エルズ ベルグ ロデオ。 ★世界一過酷なエンデューロレース エルズベルグロディオ2016

完走率1%!?いまハードエンデューロレースがアツい!

エルズ ベルグ ロデオ

宇宙一過酷なハードエンデューロと言われる、エルズベルグロデオ。 これに5カ年計画で参戦中の日本人石戸谷蓮の2年目を、TBSの人気番組「クレイジージャーニー」が密着。 いよいよ8月21日(木)に放映されることになった。 番組公式サイトでは、早速エルズベルグロデオの予告映像が掲載。 収録にあたって「バイクのことを伝えるのって難しいなと思いました。 タイヤの中身から、理解してもらえない。 僕らは、もっと表現方法を学ばなくちゃなと。 あと、なんでこんなところを走るんですか、とか根本的な質問がくるので、考えさせられましたよ」と石戸谷は言う。 放映が、楽しみだ。 エルズベルグロデオって? エンデューロと総称される耐久オフロードバイクレースのうちでも、難しさを売りにしたものをハードエンデューロと呼ぶ。 エルズベルグロデオは、まさにそのハードエンデューロの頂点として君臨しているオーストリアのレースだ。 なんせ、会場では500人のライダーが崖に向かって突撃し、続々散っていく。 知らない人から見たら、ただの滑落事故だ。 そして、このレースのさらにすごいところは、「宇宙一タフ」と言われる通り、1500台の予選から500台の決勝参加者が選抜され、決勝で完走できるのは例年10名ほど。 年によっては、5名ということもあった。 このレースに完走することは、まさに「超人」であることを証明する。 エルズベルグロデオはこれまで、何にも属してこなかった、ただの草レースだった。 名誉とフィニッシャーフラッグだけが与えられる。 2018年からは世界のエンデューロをシリーズ化した「WESS(WORLD ENDURO SUPER SEIES)の1戦として位置づけられているが、それよりも「エルズベルグロデオ」自体が一つのタイトルとしてとても尊重されている。 観客動員数はダカールラリーのほうが多いだろう。 日数や経済効果もダントツでダカールだ。 影響力はアメリカのAMAスーパークロスがダントツだろうか。 しかし、エルズベルグにはそんな物差しは不要だ。 現場に身を置き、その昂ぶる熱を全身で浴びれば、きっと意味がわかる。 ちなみに、エルズベルグは数字で語ってもなかなかスゴイ。 エルズベルグの数字 観客動員数は、45000人。 4日間、1500人のコンペティターが40カ国から集まり、4500人が参戦の選考から漏れる。 スタッフは800名、200名のガイドに、100名のエマージェンシースタッフが待機。 ジャーナリストは250名が来場する。 3つあるパドックは、10000台は駐車する。 なんだたったそんなもんか、と思うことなかれ。 この45000人の観客の濃さが尋常ではないのだ。 ダカールでは現地住民がずらーっと数十キロにわたり絶え間なく連なるけれど、45000人全員がエンデューロを見たい超コアな観客で、勝手な予測をするとそのうち40000人はエンデューロをしていると思う。 ここに集まっているのは、一般人ではない。 明らかにコアなハードエンデューロ野郎ども。 だから、熱量が半端じゃない。 むさ苦しいこと、この上ない。 毎年、4日間のうち2日目にRide on Eisenerzというパレードがおこなわれる。 参加する台数は3000台を超えると言われ、小さな鉱山の街を、3000台のバイクが縦横無尽に走り回る。 街も、経済効果あってのことか、歓迎ムードで盛り上がる。 このパレードは、エルズベルグロデオにおける一つのハイライトである。 日本人とエルズベルグロデオ。 田中太一の軌跡 2010年、トライアルのトップランカー田中太一がエルズベルグロデオの本戦に日本人として初参戦、予選で失敗して5列目スタート。 圧倒的に不利な状況から13位での完走は、この世界の住人を震撼させた。 それまで、日本ではほとんど取り沙汰されることが無く、マニアックな海外レースとしてとらえられていたのだけど、田中太一が完走をしてみせたことで一気に過熱。 Off1. jpの私稲垣は2013年からこのエルズベルグロデオに密着を続け、2019年で5回目の取材となった。 youtube. で、5人目の挑戦者として2018年石戸谷蓮が5カ年計画でチャレンジ中だ。 石戸谷蓮のエルズベルグにおける戦歴 2018年 DNF 2019年 DNF エルズベルグには、GNCCで感じたようなトップの世界がある 石戸谷は、元々スピードが問われる耐久とレースJNCCから芽を出し始めたライダー。 