双幻夢』。 しばらくすると、前方に盾となって立っていたローズレッドが蔓草に分解され、消えていった。 ハンターたちは彼の得体の知れぬ能力に、驚きと恐怖を隠しきれずにいる。 頭の花びらを満開に咲かせた青年姿のローズレッド。 これが彼の本来の姿。 真紅の花びらが彼の美しさを一層際立たせる。 彼は成熟した。 力も手に入れた。 右手から棘のロープをしゅるりと取り出し、球状に束ねる。 「あんたたちは許さない。 オレがてめえらをぶっ壊してやるよ。 処分される側の傷みを思い知れ!」 ローズレッドはハンターたちに向けて『スパイクロープ』を投げつけた。 棘のボールは勢いよく回転し、相手のボディを削り取る。 「ぐあぁぁぁ!!」 無残にも鉄くずの破片が飛び散り、ハンターの1人は崩れ落ちた。 「ガンザス!!」 彼らは死んでいった仲間の名前を叫ぶ。 「おのれ!! 貴様、よくもガンザスを!! 絶対許さねえ!!」 何を言ってやがるんだ、こいつらは。 『仲間を悼む気持ち』、そんな感情があるんなら、どうしてそれをエリーナさんやオレに向けようとしない!? 処分される側の気持ちをどうして理解しようとしない!? 「あはははははははははは」 ローズレッドは彼らを嘲笑った。 狂ったように悲しみを抑え、静かな怒りを露にして彼らにぶつける。 「へぇー。 あんたたちにもそういう気持ち、あったんだー。 こいつは可笑しいや。 血も涙もないイレギュラーハンターさんよぉ!!」 彼は再び分身を蒔いた。 残る敵は2人。 2対2で戦えば彼は勝てる。 彼はもう、『ひとり』じゃないのだ。 孤児院の中、子供たちが見ている前で『彼ら』は闘う。 果たして、子供たちの瞳にどのように映っていただろうか。 2人のローズレッドは2人のイレギュラーハンターを前後に挟み、華麗に棘の鞭を振るう。 ビシっという音と共に、鞭がハンターの身体を捕らえ、幾重にも巻きつかれた。 「う、動けない! くそっ、このっ!! イレギュラーハンターがイレギュラーにやられるなんて!」 「もがけばもがくほど、棘がボディに食い込むよ。 もっともオレは、あんたたちを生かすつもりはないけどね」 2人のローズレッドは同時に鞭を強く引く。 すると、それぞれが捕らえていたハンターたちのボディが粉々に砕け散り、胴体が真っ二つに分かれた。 ガシャン、と敵のパーツが床に弾ける音が響く。 ローズレッドは巻尺のようにしゅるしゅると、鞭を右腕の中に仕舞った。 分身は蔓草に解かれ、消えていってしまった。 真夜中の戦闘は終わった。 しかし、彼の心の中には虚無しか残らなかった。 真っ暗闇な森の中へ、彼はその身を委ねさせる。 もう誰とも関わりたくない。 自分さえいればいい。 他の他人はもういらない。 愛も憎しみも悲しみも、もうこれ以上、欲しくない。 ローズレッドは『種』を蒔き、分身を呼び出す。 分身はにこやかにローズレッドに話しかける。 「君はそれで満足なの?」 「もういいんだ。 オレはもう疲れた。 適当に生きて、適当に敵を倒して、適当に楽しみを見つけるよ。 オレは十分強くなった。 脅えて暮らすことはもう、ないんだからさ」 「そう。 君がそう言うなら、僕は君についていくよ。 いざとなったら、僕が君を守ってあげる。 僕はもう1人の君だ。 遠慮することはないよ」 「ああ。 ありがとう、『ローズ』……」.

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[chapter:寝起きと寝付きと寝相] 高校2年も春で終わるという頃。 米屋・三輪・奈良坂・出水の4人は任務のない非番の日を合わせ、三輪の家でお泊まり会をすることになった。 ボーダーの年長者たちから17歳組と呼ばれる4人(辻も入っているが今回は任務が重なり来られなかった)は、仲が良くなんだかんだといつも非番を共に過ごしている。 高校の友人がいないわけではないが、ボーダーとして活動している彼らには一般人には漏らせない情報があまりにもありすぎた。 しかし、彼らもまだ17歳。 やりたいことが多すぎるお年頃。 そしてこの日はそのうちの一つとして存在するお泊まり会をすることになったのだ。 「陽介、あまり買いすぎると三輪に殴られるぞ」 「え、これ買いすぎ?」 「買いすぎだろ・・・・」 上から奈良坂・米屋・出水はスーパーで(主に米屋が)菓子類を買い込んでいた。 友人とのお泊まり会というイベントに参加することがあまりにも少なかった(予定してもイレギュラーゲートや任務のため参加できなかった)ため、とても楽しみにしていたのだ。 それは出水も奈良坂も同じであり、一応止めに入ってはいるものの、いつものようにしっかりと制止していないのがその証拠である。 「三輪ー、失礼しますー」 「秀次、ただいまー」 「おじゃまします」 「あぁ。 いらっしゃ・・・・い?」 三者三様の挨拶で三輪の家に入る三人の手にはたくさんの菓子類やジュースが入った袋が握られている。 今回参加するのは三輪含めた4人。 それに反するお菓子の量はその倍以上。 三輪の目が丸くなるのも仕方のないことだ。 