モトクロスを素地に持つこともあって、ハードエンデューロとは遠い位置にいたが、いつのまにか自らハードエンデューロを主宰するようになっていた。 2018年に石戸谷は、こんな形でインタビューに答えてくれている。 「元はと言えば、やはり太一さん(田中太一)の影響です。 活躍はもちろん知っていて憧れていたんですけど、一緒にエンデューロクロスを作ろうとしていた時期に、いろんな話をされました。 特に、フィニッシャーの価値や、ライダーとしてそこに進むべき価値を存分に感じることができました。 僕はジャンルに固執したくなくて、オールマイティにスキルがあるライダーこそが今後の日本に必要だと思っているので、ハードエンデューロに取り組んでいます。 2016年に、KTMジャパンから派遣されてGNCCに参戦させてもらい、その時にすごく感じたのは、今まで聞いてきたスムーズに走ること、そのことだけでは足りないのだということでした。 スムーズさを極めてもレベルは上げられない、GNCCのトップは常にプッシュしているし、バンクやギャップへの当て込み方もハンパじゃなくて、これが本場のXCなんだ! と思いました。 自分に足りないのは、マシンを押さえ込む力や、いつも攻め込んでいるための熱量だったんだと。 エルズベルグには、たぶん僕らがいま日本で見ることができないハードエンデューロの本当の姿があると思うんです。 それをまずは肌で感じて来たい。 それが1年目にやることです」と石戸谷は言う。 すでにいろんなところで5ヵ年計画が語られているが、当然魔の山エルズベルグを1年で制することができるとは思っていない。 5年の意味 「2年目は、確認です。 1年目で知ったことを日本に持ち帰って、消化しきれているかどうか。 そして、3年目からは3年連続での完走を目指します。 5ヵ年計画ですが、5年かけて完走では遅すぎる。 楽しんで乗るなら、僕は何歳でエルズベルグに来てもいいと思います。 でも、結果を伸ばしていけるのは今しかないと思っていて、1年で得られる経験値を最大限にアウトプットできるのは、この3年がピークだと思っています。 だから、3年目でフィニッシャーを目指さないと意味がない。 特に、今年(2018年)からエルズベルグはWESSの1戦に組み込まれました。 このことや、マシン、エキップメントの進化は、レースのレベルをさらに押し上げると思っています。 5年かけて完走を目指していたら、この進化のスピードにおいて行かれてしまうとも感じるのです」 と。 大方予想を裏切る大胆な目標だけど、石戸谷はこの5年でめまぐるしい成長をしてきていて、自分でもそのメソッドを確立できていると感じている。 今、この自信の中でチャレンジすることに、大きな意味があるのだ。 エルズベルグのレベル 難所として有名な、ダイナマイトを上から眺めたとき、本当にどこを走るのかわからなくなる。 ここを上ってくるのだと聞いて、そのレベルの計り知れなさを知った。 田中は、そのダイナマイトで激昂し、実の父親に「どこや、ラインは!」と怒鳴りつけたという。 トライアル世界選手権のランカーでもあった田中がラインを見つけられないのだ。 何年もインタビューを重ね、3年同行した上で、ようやくそのレベルの片鱗が見えてきた。 一つ言えることは、田中の実力があまりに日本のハードエンデューロの中で突出していたことだ。 2番手との差は、埋まるようには見えなかった。 このことは、たぶん全日本トライアルを観戦するとわかると思う。 今、トライアルを牽引しているトップライダー達は、世界戦をシーズンで体験して、みな「世界でトップに立つ」ことを目指し、もう少し手を伸ばせば手が届く、そんなライダーばかりだ。 藤波貴久(2004年世界チャンピオン。 日本人唯一)だけがスゴイのではなく、日本のトライアルは純粋にレベルが高い。 田中は、その「トップライダー達」のうちの一人だったわけだ。 いわば、彼らエリートに立ち向かうことは、聞こえはいいが、実際問題数年でひっくり返せるような差ではない。 幼い頃から、一生のうちの最も脂がのった時期に華開くよう、一心不乱に取り組んできたのだ。 前置きが長くなってしまったけど、田中であれば完走は堅かった。 完走のレベルを考えるにあたって、矢野の戦績も参考になる。 矢野はセンスあふれるモトクロス出身のライダーで、IA2クラスの星として活躍していたが、引退後はダートスポーツ誌の編集部員として働きつつ、エンデューロにチャレンジしはじめた。 