「その袋の量はなんだ」 「食べたかったから」 「槍バカを止めきれなかった」 「みんなで食いたかったから」 「わかりやすい解答をありがとう」 ため息をつく三輪だがいつもであればもう少しきつい言葉を飛ばすのだが、やはり三輪自身楽しみにしていたに違いない。 さて、夜も更けそろそろ寝る準備をはじめた。 [newpage] [chapter:寝相悪いのだあれ?] 布団を用意し始めた4人はそれぞれ寝る場所を決めることになった。 「いいか陽介、お前は一番端だ。 今度夜中に蹴起こしたら撃つぞ」 「いやー・・・奈良坂あの時は本当ごめんって」 「何したんだ槍バカ・・・・」 あまりにも真剣な顔をする奈良坂に米屋も真顔で返し、その光景を見ていた出水は気持ち悪そうに三輪に振る。 三輪隊のことは隊長である三輪に聞くほうが早いのだ。 「寝ている奈良坂を陽介が蹴っ飛ばした」 「は?」 「ちょっと待って、秀次。 それ大きな誤解が生じる!!!」 「正確には、2・3日前にあった深夜の待機任務で隊室のソファーで寝ていた俺をもう一つのソファーで寝ていたはずの陽介が蹴っ飛ばしたということだ」 「槍バカどんな寝方してんだよ・・・」 「ちげーよ!!少し寝相悪いだけだって!」 「「「少しじゃない」」」 「そもそも違うソファーに寝てる奈良坂蹴っ飛ばすとかちょっと公平くん意味わかんない」 「待機任務中にそこまでがっつり寝るなんて透くんちょっと意味わかんない」 「・・・・どうしたんだ二人ともそのキャラ」 「「冗談だ」」 「そ、そうか。 」 「秀次、落ち着いて。 真似しなくていいんだよ?というか秀次はしないで」 「陽介がそういうならやめておこう」 「あら素直」 「槍バカwwwww」 「三輪もww」 [newpage] [chapter:寝起き悪いのだあれ?] 「そういや弾バカは寝起き悪いよな」 「弾バカいうな! つか、寝起き悪くなくね??」 「確かに出水は寝起き悪いな」 「そうか?」 まさか三輪にまで肯定されるとは思っていなかった出水は少し納得いかなそうな顔をして思い返してみるも、そんな記憶はない。 「奈良坂は知らないかもしれないが、陽介は寝起きの出水に逆エビをされていた。 」 「は・・・?」 「やっぱり秀次、言葉足らないwwww」 「ちょっと待て、そんなことしてないだろ」 「されましたwwww俺wwされたwww」 「はぁ!?」 「陽介、笑ってないで説明しろ」 「米屋了解っと。 12月に行った修学旅行で俺と秀次と出水は同じ部屋だったんだけど、いつまで経っても弾バカちゃん起きてこないから秀次に起こせって言われて起こしたわけ。 そうしたら、リモコンすぱーんって投げられて『殺すぞ』って言われました」 「あら、物騒ね」 「そうなのよ、透さん」 「気持ち悪い、やめろ陽介」 「奈良坂ひどくね?」 「奈良坂に同意だ。 」 「秀次まで!?」 「とりあえずこんな感じだったぞ、出水」 「マジで!?三輪じゃなくてよかったわ。 」 「本当、俺だったらどうするんだ。 」 「大変申し訳ない。 」 12月の修学旅行ということは2か月ほど前の出来事だ。 ということは隊室で仮眠を取っていた時の寝起きは最悪だったに違いない。 出水はこの同年代の友人たちはもちろんのこと(唯我はともかく)太刀川隊のメンバーのことは大好きなのである。 そしてこのメンバーの中で一番怖い三輪にそんなことをしていたらおそらく自分の命は修学旅行で潰えていたかもしれない。 「ちょっと待って、俺ならいいの?おい、出水、秀次。 [newpage] [chapter:寝付き悪いのだあれ?] 「そういう三輪はどうなんだ?」 「そういや、三輪が寝相悪いとか聞いたことないかも」 「寝相は悪くないからな」 「俺か? 強いて言うなら・・・・寝付きが悪いかもしれない。 」 「寝付き?」 「あぁ。 寝よう寝ようって思っていても布団に入ってから睡眠に入るまでに30分はかかる。 」 「それは大丈夫なのか?」 「俺、おやすみ3秒なんだけど・・・」 「よし、出水黙ってろ」 「出水了解」 「秀次を寝かしつけるには、普通に布団に入って話してりゃ寝るんだよ。 そういうときは必ず米屋が三輪の家に泊まっているのを出水も奈良坂も知ってはいたが、ここまで三輪マスター(奈良坂命名)になっているとは思ってはいなかった。 「じゃあ奈良坂の次くらいには普通だな」 「へ?奈良坂は何もないの?」 「あぁ。 残念ながら至って普通だな。 寝付きも悪くなければ、寝起きも悪くない。 寝相も布団から出ることもないからな」 「なにそれつまんね~」 「寝ることに面白さを追求するのか出水」 「いやしないわ・・・・」 「なぁなぁ、弾バカ~ 俺、お前の隣でもいい?」 「全力で断る!!!!!!」 「だってよ、奈良坂が隣だと撃たれるだろ?秀次が隣だったら寝付いたばっかりだから可哀相じゃん。 」 「いいこと教えてやるよ、槍バカ。 俺が隣だとリモコン投げるぞ?」 「!!!!!!」 「ご愁傷さまだな、陽介」 「まぁ、朝日が拝めるといいな」 「いやだああああああああああああ」 そんなこんなで17歳組のお泊まり会は騒々しくも楽しく過ぎていきましたとさ。

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