センスの塊で、さらに努力家だったから、いろんなスキルを次々に身につけていた。 ちょっと変わったところだと、引退後にはじめたんだと思うけどギターも相当うまかった。 だから、トライアル的なテクニックもスポンジのように吸収していて、田中も「完走できる可能性は十分にある」と見込んでいた。 矢野は2015年、スタート付近のヒルクライムで失敗。 1列目スタートのアドバンテージを、ここで一気に吐き出してしまう。 1度失敗すれば、有象無象が這い上がってくる中をあみだくじのように上らなくてはいけなくなってしまい、一気になんでもない(といっても、これは完走するレベルのライダーの話)ヒルクライムが難所になってしまう。 それだけが原因ではない。 「ビルの2階以上からたたき落とされて死ぬかと思った」という言葉をよく覚えているけど、4時間の時間制限の中、もがきにもがいた矢野は「ここからがエルズベルグの見せ所」と言われるカールズダイナーまで、たどり着けなかった。 僕と田中は、カールズダイナーで街惚けていた。 矢野は、完走できる可能性の線上にいたのだろうか。 2年目の挑戦はなかったから、今となってはわからない。 youtube. 日本勢としては3年ぶりのチャレンジで、チェックポイント14まで到達。 2015年の矢野和都と同じ位置で4時間を終えた。 順位としては141位だ。 予選を204位、決勝を辞退した人のおかげで繰り上げ、198番手として4列目スタートとなった石戸谷。 JNCCでほとんど百発百中のスタートを決める石戸谷も、今回ばかりは集団に飲まれてしまう。 たかだか、6名ほどに前に行かれただけで、この有様だ。 視界の悪さでさらに出遅れ、立ち上がりは4列目の第2集団といったところ。 難しいヒルクライム、ウォーターパイプも一発クリアしていく石戸谷。 「一発クリアでしたよ」とのこと。 ゴール後、石戸谷が言った一言は象徴的だ。 「楽しい! 最高です!」 これまで、エルズベルグロデオは僕が取材してきたこともあって、その恐ろしさや難しさにフィーチャーして日本に配信してきた。 実際、田中太一も、矢野和都も、楽しいというよりは「辛く、きつく、怖い」ことが先立っていたと思う。 「少なくともチェックポイント14までは、自分の中で恐怖を感じたり、これ以上はスキル不足で先に進めないようなところには出会いませんでした。 落ち着いてトライできれば、とても楽しいレースだと思います」と言う。 渋滞をあえて作る、ハードEDの戦い方 難所のないスピード勝負のクロスカントリーなどでは渋滞の存在そのものが悪。 渋滞するようなコースを作ると、主催者にクレームがどっと押し寄せる。 だが、ハードエンデューロでは渋滞は当然のもの。 むしろ、主催側は、渋滞をうまく使うことで、展開を縦に長くし、上位のライダーすらどうにも前に進めないというような最悪の状況を少なくする傾向がある。 だから渋滞するセクションを、いかに速く切り抜けられるかで完走の可能性が変わってくる。 年々、その距離を増しているカールズダイナーは、当初は目算500mくらいを行ったきり戻ってこないレイアウトだったが、田中が参戦しているうちに往復させるようになり、さらに今では往復させたのちに、下の段も走らせるようになった。 たぶん、2km近くの巨大なガレ地帯を走らされることになる。 石戸谷の1年目、出遅れたこともあってすでに渋滞が至るところにできてしまっていた。 観客のヘルプもものすごく多い。 それでも、どうにも前進できないシーンが多く石戸谷を襲った。 落ち着いたレース運びをする石戸谷は、一息つきながら持っていった携帯で「いま渋滞中!」と僕らにメッセージを送ってきたほどだ。 このカットは、このあと右側にそれていくルートを発見し、ステアを制して30台くらいをごぼう抜きしたところ。 石戸谷は全レースを通して60台はパスしたことになる。 カールズダイナーの岩は、おおよそ1mくらいのものがゴロゴロしている。 だから、常にラインを見なくては、大幅に時間をロスしてしまうと言われていた。 2012年あたりは、トップライダーにはメカニックがマインダーのようについて、ラインを指示する姿が見られた。 田中も、メカニックと共にカールズダイナーを切り抜けた。 矢野をカールズダイナーで待っていたのも、田中がラインを指示するためだった。 でも、最近ではカールズダイナーまで到達するライダーが増えていて、ラインが定まってきている。 走破スピードも格段に上がっている。 カールズダイナーは、無酸素運動の連続だ。 常に重いフロントを持ち上げながら、ラインをトレースしていく。 腕も足もパンパンになる。 それでも、そこを突破しないと先は見えてこない。 石戸谷が、ここを走る時、どう思うのか。 2時間くらいでカールズダイナーまで来れれば、カールズダイナーで1時間使える。 残り1時間では、かなり厳しい戦いになるだろう。 2019年、25周年のヤバサ 5年前の20周年…その頃、ガミータイヤ(ハードエンデューロ用にリリースされた、当時のイノベーションと言うべきタイヤ。 それまでのエンデューロ用タイヤとは、まったく次元を異にするグリップ力を発揮する)が急激にマーケットを形成しはじめていて、ライダーもガミータイヤに対するスキルを学んでいった。 そこで、エルズベルグ側も急速にその難しさを上げていく必要があった。 ある意味、ライダーと主催者がスキルと設定で競い合っていた時期である。 2014年は、まったくもってライダー側の勝利だった。 31名ものフィニッシャーを輩出。 事前情報では、20周年なりの難しさを込めたと言われていたのにも関わらず。 この事態に対して主催は翌年2015年にさらなる難セクションを追加。 ところが、これが難しすぎて、トップ4名がヘルプしあわないと前進できないものだった。 結果、この4名は抗議の意志をこめて同時フィニッシュしている。 今年の25周年はどうだろうか。 Erzbergrodeo XX5: Tougher than ever! www. motorradreporter. comより エルズベルグロデオ公式のメディアで語られているのは「Tougher than ever」。 実に43kmの全長で、例年よりも長く、難しく設定されているとのこと。 昨年は、23名の完走者が出てしまったため、いわば再び「揺り返し」の年だ。 石戸谷は2018年、予選であるプロローグを223位でフィニッシュ。 繰り上げで4列目スタートであった。 2019年はスタート順がとても大事なエルズベルグロデオで結果を残せるよう、石戸谷はこの予選にフォーカス。 「遠いが、2列目を目指したい」と言う。 中腹の高速コーナーで撮影に臨んだ取材陣からみても、石戸谷の走りは昨年よりも鋭くなっていて、スピードも乗っていた。 昨年だと面倒をみてもらっているBOSIレーシングのミケーレ・ボシに、石戸谷に「慣れていないから、きみならギヤ比のセッティングはスタンダードに近いほうがいい」と言われ、13-50Tで走っている。 だが、今年は14-48Tとロングに設定。 ミケーレと同じ仕様にした。 事前のトレーニングで講師にあたってくれたのは、地元のオッシー・レシンガー。 このアイアンロードでトップを走れるスペシャルなライダーである。 「オッシーから学んだのは、大きくラインをとること。 それにコーナリングの時間を少なくすることです」と石戸谷は言う。 「コースは、事前にならしていたみたいで、まったく荒れていませんでした。 走り方もだいぶわかっているし、去年とはくらべものにならないレベルで攻めることができた」と。 2日ある予選だったが、石戸谷は最終的に昨年と同じ4列目に落ち着いた。 石戸谷は、昨年より進歩したことを確認できた予選だった、と語る。 スタートの大失敗 エルズベルグロデオでしてはならないことは、スタートに出遅れることだ。 蟻地獄のように待ち構える最初のセクションで、渋滞にまきこまれるとここで5分以上をロスすることになる。 164の黄色いウエアが石戸谷。 見事に出遅れてしまっている…。 石戸谷のヘルメットカメラビューで見て見よう。 youtube. ともかく、グレーゾーンの多いレースだが、タイミングがまったくわからない…。 ここまで出遅れると、スタートしてすぐのセクションでこうなる(左下、黄色ウエアが石戸谷)。 4列目の最後尾近くだから、おおよそ前に200台いる状態で、石戸谷はレースを進めることになるわけだ。 田中の2011年はそれでも前に出て完走したのだが、これは並大抵のことではない。 さらにレースを進めると、こんな渋滞状態が連続する。 こんなの…どうやって進めと…。 目前に見えるのはゼッケン77だから、2列目スタートのライダーだ。 これでも、石戸谷は切り抜けてだいぶ前にやってきたと言える。 youtube. 2時間ほどで石戸谷はCP9まで到達。 「でも、そこで1時間つぶしました。 その前にもラインを塞がれて30分くらい時間をつぶしたり…1本道で塞がれるとどうにもならない」と言う。 3時間30分の頃、石戸谷はようやく渋滞でどうにもならない地点を抜けた。 そこからは、スイスイとチェックポイントをこなしていったが、時すでに遅し。 タイムアウトしたときには、2018年よりも進めていない地点のCP12だった。 「去年は、1年目だったこともあって、終わったときに楽しかったと思えました。 今年は、悔しさが強いです。 去年の反省を活かして、移動路も飛ばしたし、イメージ通りの走りができてました。 でも、渋滞はどうにもならない。 走ってない時間が90分はあったと思います。 みんなエンジン止めて、ずっと待ってるんですよね。 なんとか回り込もうともするんですけど。 最後の30分くらいで、しっかり攻めきったから、体はもう攣りそうです。 まだ行けた。 悔しいなぁ…。 今回は、オフィシャルも厳しかったですし、ノーヘルプゾンーンも増えていて、条件が厳しくなっていました。 でも、いい感触は掴めました」と石戸谷は言う。 展開は、2018年と変わらなかった。 スタートに出遅れ、そして渋滞に巻き込まれて時間をロスしてしまう。 ここからまずは抜け出さないと、前進できない。 マリオ・ロマンとの朝食 エルズベルグの取材後、取材班はミラノに向かった。 たまたま、アイゼンナーツから遠く700km離れたミラノのホテルに、マリオ・ロマンがいた。 エルズベルグロデオで3位に入った、あのマリオだ。 夢かと思った。 ともかく、マリオと取材班は朝ご飯を同席させてもらう機会に恵まれた。 エルズベルグはどうだったか。 あなたたちにとって、エルズベルグってどういうものなのか。 「エルズベルグは、やっぱりすごく難しいよ。 そして、年々難しくなっていることが特徴なんだ。 毎年、これまでで一番難しいと言われ、走ってみるとたしかにそうなんだよね。 僕らトップライダーには、ワンミスが命取りのレースだよ。 たとえば、去年からポイントになっているグリーンヘル。 ここには、優勝を狙うライダー達が僅差で集まってくる。 だから、キャンバーでちょっとミスしただけで、2~3人には抜かれることを覚悟しなくちゃいけない。 簡単に言うとね。 エルズベルグは、スプリントなんだ」 マリオは、イタリアのロングコーヒーを舐めながら言う。 この壮大なるスプリントで、マリオは3位表彰台に立った。 気分はとてもよさそうだった。 「エルズベルグみたいなレースは、僕は苦手なんだ。 僕のライディングは、長距離向きで、もっとタフなレースを望んでいる。 たとえば、ルーマニアクスのようなね」 ハードエンデューロは、一括りにされがちだ。 難しいセクションが続くレース=ハードエンデューロ。 いや、そうではない。 その実態はバリエーションに富み、既存の枠に縛られないルールやフィールドを魅力とするレースの総称だと考えたい。 マリオも何度か走っているアメリカのTKOは、エルズベルグよりもさらにスプリント。 マリオはスーパークロスに近いモノだと説明する。 「コディ・ウェブはエンデューロクロスが得意だろう? 短距離で一気に駆け抜けるレースが得意なんだよ」とマリオ。 そこで必要なのは、跳ね返ってくるマシンを押さえつける無酸素運動の強さだ。 体力こそキモになるルーマニアクス(ラリー形式で4日にわけておこなわれるハードエンデューロ。 エルズベルグと人気を二分する、世界屈指のハードエンデューロだ)とは、まったく求められるものが違う。 「エルズベルグで順位の鍵を握るのは、やっぱりカールズダイナーだね。 年々距離が増えてるけど、ここをいかに早いスピードで抜けられるかで、おおまかな順位が決まる。 グレアム・ジャービスのようなライダーは、こういうところがウマイ。 頭が良いんだよ。 タフなだけじゃ、ハードエンデューロは勝てない。 クレバーさは、とても大事なんだ」 田中太一が、これまでエルズベルグの様々なことを解明してきた。 しかし、マリオの一言一言は、また違った次元で重い。 エルズベルグがいかに特殊か、そして何が大事なのか…。 遠い日本にいる僕らは、少しずつ学んでいくしかない。 エルズベルグ2年目の挑戦から、2ヶ月 果たして、2年目のエルズベルグは思い通りのライディングができつつも、チャンスに恵まれず惨敗。 この結果を受け、石戸谷は3年目へ向け何を思うのだろう。 「終わって、ウェイトトレーニングを始めました。 これまでは持久系のトレーニングをしてきたんですが、もっとマシンをふりまわせるようにならなくちゃと考え直しました。 体重は10kgは増やす方向で考えてます。 現状で2kg増量しています。 たとえば、路面にグリップさせる瞬間です。 それと、スキルと体力を明確にわけて考えるようにしていますね。 後半のグリーンヒルに関して言えば、試走時にまったく上がれる気配がなかったんです。 辿り着けてはいないけど、これでは完走できないと。 トライアルの練習も、トライアル車でやってます。 カールズダイナーに到達できる100人の中に、僕はまだ入っていない。 だから、まずはスピード練習です。 朝練はずっとスピードを磨いてます。 とにかくコーナリングを無駄なく済ませることをまず考えてます。 下田丈くんの走りは、理想ですね。 あとは、エンデューロGPなんかで参考になるのは、ルイ・ラリューとか…。 ぶん回してるわけじゃないのに、減速・旋回・加速の流れがキレイです。 僕も、やれる瞬間はなくはない。 でも、精度が低くて話しにならないんですね。 新たな技術ではないと思う。 基礎を、磨いていくこが大事なんだと思います。 特別なことが必要なわけじゃないんだと」と石戸谷は言う。 5カ年計画については、すでに遅れ始めている。 来年完走するというプランは、難しいだろうと本人も言う。 「カールズダイナーを突破できれば、だいぶ成長できたと思える。 で、残り2年でつめていければ、完走は非現実的だとは思っていません」と石戸谷。 この2年、自分のイベントをやったりと精力的に活動してきたが、その反面自分のスキルを磨く時間を失っていた。 「まずは、だから朝練。 そして、1年しっかりプランも見なおして、2020年のエルズベルグへ向けて前進しますよ」と。 はっきりいって、石戸谷の参戦を追い、この2年…エルズベルグの完走がいかに難しいかを、知らしめられた。 奇跡がおきても、届いたりはしない。 この魔の山は、スキルとスピードと…とにかく完走に不足する人間を無慈悲にはじき返してくる。 だが、だからこそ面白いのだ。 果て無き挑戦を、また来年も見守ろう…!.

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★世界一過酷なエンデューロレース エルズベルグロディオ2016

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2019年で25回目の開催となるErzbergrodeo(エルズベルグロデオ)が5月30日~6月2日の日程で行われます。 Erzbergrodeo(エルズベルグロデオ)は、日本では まだまだ知名度の低いレースかもしれませんが、オーストリアのアイゼンナーツという街の鉱山で開催される、 世界一過酷と言われているエンデューロレースです。 Erzbergrodeoはエンデューロレースを見たことない人でも、その過酷さから十分楽しめるレースで、私がオススメする一押しのレースです! 今日は、世界一過酷と言われているエンデューロレース "Erzbergrodeo(エルズベルグロディオ)"のタイムスケジュールと無料視聴方法を紹介したいと思います。 Erzbergrodeo 2019 プロモーションビデオ1 Erzbergrodeo 2019 プロモーションビデオ2 Erzbergrodeo(エルズベルグロディオ)は現在では、Red Bull Hard Enduroシリーズの一戦となっていますが、 AMAスーパークロスや、ロレッタリンMX、ダカールラリー、MXGP、Enduro GPなどの選手権に 長い間属さず、FIMやAMAなどの認証は無く、名誉とフィニッシャーフラッグだけが与えられる、 ただの草レースでした。 Erzbergrodeo(エルズベルグロデオ)は 4万5千人と 観客動員数が多いことから非常に経済効果が高いので、街全体が歓迎ムードで盛り上がるそうです。 さて、Erzbergrodeo(エルズベルグロデオ)の競技についてですが、鉱山を駆け上がる「アイアンロード」とヒルクライムの「ロケットライド」、メインイベントとなる「レッドブル・ヘアスクランブル」の3種目で構成されています。 レッドブル・ヘアスクランブルへ出場できるライダーの人選ですが、 世界40カ国から6,000人の出場希望者から書類選考で1,500人が選ばれ、アイアンロードの上位500名が出走できます。 メインイベントとなる「レッドブル・ヘアスクランブル」へ出場するには、鉱山を駆け上がる「アイアンロード」で上位500名に入らないといけない訳で、パワーのある速いバイクが有利となります。 よって、レッドブル・ヘアスクランブルへ出場したいが為にDucatiのScramblerや、 KTM 1290 Super DUKEを改造した180馬力のオフロード車が参戦したりします。 Ducati Scrambler KTM 1290 Super Enduro アイアンロードで上位500台に入ったライダーは、レッドブル・ヘアスクランブルへ進めるわけですがコースは毎年変更され、 35kmのルートの場合 4時間の時間制限の中で30人以上の人がゴールすることは滅多にありません。 また、レッドブル・ヘアスクランブルのスタートは圧巻で、500台のバイクがスタートラインに並び、1列ごとに10分感覚でスタートします。 写真のようにCarl's Diner(カールズダイナー)は、1mくらいの岩がゴロゴロしており、 常にラインを見なていないと大幅に時間をロスしてしまいます。 Carl's Diner(カールズダイナー)は、無酸素運動の連続です。 常に重いフロントを持ち上げながら、右へ左へバイクを切り返しラインをトレースして行くため、腕も足もパンパンになります。 Carl's Dinerを走る エンデューロレーサーの田中 太一 選手 こんなガレ場が2km近く続くなんて、ヤバいですね・・・ ホントありえません・・・ 他にも様々な障害があり、毎年レイアウトも変更されるため、大したコース紹介ができませんが、本当に見ていて面白いレースです。 エルズベルグロデオは、まさに この世の地獄! バイク版ホラー映画とでも言いましょうか・・・ Erzbergrodeo(エルズベルグロディオ)は誰が一番速くゴールするかを競うレースですが、 時にメーカーを問わず友情の芽生える美しいレースです。 日本人ライダーも過去に参戦しており、ガレ場の動画で紹介したエンデューロレーサーの田中 太一 選手、水上 泰佑 選手、 "奇跡の一般人" 河津 浩二 選手、モトクロス国際A級の矢野 和都選手が参戦しています。 そして、2019年は昨年に続き、日本人ライダーの石戸谷 蓮 選手が参戦します! 完走できるように、皆で応援しましょう! さて、世界一過酷なレースと言われる Erzbergrodeo(エルズベルグロディオ)の視聴方法ですが、で放送予定です! 今年の放送予定を見ると、 で6月2日( 日 )日本時間の朝2:00から、The ultimate enduro talk が放送され、メインレースは6月2日( 日 )日本時間の21:00から放送される予定になっています! また、でもレースの様子が生配信され、5月31日(金)に行われる "ロケットライド" も生配信されるようです。 最後に、エルズベルグロデオのレーススケジュールですが以下の画像の通りです。 Erzbergrodeo 開催スケジュール (日本はオーストリアより7時間進んでいます。

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世界一過酷なバイクレース|クレイジージャーニー 動画

エルズ ベルグ ロデオ

8月21日放送のクレイジージャーニーの放送では「世界一過酷なバイクレース」として石戸谷蓮が挑戦しているエルズベルグロデオに密着します。 予告ではバイクが重なり合って転倒したり、レースというよりも滑落事故にも見え小池栄子も「 何しているのか分からない」と一言呟いたレース模様が流れました。 世界一過酷なバイクレース「エルズベルグロデオ」とは?挑戦し続けている石戸谷蓮のプロフィールや経歴などをご紹介していきましょう。 2020年4月20日現在、 paraviでクレイジージャーニーの配信は停止しています。 しかし クレージージャーニーはツタヤディスカスなら無料でDVDを借りられます! TSUTAYAの運営していますが、ネットでDVDをレンタルできるサービスです。 自宅にいながらDVDレンタルが出来るんです! TSUTAYA DISCAS(ツタヤディスカス)は、 通常月額1,865円かかりますが、初めての方にも安心なのは、『 30日間の無料お試し期間』があることです。 この30日間無料お試し期間にDVDを無料レンタルすることができます! そして、期間内ならいつ解約してもお金は一切かかりません。 出場1500台の予選の中から500台の決勝進出者が選ばれ、コース長35kmを走り抜くのですが、決勝まで完走できるのは例年5か10人ほどの過酷なレースです。 「きっと地獄とか世紀末って こう言う感じなんだろうなぁ~。 」と思いながら観戦してます。 開幕まであと1か月チョイ!!何があっても今年も絶対見るぞぉ~!! — Masamissile Masamissile まず予選のレースが「 普段砕石を運ぶ巨大なダンプが走行している作業道」をマックス150キロの速度で駆け抜けタイムを競い合います。 尖った石や段差、水たまりなど歩いていれば大したことはない凸凹道も150キロの速度で走るとかなりの衝撃があり、石戸谷蓮曰く「 喉元に包丁を突きつけられながら、ゴールに向かっていくような感触」だとか。 決勝のレースはバイクが走行するのが困難な場所 さん takoboooozu がシェアした投稿 — 2013年 5月月30日午前3時38分PDT 2010年にトライアルのトップランカー田中太一が日本人初参戦で13位で完走。 田中太一の活躍があり、エルズベルグロディオが日本でも取り沙汰されることになったとか。 石戸谷蓮曰く、「田中太一さんの影響は大きい」と語っています。 石戸谷蓮のプロフィール・経歴 エルズベルグロデオ直前情報、石戸谷蓮「僕の最も大事な5年間をかける」 — 二輪情報 V7Kghkn3ZtcsHiN 石戸谷蓮(いしどやれん)は1991年10月11日生まれの神奈川県厚木市三田出身の28歳です。 現在は奥さんと子供の3人で神奈川県伊勢原市に住んでいて、普段は「鍼灸あん摩マッサージ指圧師」として厚木市内にある治療院に勤務しています。 3歳から父親の影響を受けてオフロードバイクに乗り始め、操る楽しさを覚えて少年時代は他の遊びに目もくれず片道1時間かかる猿じまのオフロードコースへ通い続けていました。 17歳でモトクロス国際B級に昇格。 高校卒業後に 「鍼灸マッサージ師」を目指しながらクロスカントリー、エンデューロに競技転向し数々の成績を残します。 2012年 JNCC Aクラスチャンピオン• 2013年 JNCC AAクラス 9位• 2014年 JNCC AA2クラス 3位• 2015年 JNCC AA2クラス チャンピオン• 2016年 JNCC AA1クラス 5位• JEC 国際B級 3位• GNCC overall 89位• 2017年 JNCC AA1クラス 5位• JEC 国際A級 4位 2018年にエルズベルグロデオに初参戦し、全25ヵ所のポイントのうち 14カ所をクリアして、 予選1600台中198位、決勝500台中141位になります。 同じく2018年に アメリカ最大のクロスカントリーレースGNCCへ日本代表として選出。 JNCC AA1クラス 6位、JEC IAクラス 11位の成績を残しながら、 2019年に2年連続でエルズベルグロデオに参戦し、予選167位で通過したものの完走には至りませんでした。 またレースに参加しながら2017年から ハードエンデューロレース「CROSS MISSION」や ハードエンデューロ系スクール「CROSS ENDURO」を自身でプロデュースして、多くの人にオフロードバイクの魅力を伝える活動を行なっています。 石戸谷蓮はエルズベルグロデオに5年計画で現在挑戦中? 世界最難のバイクレース「エルズベルグロデオ」に日本の石戸谷が挑戦、完走ならず — レスポンス responsejp 石戸谷蓮はエルズベルグロデオを1年では制覇できないと考え、5年計画で動いていると語ります。 2年目までは確認、3年目からは3年連続完走を目標に進んでいます。 「限界・危険・死・恐怖などの言葉が脳裏にちらつきながらも戦い抜き、目標である完走を達成したい」と石戸谷蓮は言います。 まとめ さん off1. jp がシェアした投稿 — 2018年 7月月19日午前6時15分PDT エルズベルグロデオは予告で見る限り、レースというかバイクが何台も折り重なって下り坂を滑っていく事故映像を見た感覚でした。 石戸谷蓮にとっては過酷な試練を乗り越えてこそ目指すゴールがある道なのでしょうね。 来年も頑張って挑戦して完走するのを応援したいですね! 2020年4月20日現在、 paraviでクレイジージャーニーの配信は停止しています。 しかし クレージージャーニーはツタヤディスカスなら無料でDVDを借りられます! TSUTAYAの運営していますが、ネットでDVDをレンタルできるサービスです。 自宅にいながらDVDレンタルが出来るんです! TSUTAYA DISCAS(ツタヤディスカス)は、 通常月額1,865円かかりますが、初めての方にも安心なのは、『 30日間の無料お試し期間』があることです。 この30日間無料お試し期間にDVDを無料レンタルすることができます! そして、期間内ならいつ解約してもお金は一切かかりません。

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